ハムレット(シェイクスピア4大悲劇の1つ)は駄作だ。(随想録―32)
ハムレット(シェイクスピア4大悲劇の1つ)は駄作だ。(随想録―32)
私が大学に入学したとき、英語の授業で「ハムレット」を学習した。シェイクスピアの悲劇のなかでも特に有名で、「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」という有名な言葉で知られる。
英語では“To be ,or not to be” だが、これを小田島雄二さんはこう訳した――「このままで良いのか、良くないのか、それが問題だ」と。これはある意味名訳で、ハムレットという劇の本質に迫るものである。
ざっくり言えば、主人公のハムレットは「優柔不断」である。叔父が父王を毒殺したことを、父の霊から聞いても、「もっと証拠を、」と考えて、なかなか復讐しない。終いには恋人を狂わせて死に追いやるは、自分も含めてほとんど全ての登場人物をこの世から追いやったのだ。
はっきり言って、ハムレットの優柔不断さが全ての劇であり、同じ4大悲劇であるなら、「リア王」「マクベス」などのほうが深くて優れているし、史劇「リチャード3世」のほうが、悪党の生き様を堪能させてくれるので、私はこれらの方が優れていると放言して憚らない。
(2022.05.12)
今日の5句
暁を
告げるや寺の
梵鐘や
大光院の大鐘。
(2022.06.26)
奔流の
関をも流す
寒さかな
八瀬川に水が集まり。
(2022.06.26)
空の青
凌ぎにけるか
朝顔や
英語で“morning glory”と呼びますね。
(2022.06.26)
ガガイモの
案外きれいな
白花ね
(2022.06.28)
今はただ
稲を育てる
田んぼかな
もと、雑木林。開墾し直して稲を育てる。
(2022.06.28)