虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「風の聖痕」とライトノベル:アニメ化を前提にした小説

私はこれまで、ライトノベルラノベ)というものを3つ手に取ってみました。「狼と香辛料」「僕は友達が少ない」「風の聖痕」の3つです。その内、「狼と香辛料」は、何故だかガッツリ読む気にならずほっぽらかし、たぶんほぼ同時に手にした派生的な漫画のほうに魅力を感じなかったことも大きく影響したのだ、と思います。


僕は友達が少ない」は、6巻くらいまで読みましたが、マンネリ化してきたようなので、読むのは止めにしました。読み終わった本はブック・オフに持って行き、案外高値が付きました。



関連過去ログ

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20111201#1322735430

 :「僕は友達が少ない」・・・「幸せな」男の子のお話



そして、「風の聖痕スティグマ)」。これは本格的なファンタジーであり、一巻だけだけれども、面白く読みました。(会社の同僚に貸してもらったのです。)八神和麻は「風術師」。風の精霊と契約し、風の力を武器として駆使するのです。彼は本来「炎術師」になるべく教育されたのですが、「炎」にどうも馴染めず、真っ当に使えませんでしたので、勘当され追放されたのです。その後「風術師」としての修行を重ね、父厳馬と技比べをやっても凌駕するほどの実力を蓄えるのです。


和麻の本姓は神凪、炎術師の弟・神凪煉(れん)、従妹で神凪家の宝刀・炎雷覇を所有する神凪綾乃と力を合わせて、神凪家に攻めてくる難敵と戦い勝利を重ねるというお話が展開されます。私が読んだ一巻だけでも、その臨場感ある殺陣が面白いです。まあ、ファンタジーならでは、ですね。


ただ、これからは続編は読めません。原作者の山門敬弘さんが2009年に病没し、本編6巻、短編集6巻(富士見書房)を残したのみなのです。なお、「風の聖痕」シリーズでは、納都花丸さんがイラストを担当していました。


さて、「ライトノベル」とはどんなものでしょう。ひと昔前なら「ジュブナイル小説」というものがありましたが、大人の作家が若い読者に宛てて書いた「押し付けがましい」響きがあったように思います。Wikipediaによると、

ライトノベルにとっては、挿絵によるイメージと挿絵に対する読者層からの評価は、他ジャンルの小説以上に重要な意味を持つ。これは、ライトノベル読者のうち少なくない数が、イラストレーションで買う作品を選択する「イラスト買い」を行っていることに起因する。「イラスト買い」が多く行われる理由は、ライトノベルがメインのターゲットとしている層は活字よりも漫画・アニメに親しんでいる層であるためとされている。


・・・・その波及効果としては、ライトノベルが原作となって、その小説を彩るイラストを生かしたアニメ作品が作られるという流れがあるようです。私が今回挙げたライトノベルの3作品、どれも深夜枠であるとは言え、アニメ化されています。(もちろん、「風の聖痕」もイラストが生かされています。)



今日のひと言:とは言っても、現代の若い人は、漫画・アニメにどっぷり漬かり過ぎているように思え、もっと活字にも馴染んだ方が良いと思えるのは、私が歳を取りすぎたせいでしょうか。



テンプレート式 ライトノベルのつくり方

テンプレート式 ライトノベルのつくり方





今日の一品


雲南百薬エゴマ和え



我が家の夏の常備菜雲南百薬(オカワカメ)。今回は茹でで晒し、スリエゴマと醤油で味を整えました。

 (2017.08.15)



http://d.hatena.ne.jp/iirei/20121120#1353406088

  :オカヒジキオカジュンサイ〜「岡**」と言われる植物たち



@焼肉のエゴマ包み



弟作(葉の用意は私)。普通に焼いた肉を、エゴマ(葉)で包んで食べます。韓国料理では、普通チマ・サンチュ(レタスの仲間)を使いますが、韓国人は包んで食べるのが好きなようで、蒸したカボチャの葉を使うこともあるようです。(今年、エゴマを育てているのです。)

 (2017.08.16)



厚揚げ煮



サイコロ状に切った厚揚げを、コンソメオイスターソース+昆布だしの汁に入れて煮て、最後にイタリアン・パセリ、エゴマ(葉)を入れ、馴染んだら火を止め、蓋をして保温しました。この汁が美味しそう。オジヤに使ったら美味しいでしょうね。

 (2017.08.17)


*2017・08.20   汁を使ってオジヤにしてみました。美味しかったです。



@ズッキーニのシーチキン炒めケチャップ風



弟作。名前の通りですが、弟曰く「汁が出るのを忘れて甘すぎた」(塩を足せばよいかも。)

 (2017.08.17)





今日の詩


@マラソン


かつて五輪真弓は「恋人よ」の中で
「マラソン人」なる表現を使った。
相当普遍的な呼び名か否か


今朝も雨のなか雨具を着て走るマラソン人を見た。
これって、むしろ難行苦行だと思うが
本人は止める気配がない。


ラソン――「オリンピックの華」
ストイックさが好きな日本人
オリンピック競技でもマラソン大好き。


ラソンにドラマを見るのだろう
在りもしないドラマを。
私はこんな競技、要らないと思う。

 (2017.08.16)





今日の一句


睡蓮の
黒き水から
出でにけり



多分池の水が酸欠状態のため黒くなるのだと思います。その中に美しい睡蓮

 (2017.08.19)