虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

木枯らし紋次郎への旅


 2011年10月04日、群馬県太田市藪塚町にある、「あっしには関わりのないことでござんす」という文句で有名な、木枯らし紋次郎の故郷とされる新田郡(にったごうり)三日月村・・・そう、「三日月村」という、ミニ・テーマパークへと行ってきました。この園は高台にあり、急坂を登りきったところで関所があり、ここで入園料を収めます。税込630円なり。


ついたのはもう昼頃だったので、関所のそばの食堂で「ざるそば」一杯食べました。
このパーク内での通貨は模造「寛永通宝」で、500円玉より二回り大きいコインでした。
100円=1寛永通宝。だからそば代は6寛永通宝

食堂(茶屋)と食堂から見た関所(関所付近で赤いのは掃除をしている受付の方)


紋次郎の生みの親、笹沢佐保さんの資料館。

笹沢さんは作家としては「楷書できれいな字」を書く人で、詩人の父を持つ方でした。2002年に亡くなられています。要所要所にテレビが設置してあり、的確な解説を聞いて、次の間に行くという、なかなか考えられた順路を設定しています。これは親切!!


うつ伏せで原稿を書く笹沢氏。交通事故のあと、この姿勢で書くのが楽になったとか。

紋次郎の生家。

ラクリ屋敷もあったのですがここには寄らず(迷子になるのが怖かったので)「三日月村」をあとにしました。テーマパークとしては60点くらいでしょうか。私は隣接する世界の毒ヘビが集合している「日本蛇族学術研究所」(通称「日本スネイクセンター」「日本ヘビセンター」には過去2回行っていますが、こちらは90点くらいあげられるでしょう。見どころが「三日月村」より多いから。


こんどの小旅行では、帰りに「やぶ塚かかし祭り」も見学できました。

ビール缶でできた案山子(かかし)

ラブラブ案山子

ドジョウ首相案山子

クジャク案山子(どう作ったのか?)

恐竜案山子(これは案山子の域を超えた芸術品です)


などが印象に残りました。

木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った (光文社文庫)

木枯し紋次郎 (一) 赦免花は散った (光文社文庫)



今日の一句


群れなして
飛ぶトンボにも
冬の色
    (2011.10.06)