虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト:色々な事物を取り上げます。

水素水には効果があるか?:プラシーボ効果だと思うぞ。

最近よく耳にする「水素水」。これを配した健康飲料が持て囃されていることに反感を持ち、少々調べてみました。まずはwikipedia の記述から。(水素水)

水素水(すいそすい)は、水素分子のガスを溶解させた水であり、無味、無臭、無色である。水素は水にごくわずかに溶ける。


工業用の水素水は半導体や液晶の洗浄に用いられる。また飲用のアルカリ性電解水の生成に伴い水素水が生成される(水素水ではなくアルカリイオン水生成装置には「胃腸症状の改善」の効能表示が認められている)。ほかに市販の飲料水も販売されているが、水素が含まれない商品も少数あり、また効能表示に関して、国民生活センターによる表示できないことの注意警告と、効果がないと誤解されているという業者の意見とで食い違いが生じている。


特に2007年以降に水素に関する医学的な研究が日本、アメリカ、中国にて増加し、2015年6月までに水素水の臨床試験は14研究報告され有意な効果がみられている。また2016年5月には、国立健康・栄養研究所は、6つのランダム化比較試験を元に、ほとんどが病気の患者での予備的研究であるため、健康な人への有効性について「信頼できる十分なデータが見当たらない」としている。2016年3月に、国民生活センターは水を電気分解して水素を発生する2製品で実験し(センターの実験は臨床試験ではない)、ヒドロキシルラジカルを抑制するが飲用による効果を表していないと広告される製品でそのとおりの結果が得られたことを発表した(紛らわしい報告だが虚偽の記載の発見等ではない)。


動態

水素は分子が小さいために迅速に生体膜を通過し、細胞の核とミトコンドリアまで達し、また血液脳関門も通過する。水素水を摂取したマウスの血液からは水素が検出され、ヒトでは呼気中の水素が摂取後10分で最高濃度に達し、60分以内に元に戻る。うち40パーセントが体内で消費されているために、その一部が体内で捕捉されたことを示していると考えられている。


機序

どのように作用しているかについては未だ十分に明らかとはなっていないが、マウスでの遺伝子発現量が変化するという実験観察を通して、生体への作用の差が現れる可能性が考えられている。2015年時点では、水素分子がヒドロキシルラジカル(·OH)を直接還元するため、遺伝子発現を制御するためなどの理由が提唱されている。

以上の記述のうち、動態の項で、水素ガスが体に40%は吸収され、多分体に発生したヒドロキシルラジカル(·OH)と反応し、体への害を緩和するという効果が最も重要かと思います。この物質は、広い意味での「活性酸素」です。


この点について、さまざまな研究事例があり、水素が細胞の酸化を抑制する可能性が高いと考えられるというところまではたどりついています。しかし、正直なところ、いずれの実験もあくまで実験室レベルです。実際に人間の体が、水素水を飲用した上での定量的研究は発表されていません。
 水素の抗酸化作用が証明されたとしても、どれくらいの量を摂取すればその効果が期待できるのか、またそれは水素水で何リットルくらいに相当するのか、具体的な検証はなされていないのです。「健康にいいらしい」などと気軽に高価な水素水を飲み続けても、実際にどのような効果があるかは未知の世界といわざるを得ません。

http://biz-journal.jp/2015/12/post_12761.html


水素水の効能に関する疑問点は、この(↑)の記述に集約されるようです。つまり定性的な憶測が大部分で、定量的なアプローチが疎かであるという点です。定性的とは、おおまかにこのようだ、と憶測することで、定量的とは因果関係をはっきり示す態度だと思います。第一、水素原子、水素分子、水素イオン、水素ラジカルなどの区別がつかない大多数の人に、定性的でしかない根拠の商品を、定量的であるかのように売りつけるのですから、詐欺のようなものだと思われるのです。大体、通常の飲料水のようには水の中に溶けない水素分子は、入れ物を開け、さあ飲もうというときにはほとんど残ってないはずです。これは、実験室レベルで水素の効用が確かめられる事態とは似て非なるものです。もしかしたら、通常、容器から水素を摂取としようしてほとんど摂取できない事態とはことなり、ガッツリ摂取しやすいよう調整しての実験結果であるかも知れません。でもそれは実験室レベルの効果であり、実際の摂取法が有益だとは言い切れないのです。



今日のひと言:世の大部分の人は、「何やら健康に良さそう」と思って商品を購入・使用するのですね。例えばNHK「ガッテン!」で紹介された食品とか補助食品、飲料などを無批判に取り入れる人が多い訳です。思うにヒドロキシルラジカル(·OH)と反応する水素自体も反応しやすい物質ですから、ヒドロキシルラジカル(·OH)を消費したあとは、水素自体が体に悪さをするかも知れないと考えます。なお、プラシーボ効果とは、健康食品や薬品に、ぜんぜん効果がなくても、効果あり、とされる現象です。




なぜ水素で細胞から若返るのか (PHP新書)

なぜ水素で細胞から若返るのか (PHP新書)

(今回は、水素水について、私と見解が逆であろう商品、本を選びました。)





今日のあきれた人物


来年の年賀はがきは52円に据え置きですが、年賀切手は62円になるそうです。
わあーー、無駄な出費です。このように郵便局がはがきの値上げを決めたのは、
[[西室泰三]]というバカが総裁をやっていたとき、巨大な投資をして大損をしたからなんですって。
その欠損を国民に押し付けたからだそうです。東芝の体たらくも、この西室が会長を
していたときに巨大な投資(市場の3倍)をして、WH社を買収したからだそうです。ネット上では
疫病神」「無能」と評されています。この人、日本経済に1兆円もの損失を招いたのです。
2017.10.18日に死去したそうですが、お悔やみを言う気にもなりません。むしろ快哉
叫びたいですね。それにしても、マスコミはこの男の表の晴れやかな面しか報道しなくて、
裏の面は伝えようとしません。国民は舐められているのです。

 (2017.10.21)






今日の一品


@今年最後の金時草



金時草はキク科の野菜で、これまでも取り上げています。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20091007#1254919782   参照。

 (2017.10.22)



@大豆の炊き込みご飯




最近、ヒヨコマメを炊き込みご飯にしていますが、大量に持つ大豆を使いました。豆を8時間以上水に漬け、昆布だし(ヤマサ)を加えて通常の炊飯をしました。

 (2017.10.23)



@豚肉とキャベツのコンソメ



弟作。この両者を、水、塩、コンソメ一個、コチュジャン、七味唐辛子を加えたタレで煮込みました。七味を加えたのは、コチュジャンが終ってしまったからだそうです。

 (2017.10.23)



@いなばのグリーンカレー



昼食。いなば食品の缶詰「鶏肉入りグリーンカレー」をパックご飯に掛けて3分半ほどチンして出来上がり。グリーンカレーも美味しいものです。

 (2017.10.24)





今日の二句


舗装道
蚯蚓大の字
寝そべれり



蚯蚓とはミミズのこと。舗装道の上ではいずれ死にます。

 (2017.10.24)




飛び立てる
ドクターヘリの
雄姿かな



近くの総合病院が保有するヘリです。

 (2017.10.26)