虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

夏の高校野球in甲子園・都道府県別・ブロック別強度

 *夏の高校野球in甲子園・都道府県別・ブロック別強度
      (教育特集の途中だけど、旬の話題を挿入します。)
 主に朝日新聞の記述を参考にして、夏の高校野球都道府県別・ブロック別強度を探ってみた。指標としては、①代表校が地区予選を勝ち抜くために戦った試合数(ソース:06.08.03朝日新聞)、②その都道府県の優勝回数(ソース:asahi.com 第88回全国高等学校野球選手権大会)。試合数5回とは、おおむね2の5乗=32校程度は予選に参加していることになる。
 北北海道6(試合)  南北海道7(試合) 両者あわせて2(優勝)
青森県 6−0  秋田県5−0  山形県5−0  岩手県6−0  宮城県6−0
福島県6−0(①試合数6 ②優勝回数0  以下同様)
   北海道・東北ブロック5.9(試合)0.25(優勝回数平均)

 茨城県6−2  栃木県6−1  群馬県6−1  埼玉県7−0  千葉県7−3
東東京都6  西東京都6 両者あわせて5(優勝) 神奈川県7−6  
   関東ブロック6.4(試合)2.25(優勝回数平均)

 新潟県6−0  長野県7−1  山梨県5−0  静岡県7−1  愛知県6−7
岐阜県6−1  三重県6−1  富山県6−0  石川県5−0  福井県5−0
   中部ブロック5.9(試合)1.1(優勝回数平均)

 滋賀県5−0  京都府6−4  大阪府8−9  兵庫県7−7  奈良県6−2
和歌山県5−7
   近畿ブロック6.28(試合)4.83(優勝回数平均)

 岡山県5−0  広島県7−7  鳥取県4−0  島根県5−0  山口県5−1
   中国ブロック5.2(試合)1.6(優勝回数平均)

 香川県5−2  徳島県5−1  愛媛県6−6  高知県5−2
   四国ブロック5.3(試合)2.75(優勝回数平均)

 福岡県7−4  佐賀県5−1  長崎県5−0  熊本県6−0  大分県5−1
宮崎県5−0  鹿児島県6−0  沖縄県6−0
   九州ブロック5.6(試合)0.75(優勝回数平均)以上は1915年から2005年までのデータである。

ブロック別にならすと、試合数は関東、近畿以外は5試合台程度になり、あまりばらつきはない。優勝回数平均(そのブロックの優勝回数を都道府県数で割った数字)が最も小さいのは北海道・東北ブロックであるのは容易に予想できるが、意外に優勝回数が少ないのが九州ブロックである。ブービー賞。ダントツに優勝回数平均が多いのは近畿ブロックで、四国ブロック、関東ブロックがそれに次ぐ。
 優勝回数6回以上の強豪都道府県は神奈川、愛知、大阪、兵庫、和歌山、広島、愛媛であり、おおむね試合数の多い激戦区。和歌山だけが試合数5回と少ない。ただ試合数5以下である都道府県には、優勝という栄冠が訪れることが少ないようだ。というのも、試合数5回以下の都道府県は18、優勝なし都道府県がそのうち11・・・11/18=61%の頻度だ。だが、①と②の相関係数
0.487、無いようであるかな、といった微妙な数字で、それほど強い相関はなかった。(北海道と東京は2ブロックそれぞれに優勝回数を均等に配分して相関係数を計算した。)なお、大阪府も、2地区に分けたほうがいいのではないか。超激戦区だし。

今日のひと言:それにしても、鳥取、島根が優勝する機会は訪れるのだろうか?がんばれ、 
       両県。