虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

力士と風呂とエイズと:格闘技と流血


大相撲で、対戦が終わったあと、力士が風呂に入るという「行事」がありますが、これって伝染病、とくにエイズに罹る心配はないのか、と思っていました。そこで調べてみました。ちょうどぴったりのブログがあり


風呂のお湯からHIVの感染は起こるのかという質問を受けますので、今日はこの点について解説します。


風呂の湯の中に、HIV感染者の血液や膣分泌液、精液などが入った場合、その風呂に入った人は、HIVに感染するのでしょうか?


結論から言いますと、感染は起こりません。


その理由は以下の通りです。


血液・膣分泌液・精液などがお湯の中に入っても、お湯で、これらは壊れてしまいます。


血液・膣分泌液・精液は、生体内で形を保って、壊れず生きていますので、これらの中のHIVも生存して、感染の能力はあります。


お湯の中に、血液・膣分泌液・精液が入れば、生体内とお湯では浸透圧が異なりますから、お湯の中に血液・膣分泌液・精液が入れば瞬時に壊れてしまいます。


血液・膣分泌液・精液が壊れることによってその中のリンパ球も当然壊れます、その為リンパ球の中にいるHIVも当然破壊されて死滅してしまいますから感染は起こりません。


仮に、壊れないと仮定しても、多量のお湯で血液・膣分泌液・精液は薄められてしまい、感染することはありません。


ご理解頂けましたでしょうか?

http://tetsujinsan.blog8.fc2.com/blog-entry-198.html より


なるほど、風呂ではエイズは伝染しないのですね。(HIVとは「ヒトエイズウイルス」の略称です)でも、格闘技の場合、相撲もそうですがボクシングなどの場合、対戦中にお互い流血の事態になったときには、血液を介した感染の可能性も捨てがたいですね。その点をついて、「ボクシングのような野蛮な競技は廃止すべきだ」との声も上がったことがありますが、今では何と言っているのでしょうか?でも、ボクシングを初めとする格闘技、見る人の「野生の本能」を満たすものであるからには、たとえ選手がエイズになっても、観たい気がするのも確かです。そのくらいの覚悟で選手もリングや土俵の上に上がって欲しいものです。


そういえば、エイズではありませんが、坂本龍馬は、梅毒に罹っていた、という説を読んだことがあります。彼と一緒に入浴した人が、「龍馬の背中には“バラ疹”があった」と言っているそうで、バラ疹とは梅毒の目に見える症状の一つなのだとか。これは彼が長崎で、罹患した遊女とSEXをしたからであろうと。だから妻になったお龍(おりょう)とはプラトニックな関係だったろうとも推測されていました。


この梅毒の場合も、エイズと同じように、風呂を共にしただけでは感染しないように思います。ほかの性感染症の病原体もそうなのでしょうか。浸透圧の違いで壊れなくても、薄まって、感染レベルにまでは至らないのでしょうか?――たぶんそうなのだろうと思いますが。



今日のひと言:SEXというのは、これ以上ないような雄と雌の近接接触であり、その行為を当て込んで繁殖しようとする性病の病原体は、きわめて賢明な生き物だなあ、と思います。もっとも、最終的には宿主の人ともども荼毘に付されるのですから、賢明ではないのかも知れません。



王様も文豪もみな苦しんだ性病の世界史

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戦国武将の死亡診断書

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今日の料理


@身欠き鰊の生姜焼き





弟作。軽く水に漬けて吸水させたソフト・身欠き鰊(にしん)を醤油+砂糖+ショウガすりおろしで炒めました。味がいまいち乗りませんでした。(二日目に馴染みました。)

 (2015.06.02)



山東菜の酸っぱ辛いお浸し





穏やかな風味の山東菜(サントウサイ)、茹でて絞り、ぽん酢とカイエンペパーで味付けしました。簡易「キムチ」です。

 (2015.06.03)




クローブ




弟作。ブリの切り身に塩、(クラッシュした)クローブをまぶし、オリーブオイルで炒めました。なかなかいい味。本来弟はクローブは嫌いでしたが、手元にある食材だから使ってみた、とのことです。うむ、筋が通っています。

 (2015.06.04)





今日の詩


アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)


美しいことは当然
それを目当てに
輸入された
帰化植物


いまでは
雑草扱いだ。


深く根を張る
この植物
一度生えたら
枯れやせぬ。




原産地は北米南部から南米であるとのこと。(Wiki

 (2015.06.06)