人の名前が人体や物に付けられた例:アキレス腱・包丁など
人の名前が人体や物に付けられた例:アキレス腱・包丁など
アキレスはギリシャ神話の英雄で、赤子のとき、不死の泉に沐浴させられ、不死身の体になったのですが、親が握っていた部位については水が付かなかった・・・それがアキレス腱だったのですね。ここに傷を受けたアキレスは絶命します。それで、個人・団体などの致命的な弱点を意味します。
「ノドボトケ」を英語で言うと、「アダムズ・アップル:an adam's apple」です。このことばは禁断の木の実を食べたアダムとイブが神に見とがめられ、あわてたアダムは木の実(ここではリンゴのこと、異説あり)を喉に詰まらせ、突起になり、これが男性特有のノドボトケの起源であるというのです。あわてなかったイブは、喉に木の実をつっかえさせず、飲み込んだので、ノドボトケはないという落ちも付きました。「弁慶の泣き所」=「向こう脛:むこうずね」という言葉もあります。キリスト教における「イエス・キリストの肉」=パン、「イエス・キリストの血」=ワインもその例でしょうか。(ちょっと違うか。)
包丁も人名が起源のことばです。『荘子』に出て来るのですが、名料理人の「包丁」に、王が肉を刃物(今で言う包丁)で捌くのを見せてもらい、その技の見事さに感嘆し、その技の特徴を下問し、「これは人生にも活かせる極意である」と賞賛するのでした。(ただし人名としての「包丁」は、もっと難しい漢字を書くのですが、再現できません。)
人の名前が人体の一部を呼ぶのに使われることは、特に医学の分野では事例が多いです。
ここで取り上げるのは、医学生が初年度に学ぶ解剖学の資料から、人体のある部分に人名が付けられた一覧表です。
「category/人名付」に関連するカテゴリー/項目の一覧
ウィリスの動脈輪
エディンガー=ウェストファル核
オッディの括約筋
オングストローム
カウパー腺
ケルクリング弁
ゴルジ装置
シュワン細胞
シュワン鞘
シルヴィウス水道
トライツ筋
トライツ靭帯
バウヒン弁
ファロピーオ管
ファローピウス管
ファーター乳頭
ブルンナー腺
ヘンレループ
ヘンレ係蹄
ペンフィールドのホムンクルス
ボタロー管
マジャンディ孔
ミュラー管
ミュラー管抑制因子
モンロー孔
ライディッヒ細胞
ランゲルハンス島
ラ氏島
リーベルキューンの陰窩
リーベルキューン腺
ルシュカ孔
ワルダイエルの咽頭輪
抗ミュラー管ホルモン
出典:https://anatomy1.net/?category/%E4%BA%BA%E5%90%8D%E4%BB%98
:資料 - 1年生の解剖学辞典Wiki (抄)
今日のひと言:医学関係なら、ある研究者が人体の研究をして、自分の名前が当該器官に付くことは望外の吉事なのでしょうね。そのような事例も多いのでしょう。私などはランゲルハンス島くらいしか知りませんでした。(私は受験生のころ、複数の大学医学部に合格していたので、その進路を取れば、これらの用語も諳んじられたのでしょうが、私は理学部、工学部につらなる東京大学理科1類に進学しました。)
ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説
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今日の一品
@若いアボカドの炒め物
弟作。アボカドが思ったより硬かったので、切り分け、オリーブオイルとバジルソースで炒めました。幾分、柔らかくなりました。
(2019.07.05)
@ひよこ豆とメイクイーンのスープ
ひよこ豆は一晩水浸し、圧力鍋で定常状態で5分茹で、冷めたところですりつぶし、角切りに切ったメイクイーン(ジャガイモの一種、煮崩れしやすい、それが良い)と茹で、ナンプラー、タラゴンで味付け。飾りにクコの実。(タラゴンがナンプラーの匂いを中和します)
(2019.07.05)
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@カルビクッパ
今日の昼食は久しぶりに焼肉料理店。お好みのこの料理を食べました。ブロックのカルビ肉がごろっと入った、唐辛子で真っ赤な雑炊。フーフー言いながら食べるのが良いのです。
(2019.07.06)
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@鶏レバーと玉ネギ、ニンニク炒め
冷凍してあった鶏レバーをよく茹で切り分け、クミンを敷いたフライパンで玉ネギ、ニンニクを炒めた後、レバーを入れ、塩を一つまみ、最後にカイエンペパーを投入して、火から降ろす。
(2019.07.07)
今日の一首
足指の
痛みをこらえ
歩く道
楽しくもあり
楽しくもなし
指にいくつか擦り傷がありますが、日課の散歩は欠かせません。
(2019.07.05)
今日の三句
除草して
夫婦田に立つ
手は確か
(2019.07.06)
期せずして
列をなすなり
サギが五羽
写真は、5羽揃う直前の写真で、3羽しか映っていません。
(2019.07.10)
身がすくむ
道横切りし
ヤマカガシ
この蛇は、かなり強い毒を持った危険な者です。
(2019.07.10)