二項対立と男女:2進法で世界は作られる
二項対立と男女:2進法で世界は作られる
PCでMP3などの音楽を聴くとき、スクリーンセイバーのように表示されるイメージに、「視覚エフェクト(Z)→アルケミー→ランダム」というものがあります。この表示の様式では、必ず画面のどこかに2つの極が現れます。もちろん、そうでない画像もありますが、どこかから2つの極が現れるのです。そして、その2極は、干渉しあいながら延々と(曲が続く限りは)画面上を疾走するのです。
この「2」という数字はなんなのでしょうか?・・・数秘学的には「男性・女性」の両極な存在同士の「睦みあい、あるいは闘争」を意味したようです。男女の間には「愛」と「憎」、相反する感情が出ては消え、消えは出て、という繰り返しが見られるのですね。このような状況を「二項対立」と呼ぶようです。
この二項対立に終止符を打つのは、男女の相互行為で生まれた子供でしょうね。「川」の字は、「父、子、母」という意味を持ち、子が加わり「3」という数字が出ると、二項対立も解消するのです。(1は2を生み、2は3を生み、3は万物を生む・・・老子の言葉です。)
ところで、MP3を聴いているとき、二項対立で想起される男女の差異、性遺伝子のことが常に頭の中にあります。(私は、餓えているのでしょうね。)男性は「XY染色体」女性は「XX染色体」という構成の違い。Xに着目すると、男性は1個、女性は2個持ちます。数秘学的には、男性=奇数、女性=偶数と表現できます。これは数秘学でだけでなく、中国でも男性は奇数、女性は偶数というように決まっています。古代中国人が遺伝子について知っていたかはともかく、結果として同様な表現になっています。遺伝子の成り立ちについて、それを知らずとも、なんらかの洞察があったのでしょう。
性染色体的には、XXタイプを持つ女性は、「安定した」特徴を持っています。仮に遺伝子に傷がついたり、欠落が起きたりしたときには、X染色体同士が「庇いあい」、修復可能ですが、XYタイプを持つ男性は、「不安定で」、Y遺伝子の傷も庇いあうペアーを持たないので治せず、欠落したままになってしまいます。聞いた話、人類史上、男女の性が分化した時点では、X遺伝子、Y遺伝子は同じサイズでしたが、Y遺伝子はどんどん小さくなり、また劣化という経過をたどりました。このままでは、男性はY遺伝子が消滅し、X遺伝子1個となる命運をたどり、そもそもの「男性」という性が消失するかも知れません。そうなった場合、女性はたぶん・強かに、男性に換わる性を作り出すかもね。
ただ、Y遺伝子の存在価値としては、男性を冒険に駆り出し、結果として豊穣な獲物を持ち帰ってくるというできごとを遺伝子レベルで促進するということがあったでしょう。むしろ、男性は安定を犠牲にして不安定に身を置き、新しい価値を生み出す性だと言えるかも知れません。もちろん、失敗することも多く、一生不遇で過ごしたり、女性に比べ若死にすることも多いですね。(出生時の男女比は、男性のほうが多く、結婚適齢期にはほ同比率になり、その後は女性のほうが多くなるのですね。これは遺伝子レベルで決まっているのかも知れません。)
今日のひと言:中国の古典『易経:えききょう』では、世の中が陽爻(ようこう)と陰爻(いんこう)で出来上がっているとしますが、ざっくり言って、陽爻は1本、陰爻は2本の棒で表現されます。これらはそれぞれ「男性性器」「女性性器」を暗示していると同時に、性遺伝子そのものも暗示していると見ることもできます。この経典の意図を汲み、ドイツの天才数学者&天才哲学者etc:ライプニッツ(1646-1716)は、2進法の原理を発見しました。この発想は、現在のコンピュータ技術の基礎となりました。
ちなみに、私は文書とか写真のファイルを作ったときは、かならず2個以上のUSBメモリーに保存しておきます。一方が壊れて使用不可能になっても、残った一方で保存していたものを使用できるからです。これはXX遺伝子の作用を真似ているのですね。また、以前知り合った「子供の遊び場」を研究していた都市計画のグループでは、誰かに会う場合、かならず2人で行くことを原則としていました。その理由は、USBメモリーと同じだと思います。一人では、なんらかの障害が起きれば、相手との接触、接点がなくなりますからね。
今日の一品
@エンサイ入り焼きうどん
