虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

『官能植物』(NHK出版):エロティックな植物たち色々(いろエロ)

以前、NHK出版の方から多肉植物リトープスに関する質問が届き、それに関して答えたe-メールが以下のものです。


2014年11月18日 9:07

Yさま


ご質問の件につき、回答いたします。
女仙(メセン)のエピソードですが、私もこの逸話は、まず友人から聞きました。


それから、幾つかの本を買ったときに、確認してみたのですが、かなり古い本「趣味の多肉植物  栽培と観賞」(1965年、奥 一:鶴書房)に記述があります。


「また玉ものメセンを、リビング・ストン生きた宝石とよんでいます。直径一センチか二センチの豊艶な玉型の表面は、紅紫灰褐色と美しく、あるいは唐草、波形などの模様があり、真中の切れ込みから蕾をのぞかせた所など、いと悩ましいかぎりで、戦時中、その筋のこわいおじさんが、風俗壊乱だ、というので禁止しようとした、なんて話がまことしやかに伝えられています。」(84P)


・・・この解説では、直接的には女性性器にメセンが似ているとは断言してはいませんが、書き方から、婉曲に言っているのだと思います。また、本の出版ではなく、栽培自体を止めさようとする動きがあったことが知れます。

以上、参考になりましたでしょうか?

           2014.11.18
森下礼


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090518#1242645239

  :アイスプラント・・・今話題の新野菜とシュウ酸

↑のエントリーに関する質問でした。


ここで言うメセンとは主にリトープスを指します。はてなキーワードでは

南アフリカの砂漠が原産の多肉植物ハマミズナ科。通常石のようで、この名も石に似たという意味でリト=石とついたと思われる。その形態は女性性器を彷彿とさせる。花も綺麗である。」です。


多肉植物:リトープス 招福玉*

多肉植物:リトープス 招福玉*


それから2年半くらいの沈黙のあと、Yさんから、あのやり取りを生かした本が完成したので一冊贈呈してくれるとのことなので、ありがたく頂戴したというのが『官能植物』でした。(2017年5月上旬)


官能を感じさせる植物を各方面から探してきて、「形」「生態」「匂い」「利用法」の4つの側面から分析・提示する本です。私が質問に答えたのは、「形」の一部で、女性性器を彷彿させる「メセン類」についてでしたが、その回答(↑)が紙面に充分に生かされていました。なお、「色」という漢字は「セックスする」ことを意味するそれだけでエロティックな象形文字です。「色」=「エロ」。


以下、以前詠んだセクシーな詩です。@森下。



 @松と藤のソネット


松:なあ、藤さん、
おまえがワシに絡みついて
どのくらいになるかのう?


藤:それは松さん、10年まえよ。
10年まえに私は、
あなたにぐるぐる巻き付いたの。


松:そうだったか、それにしても、
おまえに絡みつかれてからは、
なんだか水が欲しくてしかたがないんじゃ。
藤:それは、あなた、私たちが今もSEXしているからよ。


松:SEXしていたということか・・・
藤:松さん、それは、私があなたの肌にきつく巻き付いて、
その部分がへこんでいるでしょう?
これこそが私たちの愛のあかしなの。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090526#1243313578

  :「「娘道成寺」に見る男女関係」に掲載した詩です。(この詩、3・3・4・4の14行詩ですが、普通のソネットが4・4・3・3なのに対し、変格的ですが一応ソネットとして置きます。)


!この詩の様子をよく伝える植物が紹介されています。「生態」の章に出てくる「絞め殺しの木」(学名:Ficus microcarpa)です。クワ科イチジク属の植物で、15m〜30mくらいになる木だそうで、世界中に分布します。ツル性で、宿主の木から水分とか栄養分などの生気を吸い取り、宿主が枯れても生きていくというある意味怖い植物なのですね。ここでこの本の著者は猟奇事件の主人公:阿部定の事跡にまで考察の対象を広げます。


今日のひと言:『官能植物』(木谷美咲:NHK出版)は定価3700円 です。この方は「食虫植物」がかねてからのテーマでした。他の種類の植物にも視野を広げたわけですね。




官能植物

官能植物

私、食虫植物の奴隷です。

私、食虫植物の奴隷です。

これでうまくいく! よく育つ多肉植物BOOK

これでうまくいく! よく育つ多肉植物BOOK

タニクちゃん(1)

タニクちゃん(1)





今日の一品


@カルビクッパ


ここ数年、焼肉料理店に行きませんでしたが、思いたって行ってみました。お好みは「カルビクッパ」。オジヤですが、ごろごろ入ったカルビ肉、赤くて辛いスープ、その他具沢山のスープ、たまりません。

 (2018.04.01)



@森下家風カレー



カレールーは「ハウスジャワカレー・スパイシーブレンド」。今回は前日食べたケチャップ入りの汁をこのカレーに投入し、残さず食卓に持ってきました。カレーを寄そう前、カルダモンの黒いタネをほぐしてご飯の上に置き、その上にカレー。そうすると、食べている間に、いっしょにたべることになり、ぴりっとスパイシーなカルダモンの粒をかみしめることになりますが、それが良いのです。

 (2018.04.02)



@ベイクド・パンプキン(焼きカボチャ)



弟作。通常は煮物にするカボチャをオーブントースターで180℃、20分ほど焼きました。焼く前に塩、砂糖、シナモンを振り、焼き上がり後再び砂糖。ホクホクして美味しかったです。

 (2018.04.03)



根昆布のマヨネーズ和え



冷凍庫の奥深く眠っていた根昆布を調理しました。圧力鍋で長めの10分、冷めたところで塩、マヨネーズ、山椒の粉で和えました。柔らかくて食べやすいです。

 (2018.04.04)



@タケノコと昆布の煮物



我が家では普通タケノコ料理は私が作るのですが、今回は前半のアク抜き(米ぬか、唐辛子の汁で煮る)を弟がやり、仕上げは私がやりました。弟が昆布を沢山戻したので、それを生かし、両者のバランスをとったわけです。

 (2018.04.05)





今日の詩


@天の配剤


下の写真2枚、
上は繁り栄えたビオラたち。
下は弱弱しく枯れそうなビオラたち。
その差は大きい。



両者、隣り合ったプランター
差別なく育てた物だ。
それでこの違い。
もしかして、


プランターの「土」に差があったのか?
よくよく見ると枯れた葉、花に
細かな虫がついているとも見える。
これは天の配剤?地も感応しているか?

 (2018.04.06)





今日の二句


久々に
見しは紅梅
狂おしく



極端に色が原色の紅梅を見ると、私も狂おしくなるのです。

 (2018.04.02)




諸葛菜(しょかつな)の
軍師もかくや
毒を持つ



蜀の名軍師:諸葛孔明が栽培を奨励したことで有名。食用になる植物。紫色の花は結構可憐です。ただ、私が以前調べたところ、別名の「オオアラセイトウ」として、種に毒あり、とありましたが、現在再確認が出来ない状態です。

 (2018.04.02)