道路の植え込みの無残~土木事務所の怠慢 (随想録―55)
道路の植え込みの無残~土木事務所の怠慢 (随想録―55)
群馬県太田市には、短い距離ながら片側2車線の、高速道路に似た仕様の道路がある。このような道路には、街路樹・植え込みが付随するのが普通だろう。草刈りが必須だ。ところが、4、5年まえに事務所は、ある施策を講じた。それは、植え込みに、2通りの改変をしたことだ。
それは、1つにはコンクリートで植え込みを蔽うことと、もう1つには植え込みをシートで被い、一部穴を空けて、匍匐性の植物だけを植えて、他の植物を排除することだ。
はっきり言って、どちらの手でも、野草(雑草)を完全には排除できなくて、いまや植え込みは、野草の楽園になっている。でも、「手を講じたということ」に安住して、事務所はなにもしていない。ほっぽらかしだ。その荒れ方はすさまじいものだ。
一般に、都市計画では、植物についての取り組みが悪いと思う。植物を「緑地の単なる1要素」としてしか見ていなくて、緑にたいする認識が甘いと考える。植え込みを綺麗にすれば良い、というなら、このような措置をした後でも、もう少し手を入れるべきだし、もっとさかのぼって高速道路仕様の道路が必要なのか、考えるべきであろう。
ちなみに、肝心の街路樹も、脇芽が伸び放題で、見苦しいことこの上ない。まあ、植え込みの管理をさぼるようでは、街路樹自体も追って知るべし、だと思う。樹には、脇芽が伸び放題だ。まあ、ろくな管理をしていない。
写真1:コンクリートにひび割れが入っている。
写真2:そこに雑草が生い茂る。
写真3:歩道・自転車道にまではみ出した匍匐性の草(土木事務所が植えたもの)
写真4:仕方ないのでその草を、めくってひっくり返し、植え込みに押し付けた。
@結論:太田市土木事務所には、道路を管理する能力がない。
そもそも、木や草は、中国の陰陽五行論では、最初に来るものだ(木・火・土・金・水)。最近話題になった神宮外苑の樹木伐採騒ぎ、あまりに軽く木を見ていないか。木がなくなるということは、文明の終焉を意味すると言うのに。
(2022.10.05)
今日の7句
朝日浴び
光る切株
神々し
(2022.10.19)
栄えたる
店の現在
更地かな
(2022.10.20)
ペチュニアの
少しピンボケ
花の色
ペチュニアは、あんがい地味な花を咲かせます。
(2022.10.21)
ヤエムグラ
柿の木枯らす
勢いだ
平安時代から有名なつる草。
(2022.10.21)
群がって
柿の実食す
カラスたち
(2022.10.22)
山ごぼう
紫の実は
食べられず
有毒です。洋種山ごぼう。
(2022.10.22)
ナデシコの
ちょっと目を張る
衝撃桃
ショッキングピンクと書きたかったのです。
(2022.10.23)