虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

操体法の驚異:体の設計にミスはない・「体操」ではないよ

「楽しく」体の歪みを取る体操があります。「操体法:そうたいほう」。橋本敬三医学博士が開発したもので、体を快方向に動かします。具体的には、例えば仰向けに寝た状態で足を左右それぞれ伸ばしてみると、痛い方と痛くないほうの違いを感じるはずです。そして、痛い方から痛くない方へ(快方向に)、息を吐きながらゆっくり伸ばしていき、ちょっと休止したあと、瞬間的に息を吐き切り脱力します。


案外これで、歪みが取れるのです。操体法に関する本もあります。たとえば「操体法の実際」(農文協)とか「からだの設計にミスはない」(柏樹社)など。

http://kiku38d.hatenablog.jp/entry/2017/06/10/160000  :『迷ったら 楽しい方を えらぶのが いいと思う』への私のコメント


私は大学生時代、エコな生き方を模索しており、この操体法もそのとき学んだメソッドの一つです。この種の体操としては、「真向法:まっこうほう」「自彊術:じきょうじゅつ」なども有名ですが、これらと操体法との大きな違いは、真向法などが、常に体の中心線(正中線)に運動が集中し、体の左右対称性については、さほど重視されていないと思われますが(的外れだったらすいません)、操体法の場合、まさに左右対称性を意識して運動を行うという点が違うのです。


必ず右・左におけるヒズミを比べ、「気持ちの悪い方(不快な方)から」・「気持ちの良い方(快い方)」にゆっくり・息を吐きながら・体を(風呂のなかで動かすように)ゆっくり動かし・瞬間脱力して:一運動が終わるわけです。ただ、このブログは「操体法」経験者としての私の体験に基づいていて、体験者とは言い難い「真向法」「自彊術」の記述は、本来できないであろうと思います。そんな所で、「真向法」「自彊術」の実践者の方、済みません。


参考過去ログ  http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110729#1311934443

      :自彊術(じきょうじゅつ)初体験!!


実際に、私はこのメソッドで、体のヒズミが取れたことが一再ならずありましたし、私にこの操体法を聞いた人が実践してみて、たしかにヒズミが取れて楽になったということもありました。


最近では交流がなくなりましたが、「拓座風流」さんなるブロガー氏が「右と左が不均一な発達をするようなスポーツは評価しない」と書かれていたことを思い出します。とくに槍玉に挙げられたのが野球。確かに、投手にせよ、打者にせよ、右なら右、左なら左、一方だけが発達するようなスポーツであり、その代表格です。逆に左右がほぼ均等に発達するのが、水泳などです。ちょっと意地悪なツッコミを入れて、「クロールは息継ぎが右左、一方だけなのでは?」としたところ、彼は「その気になれば、息継ぎを左右交互に行うという方法も可能」と答えてくれました。私も、野球については、彼と同意見でした。


そのように左右対称の真の姿を我々に提示してくれる操体法は、ストレスの多い現代人が知っておいて損のないメソッドです。



今日のひと言:

人が、おもしろいアイディアを思いつくのは、リラックスしている時です。(その時の脳波はα波)。人間は、心も体も、快さの中で、いちばん生き生きできる生き物なのでしょう(これは、人間に限ったことでもないか)。それなのに、現実の生活は、何と不快さの中にあることか。不快さは不快さを生み、収拾がつかなくなれば、そんな状態の人、社会は、災害に極めて弱い、というか、既に災害に半ばはまっているとも思われます。道楽――遊びのない社会は崩壊する――もっと、もっと、遊びましょう!!赤ちゃんの心で。

拙著「災害の芽を摘む」118P−119P 道楽のすすめ(終わりに)より引用。



からだの設計にミスはない―操体の原理

からだの設計にミスはない―操体の原理

写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)

写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)

決定版 真向法―3分間4つの体操で生涯健康 (健康双書)

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自彊術入門―1日15分、31の動作で心と体が強くなる

自彊術入門―1日15分、31の動作で心と体が強くなる




今日の一品


@マッシュルームのアヒージョ




アヒージョは、オリーブオイル、ニンニクがあればどんな食材でも作れる、お得な料理。今回はマッシュルームがその食材。ニンニク1カケの薄切りをまず炒め、マッッシュルームを投入、塩して最後に輪切り唐辛子少々。

 (2018,06.07)



セリフォンのマヨネーズサラダ



庭で育ってきたセリフォン(中国からし菜)を外側から摘んで、良く洗って塩を振って放置し、絞ったところでマヨネーズで和えます。

 (2018.06.07)



@鮭薄切り炒めフェンネル




塩を振っていない鮭の切り身を薄切りにして塩、庭で収穫したフェンネルの枝を細かく切り、オリーブオイルで鮭と半分のフェンネルを炒め、最後に残りのフェンネルを投入。これまでフェンネルをうまく使いこなせなかったのですが、この料理は会心の作です。

 (2018.06.08)



@ズッキーニ2品 (弟作。)


1.バンバンジー



キュウリの代わりに軽く茹でたズッキーニを用い、鶏ムネ肉を
茹でて細長く切ったものに合わせ、バンバンジーのタレ。シャキシャキ感ではキュウリのほうが合うようです。


2.ズッキーニのピザソース炒め



塩コショウしてオリーブオイルで炒め、ピザソースで味付けしました。

 (2018.06.09)



クサギミニトマトの炒め物・バジル風味



クサギは食用となる雑木です。この木の若葉を摘んで、茹でて一晩置き、よく洗って切り、半切りのミニトマトとともに炒め、仕上げにバジルソースを掛けました。

 (2018.06.10)




今日の詩


スケアクロウ(かかし)


今年また篤農家は
カラス避けをする
この春はマネキン人形を置いていたが
こんどは黒いビニールシートをちぎって
竿に差し、風にひらひらさせている
私はこれを見て、実際のカラスが
突き刺さったように感じた。
いかにも良く出来たスケアクロウだ。



 (2018.06.10)





今日の三句


アマガエル
命の限り
鳴き渡る


梅雨時こそ彼らにもっとも大切な時期(繁殖期)、あんな小さな体でよくあんな大音量が出せるな、と思います。

 (2018.06.09)



今年また
幾多の叙事詩
展開す




田に水が張られているのを見て。いろいろな生き物の生死の舞台となります。

 (2018.06.10)



コンニャクの
集いて生える
木の下に



だんだら模様の幹から縄文土器のような炎の葉が見えるのがコンニャク。

 (2018.06.10)