虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

KYな中山成彬(なりあき)・国交大臣

自民党議員による、かつての、もっともKYな発言は、アメリカの潜水艦に沈められた漁業実修船の事件があったとき、「あれは事故でしょ」といってゴルフを続けた森喜朗の例がありますが、こんどの中山の暴論は、「多核弾道弾」にたとえられるでしょう。



1)成田の住民は「ゴネ得だ」・・・国土交通省当局も自己のミスだと認めている事実を捻じ曲げている
2)日本は単一民族だ・・・アイヌ、沖縄を勘定に入れ忘れている
3)日教組は諸悪の根源、げんに日教組が仕切る大分県は学力が低いなど。



とくに前文部科学大臣だったこともあり、日教組には相当恨みがあるようで、一連の発言を陳謝したあとでも日教組に同様な発言を浴びせていました。私も日教組が左よりの組織、北朝鮮との関係も良好だと聞いていますが、このことについて、政治家が放言していいとも思いませんね。



放言癖の代表格・太田誠一といい、自民党政治家には人並みのIQがあるのでしょうか。
反省だったら、猿でもできる。猿以下の頭脳なのですね。いや、マジで。少なくても、発言のTPOがわからぬようでは、KYと呼ばれてもしかたないでしょうね。


それに、戦後教育が悪く、「自らの犠牲」をいとわないものがいないと、三里塚闘争を規定していますが、それだったら足尾鉱毒事件についてはどうコメントするのでしょうか。当事者は全員戦前の教育を受けているのです。同じく、戦後早々、大分県日田市で持ちあがった下筌ダム計画を撤回させた室原知幸氏の例もあります。(松下竜一:「砦に拠る」に詳しい。)


 まあ、おそらく中山氏は「日本国憲法」も否定しているでしょうが、ここには「生存権」が明記されていることも知らないのでしょう。ねえ、東大法学部卒の中山さんったら。
 

 2008.09.28午前現在、中山氏は国交大臣を辞任しました。