虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「愛する」と「泣く」〜女性にとっては相反するか?

2008年―2009年にNHK「朝ドラ」で放送された「だんだん」(山陰地方で「ありがとう」という意味)、この番組の主題歌は「竹内まりや」さんが歌う「縁の糸:えにしのいと」でした。ここで紹介するのはその曲の素人によるカラオケ版です。




さて、この曲には「時には愛して 時には泣いて」というフレーズが登場します。「愛する」と「泣く」は対立概念なのでしょうか?とても印象的な言葉なので、今回ブログではこれに沿って考察していこうと思います。


そもそも、文法的には、この「愛する」という言葉と「泣く」という言葉は反対語ではありません。反対語というには、かけ離れた言葉のペアです。それなら、この言葉の真の反対語を比べてみると、「愛する」⇔「憎む」、「泣く」⇔「笑う」となりますが、「憎む」と「笑う」というペアを作っても、やはり反対語ではありません。結局、文法的には「反対」の意味を表象するものではありません。


それでは、女性が「泣く」という言葉を使うシチュエーションはどんな場合かと言いますと、これは喜怒哀楽、この4つのシチュエーションのどの場合にも使えることが解ります。喜んで嬉しくても「泣く」し、極度に怒った場合も「泣く」し、楽しくても「泣き」ます。もちろん哀しくても「泣き」ます。


この中で、恋愛に関しては、女性は確かに涙もろくなり、「泣く」ことが多い気がします。私がこれまで恋愛経験をした相手の女性、10名ほどいますが、確かに私が彼女らを泣かしたことが一杯あると思い至ります。でも、それは恋愛の終わりではなく、「愛する」ことは継続していました。この場合、「愛する」ことと「泣く」ことはセットであったようにも思います。その意味で、この2つの行為は、女性の中で相反していません。


でも、恋愛が無残にも終わってしまった場合、案外女性はサバサバとして、恋愛そのものを忘れてしまうようにも思えます。むしろ、女性は恋愛の記憶にすがりつく男性よりも強靭な精神を持っているとも言えるでしょう。「恋する天才科学者」の著者の内田麻理香さんいわく、「男性は過去恋した女性をフォルダーごとに入れるが、女性は上書き保存する」・・・という傾向があると彼女のブログに書かれていました。(KASOKEN Satellite だったか)



参考過去ログ

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080112#1200135657

 :恋する天才科学者/内田麻理香(書評)



まとめると、「愛する」という言葉と「泣く」という言葉は、どちらも恋愛中の女性に同時に持たれる感情、行為なのであり、恋愛が終わりを告げたら、あっさり放擲(ほうてき:投げ飛ばすこと)してしまうものなのではないか、ということになりますか。



今日のひと言:男性は、このような‘不可解な’女性の行動によって惑わされる弱い生き物ですね。




山下達郎・竹内まりやの謎

山下達郎・竹内まりやの謎

まりか先生のくらしの中の科学

まりか先生のくらしの中の科学





今日の料理


今回は野草の料理だけ取り上げますが、もっとも気を付けるべきは、その野草に除草剤がかかっていないか、という点です。庭で野草の管理をしている私の場合、危険度は低いですが、野外で野草を採取することもあるので、草が「気の抜けた」褐色になっていたら、それは除草剤を撒いた証です。お気を付けください。



@アザミのマヨネーズ和え







日本には150種ほどあるアザミも食用になる野草ですが、素手で触ると、痛い棘があります。取ってくるときは軍手くらいが必要です。このアザミ、漢字で書くと「薊」で、「魚の骨のように鋭い刃物のような草」になるそうです。

http://www.forest-akita.jp/data/sansai/05-azami/azami.html 参照。


茹でたり、揚げたりしたら、その棘は比較的気にならなくなるそうなので、私も茹でてみましたが、幾分かは棘が気になりました。まあ、食べられないほどではありませんでした。味自体はキク科植物であることを考えると、さほど苦くなく、美味しいです。マヨネーズ+テーブルソルト+七味唐辛子を使いました。ただし、棘が体内でどんな挙動をするのかわからないので、私は以後食べないことにしました。

http://sansaijya.blog28.fc2.com/blog-entry-13.html  参照。

 (2015.03.28)




カラスノエンドウのごま油炒め






エンドウと同類の植物で、茎葉を豆苗のように食べられます。マメ科植物の野草で、マメ科植物は、油がよく合います。また、大きさで、カラスノエンドウスズメノエンドウカスマグサ(カラスとスズメの間という意味)に分類されます。


料理自体、まず茎ごと水洗いして、カット、ごま油をフライパンで熱し、材料を投入、塩、胡椒で味を整えます。

 (2015.03.29)



@ギシギシの新芽のオヒタシ



ギシギシ



新芽



調理後


ギシギシは、タデ科多年草で、シュウ酸を含む葉は、酸っぱい味をしています。あまり摂取すると尿路結石の原因になりますが、加熱して食べる際には、茹でたあと、念入りに水に晒し、カツオ節などのカルシウムの含有量の多い食材と組合せると、食べられます。また、春先の新芽は、ぬめりがあり、なかなか美味な食感を楽しめます。ぬめりのある水草である「ジュンサイ」になぞらえ、「岡ジュンサイ」という呼び名があります。これは10分ほど晒して、醤油+カツオ節で和えました。

 (2015.03.30)




@土筆(つくし)の卵とじ






スギナの子・胞子嚢である土筆。私の住む地域でも、あまり目にしなくなりました。私の場合、いわゆる「袴:はかま」は取りません。めんどうだから。洗って茹でて、水に30分くらい漬けて、卵とじにします。小鍋にヤマサの昆布つゆ+水+トウキビ糖を煮立て、土筆を入れて、熱が回ったところで溶き卵を流し込みます。程々に卵に熱が通ったら、皿に盛り付けます。

 (2015.04.01)







今日の一句


八瀬川に
眠りを覚ます
桜花







春を告げる最大の存在である桜。太田市の中心部を流れる「八瀬川:やせがわ」では、2、3日前が2、3分咲きだったのが、今日は8、9分咲きになりました。私は、色の薄い「ソメイヨシノ」がお好みです。

 (2015.03.30)