虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

驚異の小国・サンマリノ共和国

イタリア中東部、内陸に位置するサンマリノ共和国は、とてもユニークな独立国です。概要についてwikiから引いてくると


サンマリノ共和国(サンマリノきょうわこく)、通称サンマリノは、イタリア半島の中東部に位置する共和制国家。首都は国名と同じくサンマリノ市。周囲は全てイタリアで、世界で5番目に小さな国(ミニ国家)である。また、現存する世界最古の共和国である。


4世紀初め、マリーノという名の石工がローマ皇帝によるキリスト教迫害を逃れ、この地に潜伏してキリスト教徒の共同体をつくったという伝説にちなんで、「聖(サン)マリーノ」が国名となっている。


イタリア半島北東部、周囲をイタリア共和国に囲まれた面積61平方キロメートルの小規模な内陸国で、海には接していないが海岸からの距離は23キロメートルにすぎず、国土全体が高台にあるためアドリア海を眺望することができる。イタリアのエミリア=ロマーニャ州のリミニ県とマルケ州のペーザロ・エ・ウルビーノ県にはさまれるかたちで立地し、国土は標高749mの岩山ティターノ山を中心に広がる山地および丘陵地で、東西およそ8キロメートル、南北およそ13キロメートルで、ニューヨーク市アメリカ合衆国)のマンハッタン島の面積、ないし日本では八丈島の大きさにほぼ等しい。


行政の長である執政(Capitani Reggenti)は、大評議会議員の中から互選によって選出される。特定の執政による独裁化を防ぐため、執政は常に2名と決められており、しかも執政の任期は6ヶ月のみで再選は3年間認められない。執政の就任式は毎年4月1日と10月1日に行われる。また就任の際は、アレンゴが開かれる。なお、2名の執政は一方が国家元首、一方が政府代表とされている。


人口がわずか3万人ほどのミニ国家であるサンマリノでは、国民全員が「顔見知り」に近い状態であり、自国民では中立公平な審議や判決が困難であるという理由から、サンマリノにおける裁判は全て外国人の裁判官によって行われる。もっとも、サンマリノの国土はイタリアの内部にあり、公用語も当然イタリア語であるため、裁判官も基本的にはイタリアから赴任する形を取っている。


サンマリノは、1943年以来、紙幣の発行を行っておらず、イタリアの通貨が自由に流通した。しかし、1972年以降は独自のコイン(サンマリノ・リラ)を発行して、コイン・コレクターの人気を集めた。


上述のように、サンマリノの観光業はコインや切手の発行とともに重要な基幹産業であり、そのユニークな歴史や景観、また買い物を目的として多くの観光客が集まる。


日本の八丈島くらいの国土に3万人が住んでいるという小国。ずっと独立国であったのは驚異的です。じつは、私が今回この共和国を取り上げたいと思ったのは、たしかNHKの「世界遺産」の番組でだったと思うのですが、イタリアを統一した(=征服者)のガリバルディサンマリノ共和国に迫ってきたとき、この小国は彼と争わず、「名誉市民」の称号を与えたというのですね。こんな粋なおもてなしをされたら、だれでもこの国と争う気にはならないでしょう。


以前私はブータンのことをエントリーしましたが

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20111231#1325326436

 :国民総幸福量の可能性


ブータンで幸せの指標とされる国民総幸福量(こくみんそうこうふくりょう、英: Gross NationalHappiness, GNH)で、ほぼ90%の国民が「幸せ」を感じている、とされていますが、実際そうなんでしょうか?モータリゼーションの普及で、本来はインドから借り入れているルピーが、自動車の購入などのため、どんどんブータンの国外に流失しているという看過できない事実を見るにつけ、ブータンは、資本主義の恐ろしさをこれから知ることになるのでしょう。国が荒れると思います。そこへ行くと、サンマリノ共和国は、資本主義の洗礼を十分に受けており、以後、国が荒れることはないでしょう。




今日のひと言:老子は「不争の徳」を説いていますが、サンマリノ共和国の指導者たちはこの真理を体感していたのでしょう。見事なものです。なお、今回エントリーは、私にとっても未知の国だったので、wikiからの引用が大部分になってしまったのをお詫びします。



(@:訂正です。名誉市民号を与えた時期が違いました。あとで検索してみたところ、事実は以下の通りだそうです。:ガリバルディは、オーストリア軍に追われて逃げる途中、サンマリノ共和国が受け入れ、怪我の手当をしたり食料をあげたり、彼の再起に寄与し、実際にイタリアを統一したガリバルディが、サンマリノの独立を保障したそうです。そして、サンマリノは、ガリバルディに「名誉市民号」を与え、広場にその名を残しているそうです。NHK世界遺産」の誤報だったのでしょうか?この時、サンマリノが凄かったのは、ガリバルディを匿うことに怒ったローマ教皇の言葉など、無視したことです。その後のいろいろな教皇の嫌がらせにも屈しなかったのです。)

  (2014.08.29)




日本共和主義研究―「九条」の思想がサンマリノに生きている

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世界の小国――ミニ国家の生き残り戦略 (講談社選書メチエ)

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今日の料理


@オクラのチーズ焼き





弟の発案。オクラのヘタの部分を少々切り落とし、ガクを剥いて、塩・七味唐辛子をして、「とろけるチーズ」を乗せて、オーブン、6、7分。

 (2014.08.23)



@コリンキーの塩揉み





全体




半分




完成


これから広まるであろう野菜、カボチャの仲間のコリンキー。JAから買ってきました。今回は半分使い、塩揉みにしてみました。縦に真っ二つにしたコリンキーの「わた」を除き、適度な大きさに切ったコリンキーに塩をまぶし、2時間ほど置いておき、塩を軽く流して落とし、胡椒で味付けする。(量が多いので、塩をまぶすときも、胡椒をかけるときも、丼に積んでいき、層をなしてかけます。)カボチャほど甘くないようですが、煮物にも出来るそうです。

 (2014.08.24)
 



@モロヘイヤのマヨネーズ・胡麻和え






一時期は、珍しかったこのエジプト原産の栄養野菜も、すっかり日本に定着しましたね。昔はエジプト風スープにしたりして楽しんでいましたが、最近はたまに買ってくると普通にお浸しにしていました。今回は塩・マヨネーズ・スリごまを合わせて一品としました。塩は甘さを調節するため、はじめとあとに分けて入れました。また、ミョウガ半欠けを刻んでいれました。なお、モロヘイヤはシナノキ科・ツナソ属の植物です。

 (2014.08.26)





今日の一句






滋味ミョウガ
いかに食べよか
香り立つ


庭のミョウガ、今年2回目の収穫。40個ほど取れましたか。さて、どう食べよう、嬉しい難問です。

 (2014.08.25)




今日のキャピラア


今日のキャタピラアは、直近で見たのより、やや大きくなりました。もっとも、前にみた個体がそのまま大きくなったとも言い難いですね。それより、この前まで使っていたデジカメを「水没」させて壊してしまい、一代前のカメラを引っ張り出して使っています。フラッシュの具合も悪いし、接写も苦手なのです・・・当面新しいデジカメは買えないし・・・

 (2014.08.27)