虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「天は足りすぎる者から奪い、足らざる者に与える」(老子)+筋トレ(随想録―45)

「天は足りすぎる者から奪い、足らざる者に与える」(老子)+筋トレ(随想録―45)


これは、『老子』の言葉ですが、こう続きます・・・「しかし、人は違う。人は足らざる者から奪い、足りすぎる者に与える・・・これは天の道ではない」、と。この言葉、現代の世界を蔽う、忌まわしい新自由主義のことではなく、金持ちたちが跳梁跋扈した古代中国を、老子が観測した結果、吐いた言葉なのです。


如何にも人類が科学技術を発展させても、その果実が金持ちに集中する有様は、古今東西変わらないのです。マルクスも、現代のトマ・ピケティも同じ真理を伝えているのですね。でも変わらない。人の営みは変わらない。





ところで、人に大きな被害を与える「台風」や「線状降水帯」という気象現象も、天が行なう行為です。どちらも人に甚大な被害をもたらす危険性がありますが、天としては「地球表面・それを取り巻く大気を循環させて、熱量をあまねく地球各地に配分する」行為を行っていると見られます。


これは、老子のいう天の働きと見なせるでしょう。勿論被害は、足りない者に集中し、足りすぎる者はそれでもぬくぬくと生き抜きます。何たる不公平!!


でも、熱量を独占する者は、その発する火によって、いずれは焼き尽くされるでしょう。火は水より過酷です。聖書でいう「メギドの火」ということかな?(これは正しい表現でしょうか?)ちなみに新約聖書のマタイ伝には、今回テーマの老子と同じ趣旨の記述があります。


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 (2022.09.02)




私と「筋肉トレーニング」:恋の報酬


意図しない、また突然の別れが惹起した、恋人との破局。さすがに私も混乱したが、別れは厳然たる事実だった。でも、彼女が常々言っていた「習慣は大事」という言葉を取り入れ、「筋肉トレーニング」を始めたのがちょうど1年ちょっと前。一日も欠かさず、朝実行している。


最初は、腕立て伏せ伏せ15回、ヒンズースクワット20回、腹筋15回だったが、次第に腕立て伏せ30回、ヒンズースクワット60回、腹筋50回にまで増えた。軽めの負荷ではあるが、筋肉の量が増えてきているのが実感できる。それは人の目にも明らかなようで、会社の女子従業員からも、「筋肉質になってきたね」と言われている。(腕立て伏せは、連続30回が、私にとっては限度のようだ。)


いろいろ難しい運動はあるようだが、私は生来運動が苦手で、しかも覚えるのが億劫なので、左右対称のこれらの運動をやっている。仕上げは、椎間板ヘルニア対策で、ちょうどヨガの「コブラのポーズ」のように、うつ伏せから背筋を伸ばす姿勢を1分取っている。


まあ、体脂肪率も下がってきているようだし、彼女と付き合ったのも、生かせる形になっている。


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 (2022・10.15)







今日の8句


鶏頭の
飛び立つほどの
赤さかな



 (2022.09.10)



塀沿いに
戦線を組む
木賊(トクサ)かな



 (2022.09.10)



食断たれ
青息吐息
ヒガンバナ



なんと言っても、オフシーズンの青葉を刈っちゃうバカがいるのですから。

(2022.09.14)



センダンの
壁を作るか
煩わし



 アメリカセンダン草は、よく繁栄します。

 (2022.09.16)



珍しや
白い花咲く
アサガオ



 (2022.09.16)



ウドの花
「ウドの大木」
あざけられ



 (2022.09.17)



今年また
稲穂の垂れる
候なりき



 (2022.09.17)



白い花
ツルドクダミ
付けにけり



これはタデ科の薬草。生薬名「何首烏:かしゅう」。

 (2022.10.06)





21世紀の資本

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