虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

『腰痛が治るのはどっち?』(書評)〜腰痛の正しい理解は?

私も歳を取ってきて、ここ数年、腰痛、膝痛を感じるようになり、それなりに策を取っていますが、痛いものは痛い!・・・そこで今回は『腰痛が治るのはどっち? 読むだけで、つらい腰痛が改善』(川井太郎:学研)を読んでみました。


先入観を持つのは禁物ですが、今回の本の著者は、普通の医学教育を受けてないように見受けられます。経歴欄を見るに、どの大学を卒業したか解らないのです。私の友人の鍼灸師も、腕は抜群ながら、大学には行けませんでした。大学入試はとくに「国語力」がキーとなることがあり、読解力が足りないと、入試を突破できないのでしょうね。この場合、読解力とは、「深く考えずとも、普通の意味が取れる」ということで、大したことではないかも知れませんが、どこか特異なメンタリティをもった人は、引っかけられたりするのですね。専門向きの潜在力がある人を蹴落とすような入試が問題だったのです。


さて、この本には案外意外なことが多く書いてありますが、腰痛の改善には「筋トレ:筋肉トレーニング」も「ストレッチ」も無効であると書かれています。腰痛の原因は「インナーマッスル:内部筋肉」のこわばりであるとし、その緊張をほぐすことが腰痛の改善につながるとされます。その効果を得るためのインナーマッスルを緩める体操を推奨しています。(110P―113P:骨盤ゆらゆら体操)私はこの図解を見て、「操体法」を連想しました。


操体法は体の歪みを正すため、例えば仰向きに寝て、左右の足を交互に伸ばした時、痛い方の足と気持ちよい足が「必ず」あり、痛い方に伸ばした状態から息を溜め、ゆっくり気持ちよいほうに息を吐きながら伸ばし、一回動きを止めて息を吐くとともに脱力する・・・といったもので、橋本敬三医学博士が提唱したメソッドです。(「体の設計にミスはない」(柏樹社)などを参照ください。筋肉の緊張を解くことにおいて、川井式体操とよく似ていると思います。


さて、何と言っても、私は体のことにかけては門外漢、とくにこの本で叩かれている「筋トレ」「ストレッチ」が何故腰痛の改善に役に立たないか、という判断はできません。そこで一応wikipediaで調べてみました。まずは筋トレ。

筋力トレーニング(きんりょくトレーニング)とは、骨格筋の出力・持久力の維持向上や筋肥大を目的とした運動の総称。目的の骨格筋へ抵抗 (resistance) をかけることによって行うものは、レジスタンストレーニングとも呼ばれる。抵抗のかけ方にはさまざまなものがあるが、重力や慣性を利用するものや、ゴムなどによる弾性を利用するもの、油圧や空気圧による抵抗を用いるものが一般的である。重力による抵抗を利用する場合は特に、ウエイトトレーニングとも呼ばれる。


そしてストレッチ。


スポーツや医療の分野においてストレッチ(英: stretching)とは、 体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすことをいう。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、いろいろなメリットをもたらす。
なお、ここでいう筋肉とは骨格筋のことである。

うーーん。いかにも筋トレは、腰痛病みには過酷な運動のような気がします。ストレッチもやりすぎると骨格筋が悲鳴を上げそうです。筋肉をリラックスさせるという意味では、川井式体操は、理にかなっているのかもしれません。



今日のひと言:この本の場合、グルコサミンコンドロイチンなどのサプリメントはほとんど無視されていました。私はグルコサミンを飲んでから、幾分か腰痛、膝痛が改善されていますが・・・



腰痛が治るのはどっち?

腰痛が治るのはどっち?

写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)

写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)

からだの設計にミスはない―操体の原理

からだの設計にミスはない―操体の原理





今日の一品



@豚薄切り肉のオクラ巻き焼き



弟作。普通アスパラガスで作る巻物に、オクラを使ったのがミソです。

 (2017.08・09)


@ゴーヤの五色焼き



ゴーヤ(青)、ハンペン(白)、干しシイタケ(黒)、クコの実(赤)、スープセロリ(黄)を醤油とオイスターソースで炒めました。フライパンにオリーブオイル、ゴマ油を敷き、干しシイタケ、ゴーヤを入れ、ちょっと炒めて水を少々足し、醤油、オイスターソースを入れ、ちぎったハンペン、クコの実、スープセロリを入れてちょっと炒めて完成。スースセロリは、葉が黄緑だったので黄色としましたが、炒めると緑色になりました。香りが付いたのでOKです。

 (2017.08.12)



@大和芋入り卵焼き



弟作。ヤマトイモと卵を合わせて卵焼き。卵2個、6cm位のヤマトイモ。塩、オレガノ入り。フワフワしていて美味。オムライスにしたら良いかも。

 (2016.08.13)



@ダイズとヒヨコマメの煮物



大豆とひよこ豆を3:1で一緒に一晩冷蔵庫のなかで脹らませ、昆布、塩を入れて圧力鍋で成り始めて5分、冷めたところでナツメグを振りました。肉料理の雰囲気を出すため。お菓子風味ならシナモンを振ります。

 (2017.08.14)





今日の一句



ラクター
入れど双葉
出でにけり




この生命力はどうだろう。特に栽培されてはいないアブラナ科植物。

 (2017.08.12)