虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

赤い糸


エスチョン『もしも、赤い糸が見えて全然タイプじゃない人と繋がってたらどうする?』


 まずは、その糸を断ち切ることを考えます。できなければ、その異性を受け入れるしかないでしょうね。

てか、一人の人間には、複数の「赤い糸」で数人の異性がつながっている気がするのです。

今現在の本人の意識とか社会的位置において、ぴったり合う異性がいると思うのです。ただ、その意識とか社会的位置が変われば、「赤い糸」の結ばれている相手も変わるのではないか、と思います。


以上の教訓は、私の苦い思い出から導いた「真理」です。7,8人と恋したかな。


1)淫乱な女子大生。私と同年代で、マンガクラブに男漁りに来ていたと言える女性。私のファースト・キスの相手はこの子でした。すったもんだの末、私が振りました。大都会でしか住めなさそうな子。


2)雰囲気は1)と似ているが、環境問題について真摯(しんし)な子。私の不実で私とは別の男性と付き合い、妊娠・結婚しました。女性に、「過去に貴女と似た人を好きになったことがある」と言うのは禁句ですね。


3)月刊誌の編集者の女性。原理的な山暮らしを指向していた、今考えても趣味が合う子。
この子も私の不実で私とは別の男性と付き合い、結婚しました。


4)芸術家の卵。彼女が当時「染色」をやろうとしていた際に悪いタイミングで「染料」の危険性を一席ぶってしまい、いっぺんに嫌われてしまいました。タイミングが悪かった。


5)都市計画の「コミュニティ・デザイナー」。同じような環境問題の専門家同士、講演会の講師として招かれ、惹かれ合った。ただ、彼女はあくまで都市に住む人であり、山暮らしを指向する私とはベクトルが違っていました。そして山に行く前に、彼女のために防災書「災害を見切る」を作成して彼女に贈りました。(この小冊子はのちに「災害の芽を摘む」というかたちで出版しました。)


6)その道の先達。私が山暮らしをしている際に知り合ったが、当時やり始めた「紙漉き:かみすき」に極めて有用な情報を頂き、また当時は珍しかった「ハーブ」についても教えて頂きました。この2つは、以後の私の生活の一部ともなりました。ただセクシャルな関係にはならなかった。


7)旅先での恋人。これは危険。男女とも非日常状態で逢うのだから、通常以上に魅力的に見えたり、見落としもあったりするかもしれません。


8)人妻・詩人の卵。共通の友人のHPで知り合った。彼女が詩集を出すとき、お手伝いしました。また、私の著作「野草を食べる・滋味(JIMI!!)」を捧げました。今でも私の大切な友人。(直接には会ったことはないです)



彼女たちは、まさしく恋人であったわけで、「赤い糸」は彼女たち全てと繋がっていたと思うのです。ただ、こう言って、誤解しないでほしいのは、よくいる「女千人斬り」とかいって寝た女性の人数を誇る色魔と、私は違うということです。私は彼女らとの記憶をなかば甘酸っぱく、なかば苦い思い出として、悲しんでいるのです。



今日のひと言:女性との関係に破綻するのは、私にとってきわめて当たり前のことですが、それって、なにが悪いのでしょう・・・私の母は「躁鬱病:そううつびょう」で、私は母から精神的虐待を受けましたが、その記憶が女性と上手に付き合わせてくれないのかも知れません。対女性的に、「同じ間違えはしないつもり」で付き合っても、その都度女性と別れた私です。これは私の業(ごう)でしょうか?なお、「恋の味は、どんな味?」と問われれば、私は「恋の味は甘くなく、むしろ苦い」と答えます。


運命の人と出会える「赤い糸」の法則

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