肘(ひじ)と膝(ひざ)の語源的関連性とは
この2つの言葉は、それぞれ身体の一部を指し、四肢を形成する部分です。「ひ」だけ共通で「じ」と「ざ」で区別されています。これはどう言う語源なのか、という興味が湧きますが、実際のところどうなのでしょうか?
ベネッセ古語辞典とか広辞苑(第4版)を見ても、いまひとつ解らなかったので、ネット上で調べてみました。wikiで見ると、それぞれ次のように説明されていました。
肘:肘(ひじ、肱、臂)は、人間の腕の移行部で、上腕と前腕を繋ぐ肘関節(ちゅうかんせつ)と、これらを取り巻く筋や腱のことを指す。脚における膝に対応する。狭義には、腕を折り曲げたときに外側になる部分を指す。
膝:膝(ひざ)は脚(足)の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐ部分のことを指す。膝の前面を膝頭(ひざがしら)、膝小僧(ひざこぞう)という。後面はひかがみ(膕、引屈)という。
・・・これらの説明は、肘、膝の身体内での部位を明確に示していますが、私の求めた「じ」「ざ」の区別が解りません。ただ「ひ」という言葉については、三面六臂(さんめんろっぴ:縦横無尽に活躍すること)の臂(ひ)という言葉が元になっている気がします。・・・六本の手足。
次のような説もあります(語源由来辞典)
「ひじ」とも共通する「関節」の意味から、折りたたんだ部分をいう「襞(ひだ)」の説が有力とされる。
また、関節の意味から「節(ふし)」や「圧し折る(へしおる)」の「へし」などと同じ語系とも考えられる。
その他、「ひじ」が転じたとする説があるが、「ひざ」が「ひじ」に転じたとする説もあるため、同じ語系と考える基にはなるが語源とは言い難い。
http://gogen-allguide.com/hi/hiza.html より
・・・結局語源は不明であるということになるのでしょうか?もうひとつ参照してみます。
「膝(ヒザ)」に関して日本語語源大辞典(小学館)は下記のような語源説を並べている。
(1)ヒヂ(臂)の転。またはヒダ(襞)の転。
(2)ヒヂ(肱)と同源で、その叩く音の擬声語からの転。。
(3)ヒキヰザルの意。
(4)ヰザルの略転。
(5)ヒキスル(引摺)の義。
など各様の意味の推定に終始し、まったく語源としてはっきりしない。
南島語を中心にして外的再構を試みるべく、南島語彙を調べてみよう。
・・・とあり、その後いろいろ南島語彙と関連性があると、この考察の論者は結論を出していました。
http://homepage2.nifty.com/kodaijin-tamat/index.files/N47-48hizate.htm より
また、今回のネットサーフィンで知ったことですが、エルという身体に準拠した長さの単位が以前には西欧で使われていたそうです。wikiから。
エル(ell)は、ヤード・ポンド法系の長さの単位である。現在では使用されていない単位であり、かつては洋裁、服飾関係者の間で使用されていた。
ellはelbow(肘)と同一語源で、元は(肘を含む)肩から手首まで長さに由来する身体尺である。後に、肘から指先までの長さであるキュビットと関連づけられた。イギリスではキュビットの2倍(タブルキュビット)とされ、その後、タブルキュビットよりもエルは長くなった。ほとんどの地域では、エル(またはそれに相当する単位)はキュビットより少し長くなったものとなっており、現在では、エルがキュビットの別名とされることがある。服飾関係で使用される寸法が長くなるのは、尺貫法における曲尺と鯨尺の関係と同じである。
まあ、英語に日本語彙の解釈を期待するのは、無理でしたかね。
今日のひと言:結局、わかりませんでしたあ!
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今日の一品(「今日の料理」改め)
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この冬最後の収穫であったターサイ(搨菜)を、ソーセージと炒めました。これは中国野菜で、その深い緑の葉は、おそらくすべての葉物野菜でもっとも濃い色でしょう。
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