「自分探し」をいつまでも続ける者は、大人になれない。
「自分探し」をいつまでも続ける者は、大人になれない。
ある人のコメント欄に書いた私のコメントから、引いて来ます。
ずばり、この詩は「自分探しをし続けたい」という願望の表出だと思います。私の知っている女性、なんども結婚するのですが、その都度離婚を繰り返しています。彼女は大変才能があり、書道でも優れた才能を発揮し、私も彼女の個展を見に行きましたが、お礼のハガキに「自分探しは永遠に」と書いてきました。・・・問題はこれなんですね、「自分探し」は、「大人のやることではない」、とひとまず書いておきます。
まあ、「自分探し」というコトバを、好きな人は案外いて、なんとなくカッコいいことと思う人も多いでしょうが、私に言わせれば、大人になって然るべき時を弁えず、子供のまま遊び続けたい、という意志を自ら晒している、カッコよくないコトバと捉えるのが妥当なところでしょう。小松未歩というシンガーソングライターの20世紀末の「Chance」という歌の中で、「友達のままじゃ・・・」と男性に愛を打明けられたとき、女性は当惑して、彼を置いといて、「自分探しに行こう」と歌うのです。いわば、これはモラトリアムであり、目の前の男性から逃げ出そうとしているのです。
「自分探し」には「旅」が随伴します。なにか、自分とは別の者に会えるか、という願望を、その人は当然持っています。ところが、出会うのは、モラトリアム中の自分だけなのです。こんな境地を表現するのに、最適な自由律俳句があります。
分け入っても
分け入っても
青い山
(種田山頭火:たねだ・さんとうか)
なにか、人生の真理を求めながらも、それに出会えない状況ですが、「分け入る」という行動それ自体がその真理に出あう障害になっているのです。だから、どんなに身と心を擦り減らしても、得られるのは「空しい渇き」だけです。
未婚の男女が「自分探し」をするのであれば、醜いことも少ないでしょうが、もし、既婚の男女がそれぞれ「自分探し」をやり始めると、家庭崩壊などにつながるでしょう。たとえば客観的に「問題のある宗教」に捉えられると、このような恐るべき事態を招来するでしょう。どの宗教と特定はしませんが、むしろ、全ての宗教が、そのような事態を惹起する「危険物」なのです。
・・・てなわけで、私は無宗教です。宗教は全て!「まやかし」の体系ですね。
今日のひと言:冒頭に引用した私のコメントを、頓珍漢だと評する女性ブロガーもいました。目が節穴の人にはコトバが伝わらないな、と淋しいながらも納得した次第です。
- 作者:種田 山頭火
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
- 作者:尾崎 放哉
- 発売日: 2008/02/06
- メディア: 文庫
- 作者:シェル・シルヴァスタイン
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今日の一品
@五行酒
これまでに漬けた主に漢方薬の生薬酒5種をブレンドして、「五行酒」と名付けました。5種はどれも半年以上漬けこんだリキュールで、さしづめそのカクテル酒ですね。名前とその混合率は以下の通りです。
エゾウコギ 1、バクモンドウ 1/2、ジコッピ 1/2、
ゴミシ 1、イカリソウ 1
癖の強い酒は少な目(半量)、味のベースは強力な酸味を持つゴミシとしました。まずまずな出来でした。
(2021.04.26)
@海苔(のり)バタートースト
朝食。海苔にフンダンに含まれるビタミンA、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンは、油分に会うと、吸収されやすくなります。それで、普通のバタートーストではなく、海苔をパンの上に敷き、バターを乗せてトーストしました。まあ、食べられました。韓国海苔がごま油をまぶしているのも、原理は同じです。
(2021.04.28)
@豚肉ソテー・マーマレードソース・セージ風
弟作。弟はジャム類を料理に使うのが得意です。また、ハーブの世界では豚肉にセージが合う、という原則にも従って、この料理を作ったようです。マーマレードソースは、醤油と混ぜて作ったそうです。
(2021.04.29)
@豆苗スプラウトと野菜炒め
種まきから収穫まで17日掛かった豆苗スプラウト。今日は具だくさんの野菜炒めにしました。短冊に細く切ったニンジンをオリーブオイルを敷いたフライパンで炒め、細切れの豚肉少々、キャベツを投入、ちょっと炒めて、豆苗、ピーマン、ブナシメジを入れて馴染ませ、複合調味料(タコスミート、味噌、オロシにんにく)を加え、一息炒めて、火から降ろします。
(2021.05.01)
@鶏皮のオーブン焼き
「北京ダック」とは言えないまでも、皮をカリカリに焼いた鶏の皮が食べたくて、「醤油+砂糖+かば焼きのタレ+甘塩」に1時間ほど漬け込んだ鶏皮を(クローブ、カルダモンを香味成分として)オーブントースターで、天板にクッキングペーパーを敷いた上に乗せ、180℃、30分焼いてみました。カリカリとまでは行きませんでしたが、美味しく食べられました。
(2021.05.03)
今日の詩
大男
総身に知恵が
回り兼ね
↑「知恵」とはphysical(身体的、物理的)な物?
(2021.04.24)
今日の五句
自転車の
前を掠める
キセキレイ
鳥は写真に収めにくいです。
(2021.04.25)
ミツバチの
集まるベッチ
間引きする
雑草駆除に効果のあるヘアリーベッチ、ミツバチも喜んで蜜を吸いに来ますが、コンポスターへの通路を塞ぐので、いくらか刈取りました。
(2021.04.25)
ギンゴケの
子供生えたる
春一日(はるひとひ)
コケの栽培を始めて約1年、自宅で生やしているギンゴケに待望の子供が!
(2021.04.25)
クレッソン
集団で咲く
白さかな
(2021.05.03)
逃げ水の
カメラで姿
つかみ得ず
蜃気楼の一種、大気が、熱せられた道路の上で起こす悪戯。
(2021.05.03)
今日の写真集
シラン(紫蘭)の群落~日本原産の蘭(2021.04.27)
赤龍(せきりゅう):ヤブガラシの芽生え(2021.04.27)
スギゴケ(?)・・・だとしたら、珍しいコケ。(2021.05.01)
杜若(カキツバタ):この群青の美しさは別格。(2021.05.03)
☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログをやっています。☆☆
“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”
https://iirei.hatenadiary.com/
ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
英語版ブログには、末尾に日本語ブログ文も付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
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