虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

『青い山脈』の舞台はどこか?〜青い色の特質

青い山脈か? 赤城山の連峰。→



 

往年の人気映画『青い山脈』は、まさしく国民的な作品でした。私はたしか観たことはなかったですが、興味深い映画です。高校生の青春群像を記したものかと思います。


この作品の概略をwikiから。


青い山脈(あおいさんみゃく)は、石坂洋次郎の小説『青い山脈』を映画化した作品(日本映画)。

1949年・1957年・1963年・1975年・1988年の5回製作されたが最も名高いのは、1949年の今井正監督作品。主題歌の『青い山脈』は、日本映画界に限らず、広く知られている。(主題歌については、「青い山脈 (曲)」の項目も参照のこと。)

作品中、ラブレターの文に「恋しい恋しい私の恋人」と書かれるべきものが、「変しい変しい私の変人」となっているエピソードは名高い。


(テーマソングの出だしは  ♪若く明るい歌声に・・・)


「変」と「恋」を取り違えてラブレターに書くなど微笑ましいです。それでも熱意によって真意は伝わるでしょうか。


第一作目の主役は国民的女優だった「原節子」、美男俳優の「池部良」でした。これは映画が売れると踏んだ制作会社の鼻息の荒さが聞こえてくるようです。


さて、この映画の舞台はどこでしょうか。私はなんとなく埼玉県の秩父だと思っていました。「青い山脈」の地理的・気象的条件。1949年版の場合、ロケ地は伊豆・下田市でした。


気象的条件として、青い色がよく見られます。空の青、海の青のように、遠くの山も青く見られます。その科学的根拠は ――

【空気分子で光が散乱するため】

光は波の性質を持っているため、ごく小さな物体に当たると、これを中心にして波が周囲に広がっていく。
これが光の散乱。
イギリスの物理学者レイリー(1842〜1919)が空気分子による光の散乱の仕方を発見した。
レイリー散乱とも言う。
レイリー散乱の特徴は、散乱の強さが入射光の波長の4乗に反比例するというもの。
赤い光と青い光の波長の比は約2:1だから、散乱の強さは1:16となって青い光がだんぜん強い。
空が青いのはこのためである。


※遠くの物も空気分子で光が散乱されるために青みが強くなると思われる。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14170199

:近くの山は緑色なのに、遠くの山は青く見えるのはなぜですか?(ヤフー知恵袋


今日のひと言;作家の深田久弥は「皆誰しも心の山を持っている」と書きましたが、その意味では山が見える地域に住んでいる人は、「青い山脈という舞台」をもっていることになります。私にとっては赤城山がその山です。



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青い山脈 (新潮文庫)

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青い山脈

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光の物理―光はなぜ屈折、反射、散乱するのか

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今日の一品


@タンジー入り卵焼き



たまにハーブを刻んで卵焼きに入れますが、セージに似た香りのタンジーを使いました。このハーブ、「不死」と言う花言葉がありますが、有毒成分を含むので、現在ではあまり使われません。

 (2018.04.19)



@山椒の味噌漬け



今のこの時期は山椒の芽が成長するころで、これを摘んできて、軽く茹で、刻み、味噌と混ぜました。このころの珍味と言っても良いでしょう。

 (2018.04.20)



カラスノエンドウ・莢の混ぜご飯



庭に生やしたカラスノエンドウ(野草)。柔らかい植物体を2度食べました。莢は多分2日前に採取すれば全部柔らかかったと思いますが、今回は採取したうち4割は硬かったです。野草にも旬があるのでしょう。味はエンドウに準じて美味しいです。

 (2018.04.21)



@砂肝とネギの炒め物



弟作。切り分けた砂肝をオリーブオイルで炒め、唐辛子、ナンプラーを加えて炒め続け、最後にネギを入れました。

 (2018.04.21)



@カキナ干し


弟作。北関東の冬の味覚、カキナを干した食材で、軽く煮ます。
案外柔らかいです。アブラナ科

 (2018.04.22)





今日の詩


@メタボを産む家


テレビコマーシャルで
パナホームの放送を見た
何でも動線(作業で動く経路)を
整理したので家事をやる人は
年間140kmくらいは
動く距離が減るのだという。


なるほど、これは楽!
ただし――動かない分は
体のカロリー消費機能は働かず
過剰エネルギーとして体に蓄積される。
これってメタボのことじゃん!
メタボを産む家である。

 (2018.04.20)





今日の二句


一目見て
人と思えし
案山子(かかし)かな



 (2018.04.21)




ああ、あやめ
群れを成しつつ
妍競う(けんきそう)



 (2018.04.22)



(あやめとカキツバタの違い)


・ あやめ(菖蒲)
剣状の細い葉が縦に並んでいる様子が文目(あやめ)模様。花基部の網目模様からの説もあり。
・ かきつばた(杜若)
かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた、つまり衣の染料に使われたことから「書付花」と呼ばれていたのがなまったもの。

http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/100511.html

より。