虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

タンブラー(tumblr.)点描 2023年初時点(随想録―75)

タンブラー(tumblr.)点描 2023年初時点(随想録―75) アメリカに本社のあるブログ会社(SNSの要素も兼ねる)タンブラー(tumblr.)は、アメリカを中心として世界中に総計1億人の利用者がいるメディアである。私は2022年4月から、日本の「はて…

アブナイお・と・こ~近松門左衛門作品集:里中満智子(随想録―74)

アブナイお・と・こ~近松門左衛門作品集:里中満智子(随想録―74) 中央公論新社「マンガ日本の古典」の1冊「心中天綱島」を読んで。作画担当の里中は、後書きで「かなり脚色した旨」書いていたが、それはそれで良い。その上で浮かび上がってくることが…

『古事記』:肉親の確執の記録~石ノ森章太郎の慧眼(随想録―73)

『古事記』:肉親の確執の記録~石ノ森章太郎の慧眼(随想録―73) 中央公論新社「マンガ日本の古典」シリーズ、第1巻である。『古事記』『日本書紀』などというと、毛嫌いする人も多いと思う。戦前・戦中の暗い時代のバックボーンとなった文芸作品である…

自動車とその所有者の横暴:優遇され過ぎだ!(随想録―72)

自動車とその所有者の横暴:優遇され過ぎだ!(随想録―72) 2022年、大晦日、HNKで朝放送されていた「世界街歩き」を見ていたら、お決まりのウクライナ特集だったが、その首都キーウ(ウクライナ戦争以前の2019年の放送の再放送だったので、キエフ…

「信長公記」(小島剛夕):織田信長一代記・映像詩風(随想録―71)

「信長公記」(小島剛夕):織田信長一代記・映像詩風(随想録―71) 織田信長は日本史上の有名人物であり、その事績は広く認知されている。NHKの大河ドラマでも、民放の時代劇でもよく取り上げられてきたので、その辺はよく知られている。 本編は信長の行…

「堤中納言物語」(坂田靖子):おちゃらけとギャグは違う(随想録―70)

「堤中納言物語」(坂田靖子):おちゃらけとギャグは違う(随想録―70) 恒例になった「マンガ日本の古典」(中央公論新社)の評論。「堤中納言物語」は、平安後期の説話物語集。とくに『虫めづる姫君』で有名な説話集だ。この代表作は、「初めから」、読…

「摂理」と旧「統一教会」:韓国発の邪教たち(随想録―69)

「摂理」と旧「統一教会」:韓国発の邪教たち(随想録―69) 2022年末、「摂理」という宗教教団がマスコミを賑わせていた。正式名称「キリスト教福音宣教会」。1978年から鄭明析という男が布教を始めた、比較的新しいキリスト教系の新興宗教だ。よ…