初音ミク〜〜ヴォーカロイドの衝撃
ミク→
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「初音ミク:はつね・みく」というアイドルは、人間ではありません。電子工学的に、決められたプログラムに従って曲を歌うヴァーチャルな存在です。このキャラクターは「VOCALOID:ヴォーカロイド」と呼ばれ、ちょうど「人間に似た者」を「ANDROID:アンドロイド」と呼ぶにこととパラレルです。この「初音ミク」、2007年にYAMAHAと札幌に本社のあるクリプトン社が共同して発表したヴォーカロイドですが、大いに受け、今現在でも大変な人気を誇ります。このキャラ自体はもちろん作曲は出来ませんが、いろいろな人が曲を付け、動画投稿サイト、とくに「ニコニコ動画」で発表されています。
2つほど曲を挙げてみましょう。
♯みんなみくみくにしてあげる♪
神様のいたずら
同じ音楽好きでも、その能力は千差万別です。ミクについては、これさえあれば作曲できるというツールをYAMAHAは発売していますが、購入者のなかで実際にはこのツールを使わない人は4割以上に上るだろうとされています。一方、ある程度以上の音楽的才能を持ち、ミクに歌わせて、大衆の支持を得られる人は、P(PRODUCER:プロデューサー)と呼ばれます。人格のないミクを演出するといった意味ですね。
ミクの声は、藤田咲という声優が担当し、意味不明な日本語を歌わされ、その際拾った音声を人工的に組み立てて、曲として使えるように加工したものです。それを素材にして曲を組み立てる技術を「DTM:デスク・トップ・ミュージック」と呼びます。
ミクのプロフィールは公式的には「女性、16歳、158cm、42kg」とあるだけで、ほかの詳細設定はありません。その部分にこそ、ユーザーの想像力とか構想力が働くようになっていて、ファンを広めるきっかけになります。ただネット上をかけめぐる情報が収れんして、新たな属性をもつことに至ります。ミクはネギを常に持っている、というような。
ミクには、兄妹、いとこも居り、ファミリーを構成しています。ミクはもともと日本語に適応したパフォーマンスを持っていますので、英語のように音素の多い言語には不向きですが、いとこにあたる「巡音ルカ:めぐりね・るか」などは、英語にも対応しています。
この文章は「初音ミクの謎」(秋葉原ボーカロイド研究会:笠倉出版社:2011.1月初版)を参考にして書いていますが、ミクがこれほどウケた理由として
@「音楽ソフト」としての初音ミク
@「コミュニティツール」としての初音ミク
の4つの視点から語られます(P170−P177)。日本のオタク文化の特徴かと思いますが、生身の女性ではなくヴァーチャルな女性に萌え、さらにはその萌えを共有する者が「ほんわか」した安心空間を形作ること。その場で主にPによって作曲された楽曲が共通のお楽しみになること・・・オタク文化のなせる業ですね。(これについては私は意見保留とします・・・確かに「初音ミク」の曲は聴けるものがありますから。)
今日のひと言:欧米では、「生身の人間でもないヴォーカロイドに「萌える」のはキモい」と言う意見が根強くあるそうですが、その壁も、日本のオタク文化がいずれは突き崩すことでしょう。今や「オタク」は日本の輸出の最強アイテムです。ゲームメイカーのSEGAもミクに関するゲームソフトを発売していて、これも結構売れているのだとか。
なお、YAMAHAにはヴォーカロイドに関するHPがありますので挙げておきます。次々と、新しいヴォーカロイドを発表しているようです。
- 作者: 秋葉原ボーカロイド研究会
- 出版社/メーカー: 笠倉出版社
- 発売日: 2010/12/21
- メディア: 新書
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- 作者: 岩井悠,大室渓
- 出版社/メーカー: 工学社
- 発売日: 2012/02/17
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- 出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア
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今日の料理
@ラム薄切りのビーフシチュー風
わが家ではラム肉の薄切りしか手に入りませんので、いろいろ工夫をします。今回は弟がラムをレトルトのビーフシチューの素で炒めたものです。ほかにネギ、ピーマンなども入ります。よく考えるな、弟よ。
(2014.05.14)
@オクラとネギの煮もの
私はオクラを醤油・砂糖味に煮るのが好きですが、今回はネギを合わせて煮ました。ネギはフランスでは「貧者のアスパラガス」と言われます。(おなじユリ科)
(2014.05.15)
@鶏もも肉のふりかけまぶし竜田焼き
弟作。「ワカメのふりかけ」をかけ、片栗粉をまぶして焼く。揚げ物ではなく、むしろムニエルに近いです。そこでこんな料理名を付けました。味は好いです。
(2014.05.17)
今日の三句
また今年
獣医通いの
タエコかな
犬にとってはもっとも「迷惑」な季節が今です。4月下旬〜5月上旬に公園などで狂犬病の予防接種を受け、その後7〜10日くらいで動物病院に行って「8種混合ワクチン」の接種が必要なのです。出かけると、体重、体温、寄生虫の有無の検査、耳掃除、爪切りなど、「いろいろと接待を受け」、最後にワクチン。蚊によって媒介されるフィラリア対策の錠剤、ダニ、ノミを寄せ付けないフロントラインを買って、〆て11770円。一万円を超える出費です。大部分はワクチンの7560円。なお、ワクチン接種は年一回でよいですが、フィラリア薬、フロントラインはこれら昆虫が出ている間、毎月投与しなければなりません。
・・・タエコ、大変だったね。
(2014.05.18)
先人も
ナガラするなり
尊徳や
江戸時代の有名な学者であった二宮尊徳も、いまどきの高校生がやるようなナガラ族だったわけです。仕事と勉強を両立させているのは「歩き」と「メール・ゲーム」を両立させているだけでしかない現代の学生とは比較になりませんが・・・
(2014.05.19)
赤く映ゆ
ヒナゲシたちも
鋤き込まれ
このヒナゲシの楽園は、水田でもあり、時期に成ったらヒナゲシが美しいか否かにかかわらず泥とかき回されるのです。このような作業を「鋤き込む:すきこむ」といいます。それにしても、イネがシーズンな時期は、ヒナゲシの種がどうしているのか、気になるところです。
:♪アマポーラ(ヒナゲシ)
(2014.05.19)