虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

第一印象の正しさは何%の確率か?:数学と易経による解析

私が以前考察したことなのですが、表題のようなことを考えました。まあ、「当たるか・当たらないかの2つしかないのだから、それは50%であろう、と考察の結果にイチャモンをつけてきた人がいましたが、私に限って、そんな当たり前のことを発表するわけがありません。・・・まあ、結論は50%なのですが・・・


私がある講演会に講師として招かれた会場、発案者のおばさんの手違いで遅れて着きました。その講演会には、ほかにも講師・・・(私にとって、運命の女性となった人)・・・が呼ばれてすでに着席していました。そのときの彼女は、会場に遅れて入ってきた私を見て、「なんてルーズな人!」と思ったかもしれません。おそらく、それが普通の感覚でしょう。その意味で彼女から見て、私の第一印象は「マイナス」だったでしょう。


ただ、私がおばさんの手違いで会場に遅れたことを知り、彼女は私の印象を「プラス」に修正したかもしれません。なんと言っても、講演中から、私と彼女は、相思相愛になったのですから。このように、第一印象は移ろいやすいのですね。


参考過去ログ  :恋は思いがけなくやってくる

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140602#1401703459

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140608#1402169451



ところで、中国哲学に、易経(えききょう)という「物事の推移を推し量る」書物があります。ここでは、陽爻(ようこう:一)と陰爻(いんこう:‐‐)の2つの記号の組み合わせの推移をもって世の中の事象に迫るのです。


参考過去ログ :「一かバチか」・・・易経占いの驚き

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110808#1312800929


陽爻は、積極的、男性、明るい  陰爻は、消極的、女性、暗い  などを表象します。数学的に見ると、陽爻は「+1」、陰爻は「−1」に置き換えられるでしょう。そして、それら置き換えられた数字を「掛け算」することによって、第一印象の消長を推し量り、そして、私が1993年6月27日に考察したことの内容が、以下の画像です。




先に述べたイチャモンは、単なる一次元のものの見方しかできない人の戯言でしたが、私がやった考察は、二次元で行なったものです。当たるか当たらないかのどっちかだから50%・・・そんな簡単なものではないのです。足し算ではなく掛け算を演算の手段にしたのは、私による定義なのですが、案外クリアーな結果が示されていると思います。


特に図表のなかでも結論として書いていますが、不正確に物を見る・「−1」と「−1」同士がお互いを見ると、「+1」と見合って(掛け算)、心地よく感じ、意気投合するでしょう。でも、二人とも「不正確」なものの見方をしているという、客観的な視点が生まれるのですね。・・・お互いの誤解から、世の「悪」ははびこるのだと思います。



今日のひと言:易経という本は、陽爻と陰爻が6段積みあがった姿(2^6:64卦)で完成していて、世事全般の推移を推し量る「武器」であると言っても良いと思います。なお、ここで挙げた考察は、数学的にはエヴァリスト・ガロアの「群論」を念頭に置きました。:2次元の鏡像


ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)

ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

易経 (中国の思想)

易経 (中国の思想)




今日の一品


@スズキのオーブントースター焼き



弟作。スズキに塩をして1時間、180℃のオーブントースターで15分、降ろして七味唐辛子を振る。

 (2016.03.07)



@アスパラ穂先入り玉子焼き



いつもの玉子焼きに、アスパラの穂先を配し、作ってみました。ニンニクの芽、ニラなどと同様なネギ属の植物を使うのがミソです。

 (2016.03.08)



ひよこ豆と大豆煮


ことし正月に煮豆として作った煮物、今回はトウキビ糖を入れず、昆布と塩味のみ、仕上げにシナモンではなくナツメグで香り付けしました。特にひよこ豆ガルバンゾー)が美味です。

 (2016.03.09)



@豚肉ソテー・ナツメグ・レモン汁風味



弟作。豚肉ソテーに、我が家の定番香辛料・ナツメグを配しました。それにレモン汁、塩。

 (2016.03.10)





今日の詩


@タエコの被毛


タエコの被毛が
西日を浴びて赤く光る。
この犬、市役所による
被毛の類別では
「茶黒」とされるが、
実際は赤い色も混じっている
人の目はいい加減だ。


そもそもこいつ、
亡父のパートナーとして
飼いはじめたのだが
アルツハイマー病になった父は
タエコを「黒**」と呼んだ・・・


ああ、結局タエコを愛していなかったのね。
今では残された我々兄弟が
世話をしている。

 (2016.03.08)


注:「黒**」は現在「差別用語」とされますが、父は実際こう言ったので、伏字で記述します。