昼食。JAで見つけたエンサイ(空心菜)をメインに、シシトウ、マイタケ、マカダミアナッツを具に、ソースで味付けしました。元気になります。
(2021.08,22)
@ボルシチ
栽培風景(2021.08.08)
半切り
切り分け
完成
有名なロシアのスープ。キーとなるのはビーツで、その真っ赤な色素がスープにアクセントを加えます。ビーツ自体は、春から栽培していたものを採取し、皮を剥き、切り分けました。材料は、ほぼカレーに準じ、ジャガイモ、ニンジン、タマネギを加熱して鍋で煮込み、ローリエを加え、(隠し味として「ニボシ粉」(和風)を入れ)、ビーツ半個分加え、牛乳を足してさらに煮込み、カルダモン、クローブで最終的に風味付け。ピンクになるはずですが、ちょっと薄かったです。(なお、牛乳を入れるのは、ビーツの持つシュウ酸をマスキングするためだと思われます。本来は生クリームを入れます。)
Борщといった原語と、より原語に近い発音が「ボルシッ」です。
(2021.08.22)
@イカ缶とエンサイ、ナスの炒めもの
たまに使う缶詰類。今日は主としてエンサイと組合せました。他にナス1個、シシトウ3個。缶自体の汁が多かったですが、ニョクマムも加え、クローブ、カルダモンで矯臭しました。(加熱後、エンサイは急激に黒くなるので、写真は料理直後に撮りました。)
(2021.08.23)
@ナスの煮びたし
縦半分に切ったナスを1時間ほど水浸してアクを取り、斜め2方向に切り目を入れ、フライパンに水、醤油、昆布ダシ、蜂蜜を敷き、ナスを入れて7、8分、蓋をして煮込み、冷めるまで放置し、皿に盛り、ショウガ、タラゴンを振って完成。柔らかくて美味しかったです。2カ月まえ不出来だったことへのリベンジ。
(2021.08.25)
@メカブ入り混ぜ蕎麦
昼食。メカブ(ワカメの根っ子の部分、その細切り)を主役に、アボカド、穂先メンマ、ニラのツボミ(プランターから)、ミニトマトを、茹でて冷やした蕎麦に乗せ、タレを掛けて食べました。野趣横溢。
(2021.08.26)
今日の詩
私は尾崎亜美の作品が結構好きなので、
図書館で彼女のベスト盤を借りてみた。
そのなかで「春の予感」が痛く気に入った。
この歌、愛が育ち「貴方に素直になりたい」と歌う。
この場合、女性から男性へのメッセージだ。
でも、男性から女性へのメッセージとも取りうる。
私に不義理をされた女性にひとこと、
「僕の状態が元にもどったよ!」
と告げたくて、一カ月逡巡していた私だったが、
そのビッグチャンスを逃さず、私は彼女に告げた。
「春の予感」を心の内で聴きながら。
元々、お互い嫌いではない者同士、
キッカケさえあれば
過冷却の水のように結晶化するのだ。
(2021.08.25)
今日の六句
南中し
寒風連れて
名月や
今日は満月。私のカメラでは、このくらいの解像度です。
(2021.08.22)
ほぼ初見
存在知れど
カンナかな
カンナ科カンナ属の花なんですって。
(2021.08.23)
すれ違う
人も少なき
朝まだき
「朝まだき」とは早朝。散歩したのです。
(2021.08.24)
子殿様
蹲踞(そんきょ)するなり
苔(こけ)の上
私が育てているコケの鉢で、最近見かけるようになったトノサマガエルの子どもが寛いでいました。
(2021.08.24)
プレイヤー
合わせ鳴くなり
閻魔虫
私が音楽を聴いているとき、家の中に入ってきていた閻魔蟋蟀(えんまこうろぎ)が合唱しました。
(2021,08,24)
マスクせぬ
者とておらぬ
接種場
一回目の新型コロナワクチン(モデルナ製)に出向いて。
(2021.08.26)
今日の写真
美しい青紫の花。栽培品種でしょうが、名前が解りません。(2021.08.24)
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“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”
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虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
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