アリゲーターガー(ワニのような・悪魔の魚):危険な外来魚
ナイル・パーチを手にした衝撃
「ダーウィンの悪夢」は、フランス、ベルギーの合作で2004年に製作された映画。アフリカ・タンザニアの世界第二の淡水湖「ヴィクトリア湖」はかつて「ダーウィンの箱庭」とよばれ、草食性の魚の楽園だったそうです。そこに50年まえ、だれかが「ナイルパーチ」という肉食魚を放流してから、湖の生態系が狂ったそうです。400種はあった魚が200種に激減しました。
さてこの大型魚「ナイルパーチ」、美味しいので商品価値があり、EUや日本に輸出されています。日本では「スズキ」の代用品です。この事実は岸辺の町ムワンザにおける「人間の生態系」をも崩しました。加工事業で貧富の差が拡大し、売春、エイズ、親の死によるストリートチルドレンの増加、かれらを蝕むドラッグ汚染。犯罪の王国。・・・ヴィクトリア湖とパラレルな生態系破壊です。言葉がありません。
それにしても、草食魚だけで維持されていた生態系というのは、想像を絶するほど豊かなものだったのでしょう。それを破壊してしまった人間の浅はかさが際立ちます。
それにしても、そのナイル・パーチを
近くのスーパーで見かけました。一枚70cmくらいの長さの巨大な肉片で、手にすると、とても重いのです。こんなサカナがいたら、ほかの淡水魚は絶滅するでしょう。いとも手軽に、この禁断の魚を食べられるという「狂気」に、私は慄然とするのです。
以上は、2007年ころ、私が「ミクシイ」をやっていたころ書いた記事です。
人間のやること、いかにも進歩がないな、と思う事例が最近報道されました。ナイルパーチのような巨大魚(2m程度)で、アリゲーターガーという肉食魚です。wikiより
アリゲーターガー(学名:Atractosteus spatula)はレピソステウス目レピソステウス科アトラクトステウス属に含まれる一種である。全長は約2m。北アメリカ最大の淡水魚であり、世界最大級の淡水魚としても知られている。
学名(種小名)のspatulaはラテン語でスプーンを意味する。これは、幅の広い吻に由来する。
学名より英語の名称のほうがこの魚の特徴をよく表わしていると思います。「アリゲーター」、鰐のように長い口吻、「ガー」というのは英語における科の名称。極めて解り易いですね。この魚は名前・形態のとおり凶暴で、鳥を食べてしまうこともあるらしく、環境に与える悪影響は計り知れないものがあるのでしょうね。
こんな魚をペットとして飼い、世話が面倒だとばかり自然環境に放流する者が日本で急増しているのですね。(このワニのように大きな口に、整然と並んだノコギリのような歯。こんなのに掛ったら、並みの魚・・・全長1mの大きな鯉でさえ餌食になってしまうでしょう。口の大きさと鋭い歯にはおちょぼ口の鯉では抵抗できないでしょう。:画像は再びwikiから)
今日のひと言:ペットとして飼っていた動物が飼いきれなくなり、不憫だと自然環境に放り出すという人は特に罪深いと思います。飼い主はペットの生殺与奪の権を握っているのですから、もし可能なら動物園や水族館に提供するなり、他に手がなければ、自らの手で殺すべきなのです。
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今日の一品
@クコの卵とじ
漢方薬の原料にもなる「くこ」の葉を使った料理。以前も取り上げていますが、これは美味しいです。摘んできたクコを軽く洗い、水、醤油、出汁汁、トウキビ糖を煮立たせた中に投入して、熱が通ったところで溶き玉子を流しいれ、固まったところで完成。
(2017.04.23)
@山椒味噌
軽く洗った山椒の穂先を軽く湯通しし、味噌、トウキビ糖の混合したものとよく練混ぜます。冷蔵庫に入れて2週間くらいは持つかな。
(2017.04.23)
**これを使った料理
茹でたてのスパゲティにソースとして利用しました。山椒の風味が抜群です。
(2017.04.30)
@ウルイのアヒージョ風
ウルイ(ギボウシ)はユリ科の山菜。我が家の庭で育てています。これまでお浸しで食べることが多かったのですが、今回はオリーブオイル、唐辛子、ニンニクと炒めるアヒージョ風で調理してみました。結果、ウルイのほろ苦さと唐辛子の辛さが調和して、面白い味になりました。ウルイの草姿については
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20120529#1338286796
:「今様(いまよう)〜中世の流行歌(梁塵秘抄)」の料理コーナー
(2017.04.25)
@カボ天
弟作。カボチャの天ぷらではなく、普通に調理したカボチャの一部をすり潰し、溶かした寒天と混ぜ、残りの、形をとどめたカボチャに掛けました。面白い風味です。
(2017.04.27)
今日の三句
放水路
カワズ飛び出す
水の音
ここで言う放水路は、太田市の中心を流れる八瀬川の流量調整のために拓かれた水路です。ここには主(あるじ)としてウシガエルが住んでおり、時たま大ジャンプします。
(2017.04.25)
反転し
餌を取りあう
鯉の群れ
こちらは八瀬川の岸。大きく体をひねり、餌を独占しようとする鯉で賑やかでした。
(2017.04.25)
我知らず
麦の穂先が
出そろいぬ
犬の散歩のコース、最近通っていなかったところを通り、目にしました。
(2017.04.29)