虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「じゃこ天」〜小魚を美味しくたべる魔法のカマボコ

じゃこ天」という食べ物をご存知ですか?チクワ、カマボコ、薩摩揚げ、はんぺん・・・と数ある練り物の白眉、王様がじゃこ天だと思います。小魚のすり身を成形し、油で揚げたもので(揚げカマボコ)、実に美味しい商品なのです。


この食べ物は、起源が遠く江戸時代の伊予(愛媛県)の宇和島藩に遡ります。宇和島藩の初代藩主・伊達秀宗が、故郷の仙台から職人を連れてきて作らせたのが始まりだと言います。製法は(wikiより)


原料としては、ホタルジャコ南予地域で「ハランボ」と呼ばれる)が最適とされ、頭と内臓を取り除き骨や皮ごとすりつぶす。長さ7〜8センチ、幅5センチに扁平に整形したものが一般的な商品であるが、飲食店などでは団子状のものを出す所もある。原料や製法により、製造所ごとに若干、食味が異なるため、特定の店(製造所)の商品を愛好する人も多い。きしきしという食感がありカルシウムやミネラルが一般の蒲鉾よりやや多い。昔ながらのじゃこ天は灰色をしていたが最近はきつね色のじゃこ天が多い。


じゃこ天は、よく薩摩揚げの一種とされますが、食感・食味がかなり違い、同属の練り物とは考えにくいように思えます。その違いについて、またwikiから。


魚肉のすり身に塩・砂糖などで味付けし、形を整えて油で揚げたもの。丸形・角形など形は様々である。ゴボウ、イカ、ゆで卵などの素材を包み込んだものもある。
水産地では、地元で多く取れる魚を材料とする事が多く、イワシ・サメ・カツオ・サバ・ホッケなど多様だが、ほとんどの場合2種以上の魚を混ぜて使う。すり身のみで作られた物のほか、キクラゲ、紅しょうが、玉ねぎ、ネギなどの野菜を入れた物、じゃこ、イカ、タコ、エビなどの魚介類を入れた物、薬味を加えたものなどもある。


このように、薩摩揚げは砂糖を入れるので甘く、じゃこ天はさほどではなく、薩摩揚げは材料とする魚の種類が多いことなどが挙げられるでしょう。


なお、私がじゃこ天を知ったのは、愛媛県在住の叔母さんのお歳暮などでよく送られてきたのが味を知ったきっかけでした。それでも、案外こちらでは愛媛県産のじゃこ天は手に入れにくく、歯がゆい思いでしたが、スーパーで長崎県産のジャコ天を見たときには驚喜しましたね。このじゃこ天は本家のじゃこ天が四角い形をしているのに対し、半月形で、ほかにもイワシ天、ハモ天などがあります。また、山口県萩市産のじゃこ天を数回、一度だけ和歌山産のじゃこ天を見た覚えがあります。


関心を持たれた方は、アマゾンで入手可能ですので、ゲットしてください。


@本場じゃこ天3種20枚セット(八幡浜産・宇和島産)




四国松山・市駅前 木村蒲鉾店 2730円(2015.12.13現在のアマゾン価格)



@長崎かまぼこ いわし天 冷蔵便
(もちろん、同様な値段のじゃこ天もあります。)



鈴田峠農園  410円(2015.12.13現在のアマゾン価格)

(上2つの写真は、アマゾンの画面より。)


萩のじゃこ天




今日のひと言:日本の練り物は、西欧で言えばソーセージに対応すると思います。海に囲まれた日本ならではの味覚を大事にしようではありませんか。



かまぼこをまいにち食べて健康になる

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かまぼこ900年 全国うまいもの巡り 海(SEA)から、おいしい、ヘルシー

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今日の料理


@豚肉とキャベツのコンソメ煮赤唐辛子添え




弟作。やや肉料理に傾いた料理。野菜料理と言えるのはホイコーローだとの弟の言。

 (2015.12.09)



@ホッケの煮汁のスープ




弟作。圧力鍋でホッケを煮込んだ後の煮汁を捨てずにスープにすることがあります。今回はショウガ、ワカメ、麩などを入れ、塩気が足りないので足しました。やや白濁していて、美味でした。

 (2015.12.09)



@キクイモ炒め七味唐辛子風味



前回、すぐに調理をせずに冷凍してあったキクイモを同じく油で炒め、塩・七味唐辛子で風味付けしました。なかなか美味しいです。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20151204#1449179316

 (2015.12.11)





今日の二句


無残よの
鳩・翼だけ
残しけり


恐らく野良猫の仕業。この小さなプレディターには鳩も一たまりもないでしょう。

 (2015.12.12)



雨毎に
青さ増すなり
麦の苗

 (2015.12.13)




今日の大河ドラマ


2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」は前半の脚本がなっておらず・それが祟り、全般に低空飛行でしたが、終わり頃、初恋の相手・楫取素彦(かとりもとひこ)と主人公の美和がそれぞれ元の配偶者をなくして再婚するあたり、弟は、このドラマの名称を「初恋」とすれば良い、としていましたが、ムベなるかな

 (2015.12.13)