ジョン・ハーヴェイ・ケロッグの言行:甘いグラノーラはNG
以前、オートミールの話題のなかで出て来たケロッグ社、面白そうなので少し調べてみました。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20170412#1491981367 (オートミールに関して)
ケロッグ社といえば、コーンフレークやグラノーラなどで有名な会社ですが、その共同設立者のジョン・ハーヴェイ・ケロッグ(1852−1943)の言行は、とてもユニークです。彼は医師であり、敬虔なクリスチャンかつ菜食主義者でしたが、現代の私たちから見ると、色々面白いものです。まずは、以下のことを言っています。
性欲こそが病気のもと!?
英メディア「Mental Floss」によると、博士は人間の性欲がさまざまな病気を引き起こすと信じており、性行為を禁忌していた。結婚していたものの妻と寝室は別で、交わることもなく、たくさんの孤児を養子として迎え入れた。そんな博士が、性交以上に人間の心身を蝕むものと考えていたのが自慰行為だ。
「自慰は、疑いようもなく忌まわしい行為です」
そう語っていた博士は、著書『Plain Facts for Old and Young: Embracing the Natural History and Hygiene of Organic Life(あらゆる世代のための明確な事実:自然史の抱擁とオーガニック健康法)』において、自慰行為が引き起こすものとして癲癇(てんかん)・座瘡(ざそう)・姿勢の悪さ・関節の硬化・虚弱体質・動悸・発育遅延・無定見(むていけん)など39もの症状を挙げているという。
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201508_post_6999.html
さらに、彼の論理は踊ります。自慰だけでなく、砂糖も問題視します。
その後コーンフレークの製造を事業化したものの、「味の改良のため、砂糖を添加するかどうか」で兄弟は仲違いしてしまうことになります。ジョンは菜食主義者の上に厳格な禁欲主義者で、「砂糖が欲を増大させる」と考えていたため、砂糖の添加に反対だったのです。
しかしウィルが全く譲らなかったので、事業を弟に任せてジョンは手を引きました。元々商売をするつもりもなかったので、惜しくなかったのでしょう。
http://bushoojapan.com/tomorrow/2016/04/07/73429
今日のひと言:砂糖の害が喧伝されて久しいです。多量摂取と糖尿病の関係は確実です。グラノーラの甘さは、気持ち悪いという人もいます。でも、砂糖が悪いからと言って、危険な人工甘味料を使うという現代の趨勢、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグはどう思うでしょうか。人工甘味料のほうがよほど反キリスト教的だとも言えると思います。砂糖を摂取するのも、そのカロリーに見合った運動をするなら、問題ないと思うのですが。運動量の多い若者に最適だと思いますね。
参考過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20101102#1288654476
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MBA留学面接試験の実態 2013: ケロッグ・カネーギーメロン・パデゥーの面接試験
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今日の一品
@バジルスパゲティ・炒り豆トッピング
通常のバジル・スパゲティに、節分の炒り豆をトッピングしました。「予期せぬ出会い」があるシュルレアリスム風の一品。
(2018.03.26)
@白菜菜(はくさいな)のお浸し
スーパーで目にした、一束120円のアブラナ科野菜(間引き菜)。ツボミもついていたので、菜の花に似た風味が期待できそうでした。はたして美味しかったです。
(2018.03.26)
@ホウレンソウのお浸しエゴマ風
ホウレンソウを上下並べて醤油を掛け、上からすりエゴマを乗せました。かき回すのが面倒だから。
(2018.03.27)
@鶏モモ肉の緑の太陽焼き
モモ肉は4時間ほど塩麹、醤油(少々)に漬け、オーブントースターで180℃、20分。庭から取ってきたセリを茹でてコチュジャン、ポン酢で味付けし、食べる直前に肉とセリを合わせます。
(2018.03.28)
@金美にんじんしりしり
弟作。これまでとりあげた料理、通常の人参ではなくて、黄金色に輝く金美人参(沖縄特産)を使い、ピーラ―で薄切りした人参を、マヨネーズとシーチキンと卵をフライパンで炒めました。炒める途中で塩・胡椒。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20180212#1518372923
(2018.03.29)
今日の詩
@春先の紅葉
春先の紅葉と見える
ゲンノショウコ
農薬を掛けられ赤くなった・・・。
あれほどの薬草に
ご無体な行為。
そういえばこの田の持ち主、
畔一面に生えていたノビルを
全滅させたこともある・・・。
商品作物でない植物は
皆殺しにするということなのだろう。
(2018.03.30)
今日の二首
心なき
身にもあはれは
知られけり
川の花たち
朝冷えの中
上の句5・7・5は西行法師の歌、そのままです。下の句7・7だけ、私のオリジナルです。本歌取りなのですが、出来は悪いですね。元歌:「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ 」なお、西行は「花=サクラ」をこよなく愛し、春、サクラを見て、満月の光に包まれて死にたい、と言っていましたが、そのように彼は世を去ることができました。極楽往生だったと言えるでしょう。「願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」
・・・こう書いたところで、満月が昇ってきました。なんたるシンクロニシティー!
(2018.03.31)
たらちねの
大和心を
人問はば
朝日ににほふ
山さくら花
これも本歌取りで、国学者:本居宣長の歌の枕詞を変更しました。「たらちねの」は大いなる母を表象しますので、これも良いかな、と。
(2018.04.01)
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今日の一句
純白の
チャービルの花
咲き誇る
チャービルはセリ科のハーブで、その香りは重厚で繊細。花が咲いたので写真を撮ろうとしましたが、私のコンパクトデジカメではぼやけてダメで、弟のスマホで撮ってもらったら、きわめてクリアーに撮影できました。
(2018.03.28)