虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

コンパニオンプランツとしてのナスタチウム(金蓮花)

コンパニオンプランツとしてのナスタチウム金蓮花

昔園芸作業にいそしんだ人なら、「金蓮花:きんれんか」という名称にお目に掛ったことがあるかも知れません。その当時はあくまで観賞用の作物で、現在のような食物としての用途はありませんでした。ナスタチウムは今風の呼び名で、葉や花にワサビのような風味をもち、実(シード)は酢に漬けて、ケッパー(ふうちょうそうの実)の代用になります。蓮のような、丸い葉をしているので金”蓮”花と名付けられたのです。ノウゼンハレン科の植物です。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051215

 :ナスタチウム    お奨めのハーブ1


この植物は、コンパニオンプランツの一つとされます。どんなものかと言うと(wikiより)


コンパニオンプランツ(または共栄作物、共存作物)とは、農学や園芸学において、近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる2種以上の植物の組み合わせ、またはそれらの植物のこと。コンパニオンプランツを2種類以上、近傍に栽培することを混植または混作と呼ぶ。

(中略)

例えば、トマトにマリーゴールドやバジルを一緒に植えると、コナジラミなどの害虫を遠ざけ、トマトの生育を助けて味を良くする[5]。コンテナで育てる場合は寄せ植えにすると視覚的にも楽しみも増え、トマトとバジルは料理の相性も良いので、一緒に育てると便利である。

(中略:下、いくつか例示))


ナスタチウムキンレンカ
センチュウやコナジラミ、アブラムシ、アリを遠ざける。


@ネギ類
ウリ科のつる割病や立枯れ病などを防ぐ。


@セロリ
モンシロチョウを近寄りにくくする。


@バジル
コナジラミやアブラムシを遠ざける。


マリーゴールド
コナジラミやセンチュウを遠ざける。


@ミント
アブラムシやケムシを遠ざける。


@エビスグサ

ネグサレセンチュウを駆除する。マメ科特有の根粒による土壌改善効果ももつ。


以上ですが、昨年の夏、ナスタチウムを育てていて、誤って他の種と混ぜて蒔いたのですが、その植物――フダンソウの生育が実に良かったのです。すくすくと成育しています。一方、ちゃんと畝を作って育てようとしたのが、ネキリムシにやられ、ほぼ全滅してしまったのです。この違いは、ナスタチウムがネキリムシをフダンソウに近づけないようにしているからかと感じられます。


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今日のひと言:かといって、全てのコンパニオンプランツに、科学的な根拠があるかどうかは、心もとないとの注釈が、wikiの記述のなかにありました。過信はしないほうが良いのでしょう。なお、wikiからの引用に出てくる「マリーゴールド」は「アフリカン・マリーゴールド」(千寿菊)のことです。ほかにも「フレンチ・マリーゴールド」(万寿菊)、「ポット・マリーゴールド」(普通に言う金盞花:きんせんか)などがありますが、虫対策(特に線虫)として優れているのがアフリカン・マリーゴールドです。数メートルの円の範囲の線虫を退治すると言います。




伽椰琴打鈴 銀葉亭茶話 (銀葉亭茶話シリーズ) (コバルト文庫)

伽椰琴打鈴 銀葉亭茶話 (銀葉亭茶話シリーズ) (コバルト文庫)




今日の一品


@ズッキーニのナンプラー炒め


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短冊に切ったズッキーニを、オリーブオイルを張ったフライパンで炒め、ナンプラー、クコの実を入れ、最後に山椒を振って、火から降ろします。

 (2019.05.13)



@オカノリの昆布つゆ掛け


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「オカノリ」はこれまで何回か取り上げた野菜。アオイ科。ほかのアオイより花が小さく、赤ちゃんの手のひら大までの葉を、切り揃えて5分間、熱湯で茹で、ヌメリが出たところを食べます。かれこれ庭で自生させていますが、この10年以上、野草のように生育し、絶えません。

 (2019.05.16)




@カルビ肉とニンニクの芽の炒め物


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弟作。ジンギスカンのタレが余っていたので、この組み合わせで料理しました。

 (2019.05.17)



@ウルイと挽肉の味噌炒め


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山菜・ウルイ(ギボウシ)。葉と挽肉を炒め、味噌味にしたらうまかろうと考え、作ってみました。葉が少々硬いものが多かったとは言え、まずまずの出来でした。オリーブオイルを敷いたフライパンに挽肉を入れ、しばし火を通して切ったウルイを入れ、酢を少し入れた味噌を投入。最後にネギ油を2、3滴。(なお、ウルイは旧来ユリ科に分類されていましたが、現在はキジカクシ科になっています。)

 (2019.05.18)





今日の詩


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番


間然なき
音のご馳走。
全3楽章の30分強は
あっと言う間に経ち――
黄金の時が私を包み込む。
:名曲中の名曲。


ここまで聴かせる
ピアノ協奏曲も少ない。
チャイコフスキーショパンも、
この曲の域に達していない。
貴方も聴いてみれば?
私の言い分が解ると思うよ。



https://youtu.be/jNXRCM4Itc8

  :ピアノ協奏曲第2番(ルービンシュタイン:ピアノ、フリッツ・ライナー:指揮、シカゴ交響楽団

 (2019.05.14)




今日の三句


鷹の凧(たかのたこ)
農家は遊ぶ
カラス除け


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この凧を新しく上げたほかに、マネキン全身2体、マネキンの生首5個を苗床に置いています。

 (2019.05.17)



群れをなし
花の宰相
妍競う


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「花の宰相」=芍薬(しゃくやく)のことです。芍薬が宰相(総理大臣)なら、牡丹(ぼたん)は「花の王」とされます。「妍:けん」はなまめかしい様。

 (2019.05.17)


ボタン、シャクヤク (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

ボタン、シャクヤク (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)



一見し
薔薇と見まがう
木苺や


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 (2019.05.17)