『魔入りました！入間くん』（マンガ、アニメ）の魅力＋雲南百薬（随想録―４６）

アニメは、NHK・Eテレで断続的に放映されている。教育的かどうかは解らぬが。設定がスゴイ。まさしく悪魔のような両親に振り回されたあげく、大悪魔：サリバンに売り渡された主人公：鈴木入間（すずき・いるま、当時１４歳）。よほどひどい目に会わされるかと思いきや、サリバンは入間にかしづくかのように接し（むしろ溺愛）、悪魔の子供たちが学ぶ魔界学校：バビルスに通うようになる。そして、彼はバビルスで青春を謳歌する。

悪魔とは言え、その有様は人間の世界と同様だ。期末テストもあれば、学園祭もある。悪魔にも性別があるので、若い身空の恋愛感情も存在する。入間は、自分が人間でもあるし、「人間は悪魔が食べると美味しい」ということで、極力目立たないようにしようと思っているのだが、意に反して「とっても目立ってしまう。」バビルスで、入間を知らない悪魔は皆無のようだ。

面白いことに、入間は優しい存在だ。圧倒的な危機回避能力で危険をやり過ごし、攻撃的ではないのに、強い。入学式の首席合格者のスピーチ、本来の首席アスモデウス・アリスを差し置き、サリバンが入間にスピーチをさせてアリスを怒らせ、決闘となるが、入間は（勢いでだが）アリスをジャーマン・スープレックス（プロレスの必殺技）で屠る。（以後アリスは入間に忠誠を誓うようになる）

こんな入間、女性悪魔には大変モテる。生徒会長のアザゼル・アメリは、もう入間にメロメロで、会っただけで取り乱すほど。幼女：クロケル・チマは、入間に自分の、（自分でも意識していなかった）美質を褒めてもらい、ハートを打ち抜かれ、入間のそばにいたい、とバビルスに首席合格し、積極的に入間と関わる。

ただ、こんなに女性悪魔にモテる入間、いまだ恋はしていない。無自覚なプレーボーイと言えるだろう。もっとも、最新刊の２６巻では、悪の組織（悪魔にあって悪とはおかしな話だが）から教師として派遣されたシーダという年上のボーイッシュな女性悪魔とは、なんかありそう！と思える展開を見せている。彼女は厳しく、そして優しい。入間、生まれて初めての恋に落ちるか？

このマンガ（アニメ）、最近人気が出てきたみたい。セブン・イレブンにも置くようになったようだ。おススメ！！現在、第３シリーズを、Eテレ・土曜日午後６：２５から放映している。マンガは、２９巻まで発売中。

　（２０２２．０４．２０）

（注：あれ、今回の入間くんのブログ、過去にも掲載していたようです。ダブってしまいました！これはケアレス・ミスです。まあ、いまさら削除するのも面倒なので、このまま掲載します。ご容赦のほどを。すると、新規なのは「雲南百薬」の項と俳句になりますね。）