虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ウニの栄養価:ナマコに比肩するかな?

棘皮動物(きょくひどうぶつ)であるナマコは、驚くべき栄養価を持っています。

@ナマコの栄養素(食材100g当たり)


・カルシウムが72mg
マグネシウムが160mg
亜鉛が0.2mg
・ビタミンB1が0.05mg
・ビタミンEが0.4mg


@ナマコの健康効果


ナマコは、朝鮮人参と同じくらいの薬効があると言われている。ナマコは体の津液(体液の総称)を生成する作用があり、その働きが人参に匹敵するということで、海の人参すなわち「海参」という名前が付いたと伝えられている。


ナマコには、ビタミンB群・Eなどのビタミンや、カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル成分など豊富な栄養成分がバランス良く含まれている。中国では、ナマコが慢性肝炎の治療薬として利用され、補腎強壮効果、動脈硬化を予防する作用、性機能低下の回復作用、便秘の改善や利尿効果もあるといわれている。


また、新陳代謝を促進、肌・皮膚を若々しく保つ、クッションの役割をして、体重を支える膝や腰の負担を軽減するなどの作用があるコラーゲンや、コンドロイチンといった近年注目されている栄養成分が含まれているのも、ナマコの特徴である。


ナマコが持つサポニンの一種、ホロトキシンという成分は、強い防カビ作用を持ち、白癬菌を原因とする水虫やタムシの治療薬として実用化されている。ナマコは血を補い、浄化する作用や、腎臓の働きを助け、精力増強にも役立つので、滋養強壮にもぜひナマコをお勧めしたい。

http://www.j-medical.net/food/f-namako.html より


ただ、海底をはいずりまわる習性のため、なにか寄生虫でもいないか、と気になり、最近は食べていません。大好きなのですが。私は冬季には「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣(かき)を佃煮にして食べますが、夏季になると、ウニ(雲丹海胆海栗)のアルコール添加の瓶詰を食べています。ウニもナマコとおなじ棘皮動物、なにかの薬効はあるだろうか、と調べてみました。


ウニ(海胆/海栗/うに)の主な栄養素と効能


@抗酸化作用が強いビタミンEが豊富
ウニにはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。また、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあると言われています。


@カロテンも
ウニは動物ですが、カロテンも豊富に含んでいます。カロテンは体内でビタミンAとなり活性酸素を抑え動脈硬化心筋梗塞などの生活習慣病から守ると共に、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあるとされています。


@ビタミンB群も
ウニにはビタミンB1やB2、そして植物からは得られないB12などが含まれています。

http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/uni3.htm より




案外、ウニも栄養価が高いようです。


今日のひと言:棘皮動物には、他にもヒトデという生物がいますが、彼らも食べてみると栄養価が高いのでしょうか?興味津々です。

なお、ナマコについては、過去ログで取り上げています。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20120708#1341741897

 :薬用成分の容器としての動植物




世界平和はナマコとともに

世界平和はナマコとともに

ウニ学

ウニ学

ヒトデ学―棘皮動物のミラクルワールド

ヒトデ学―棘皮動物のミラクルワールド





今日の料理


@ヒバの煮つけ






以前も取り上げましたが、小松菜の乾燥品=ヒバを戻して煮ます。クコの実、油あげを配し、醤油+昆布だし+トウキビ糖で味付け。これまでで、最も美味しくできました。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140612#1402568560 参照。


 (2015.03.19)





ハコベのサラダ






やたらはびこる野草・ハコベ。かつては燃やして歯磨き粉として使用されていたこともあり、カルシウムも豊富で、西欧では「チックウイード」とよばれ、ハーブの一種に数え上げられています。今回は塩+シナモンで、ハコベ独特の香りをマスクしようとしましたが、マスクまでには行かず、2つの香リが共存しました。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20150222#1424574387 参照。


 (2015.03.21)




@カキナの和え物





カキナかき菜)は、北関東独特の地場野菜で、冬季には色々なスーパーに並びます。これも野沢菜とか杓子菜と同じくアブラナ科の野菜です。今回は、茹でたあと、マヨネーズ、西京味噌、クレイジー・ソルトで味付けしました。弟作。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140315#1394828574 参照。


 (2015.03.21)




鶏もも肉の唐揚げ風






弟作。永谷園の「揚げずにできる!カリカリ衣の鶏唐風」で作りました。炒めるくらいで、揚げるほど油を使わないのがミソです。

 (2015.03.22)





今日の一首



純白に
咲きたる花は
ハクモクレン


地に散るときに
土に同化す





美しいハクモクレンの花、落花するときには、褐色の「汚い」色になってしまいますが、近年私は、それもそれで美しいと思うようになりました。大地に還る証として。

 (2015.03.23)