虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

足かけ3年かけてレホールを栽培し、ローストビーフを作る

足かけ3年かけてレホールを栽培し、ローストビーフを作る

2019年8月に、東京の紀ノ国屋から、レホールの根を通販で購入しました。これはこの植物を栽培するため。根があれば、植物全体が再生されます。ハーブでもあり、ホースラディッシュとも呼び、日本の本ワサビの代用品として、多く消費されます。本ワサビは、現在貴重品であり、出回っているのはほぼ100%、レホールです。冗談のようにも見えますが、ホントのことです。それほど風味が本ワサビに似ていて、しかも安価で大量に収穫できるのですから、置き換わってしまうのも、仕方のないことかも知れません。本ワサビもレホールも、アブラナ科です。


まずは、太目の蝋燭のような根を鉢植えしました。 (2019.08.25)


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9月下旬には地植えにし、元気に育っています。 (2019.10.08)


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冬になると、地上部は枯れます。冬を越し、秋には一際大きくなります。
                       (2020.09.07)

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収穫です。 (2021.06.05)


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レホールの根を洗いました。 (2021.06.09)


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そもそも、レホールを栽培したのは、これを薬味にしてローストビーフを食べたかったからです。「それなら、栽培せずに買った根を使えばいいじゃん」、と言われそうですが、私は栽培することに価値を見出す人なので・・・(さらに言えば、ローストビーフなんて、スーパーでいくらでも入手できるわけですから、わざわざ手間の掛かることをしてまで、自分でとにかく、ローストビーフを作りたかったわけです。)


そして、満を持し、2021年6月19日にローストビーフを作ってみました。牛モモ肉200gくらいを塩を振ってしばらく置き(1時間くらい)、耐熱皿にクッキングシートを敷いて肉を乗せ、オーブントースターで、設定温度130℃、25分、肉をひっくり返してまた25分、加熱しました。冷めてから切り分けました。



生肉


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焼き上がり後



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幾分か赤身が残り、上上に焼けました。


そして、ソースなのですが、レホールの大きい根を、皮をむき、ほぼサイコロ状で10gくらいの大きさにし、食べる直前、ポン酢、オリーブオイルと、5g位を摺ったレホールを合わせ、ソースにします。



ソースを掛けたあと


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肉はやわらかく仕上がり、美味しいローストビーフになりました。難を言えば、もう少し焼き上がりの、肉内部の赤身がもっと強くても良かったかな、という点があります。まあ、それでも気長に3年、レホールの成長を待った甲斐があったというものです。


ソースについては、以下のクックパッド記事を参考にしました。

https://cookpad.com/recipe/489486


なお、当初は炭火を熾し、それで加熱するつもりでしたが、諸般の事情(!)があり、オーブントースターで加熱しました。