虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

AIに仕事を奪われる職業〜これぞディストピア

以下は、AI技術が進歩すると消えていくであろう職業のリストです。


オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士によると、
「AI普及で消える職業」は、以下だそうです。


・銀行の融資担当者
・スポーツの審判
・不動産ブローカー
・レストランの案内係
・保険の審査担当者
・電話オペレーター
・給与・福利厚生担当者
・レジ係
・娯楽施設の案内係
・チケットもぎり係
・カジノのディーラー
・ネイリスト
・クレジットカード申込者の、審査・調査を行う作業員
・集金人
・弁護士助手
・ホテルの受付係
・電話販売員
・仕立て屋(手縫い)
・時計修理工
・税務申告書代行者
・図書館員の補助員
・データ入力作業員
・彫刻師
・苦情の処理、調査担当者
・簿記、会計監査の事務員
・検査、分類、見本採取、測定を行う作業員
・映写技師
・カメラ、撮影機器の修理工
・金融機関のクレジットアナリスト
・メガネ、コンタクトレンズの技術者
・殺虫剤の混合、散布の技術者
・義歯制作技術者
・測量技術者、地図作製技術者
・造園、用地管理の作業員
・建設機器のオペレーター
・訪問販売員、路上新聞売り、露店商人
・塗装工、壁紙張り職人


このリストを、子供に見せた方がいいかもしれません。


「この職を目指すのは避けた方がいいよ。

AIがやるようになるからね」と。


★日本政府は、AIをいかに活用するべきか????

ロシア政治経済ジャーナル(2017.09.15付け)


・・・あまりにも多岐に渡る職業がリストアップされているのに驚きます。接客業が目立つ気がしますが、専門的な職業こそAIにとって代られる危険があります。「測量技術者」なんて、数学上の巨匠であったルイ・コーシー(フランス人)がやっていた仕事で、理科系ならではの職業でしたが、これもあえなく人間は不要となるのですね。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20091102#1257138381

 :2大数学者の運命を翻弄した男――コーシー



ホリエモンこと堀江貴文氏は、その著で「企業の99%は要らない、AIに仕事を任せて、人間は遊んで暮らせば良い」とかいう主張をしているようですが、それはよほど見当違いだと思います。失業した人間にそんな余裕があるでしょうか?路頭に迷い、遊ぶどころか自殺に追い込まれる人が多いのではないでしょうか?ホリエモンは一種のユートピアを夢想しているのでしょうが、それは地獄のディストピアだと思います。AIの隙間を埋める仕事・・・AI用に標準化できないニッチ産業くらいしか生き残らないのかも知れません。



今日のひと言:将来の人間の雇用を奪う研究だと頭では思っていても、研究者はAIを研究し、企業家はそれを積極的に支援する・・・そしてAIに追われるようになるのは研究者、企業家かも知れないですね。



AI(人工知能)まるわかり (日経文庫)

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一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

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すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

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今日の一品


根昆布のケチャップ和え


 (右:根昆布本体) 

根昆布はミネラルが豊富で糖尿病にも一定の効果があると考え、佃煮にして食べていたことがありますが、この食材はヨード(ヨウ素)を食物中最大級に含み、データも上がったため、食べるのを中止していましたが、ほっておくのももったいないと思い、食べてみました。圧力鍋で9分、冷やして切りそろえ、塩、ケチャップで和えました。煮汁は味噌汁に。要は食べすぎないこと。

 (2017.12.02)



@ヒリヒリねぎぬた


ねぎぬたはねぎを筒状に切り茹でた後、酢味噌で和える料理ですが、今回はねぎ特有のひりひり感を残すように茹でてみました。甘いだけではなく美味しいです。ヒリヒリ感を示す漢字は「蒜:ひる」です。

 (2017.12.03)



@クズキリのポン酢掛け



弟作。「葛粉を水で溶かし、型に入れてから加熱し板状に固めたものをうどんのように細長く切った麺状の食べ物。」(wiki)。最近はくず粉でがなくジャガイモ粉を使うことが多いです。煮崩れしにくいので、鍋物に糸コンの替わりに入れることもあります。軽く茹でたクズキリにポン酢を掛けて食べました。

 (2017.12.04)



鶏もも肉のカッパエビセンまぶし焼き


弟作。切り分けたモモ肉に塩をして、クラッシュしたカッパエビセンをまぶし、オリーブオイルで炒め、最後に七味唐辛子を振ります。確かにエビセンの風味がします。

 (2017.12.05)





今日の詩(3編)


@齧(かじ)られた石鹸


ここしばらく天井裏が騒がしいと
思っていたところ、


どうも我が家にネズミが住み着いているらしい。
これは困ったとトリモチ式のネズミ捕獲器を買ってきた。


セットした翌日、捕獲器にはかからず
かわりに風呂場の石鹸が齧られていた


その石鹸、ネズミの歯型が鮮やかに刻まれ
案外花のようで美しかった。


それから2、3日、音がしなくなった。
さては石鹸で中毒死したのか?



 (2017.12.05)




@刻まれた樹


今年も秋の公園樹木の剪定の時期になった。
今年は、ハクモクレンの樹がばっさりやられた。
花芽のついた枝をも容赦なく。
これでは来年の花には期待できない。


このような「愚行」、市役所の依頼なのだろうが
花後の「美しくない」落花が醜いとの
市民のアピールがあったのだろうか。
こんな中途半端な剪定は止めるに如かずだ。



落花が嫌なら、伐採してしまえばいいのだ。

 (2017.12.06)




@川魚料理店(散文詩)


たまたま川魚料理について人と話す機会があった。私の住む北関東の3県は、川魚料理が盛んだ。
その中心は「鰻」であることは論を俟たない。その字はどんなの?と彼が訊くので、その漢字を書いてみた次第だ。


そして、ウナギ料理店の名前に「菱又:ひしまた」とか「魚又:うおまた」といった変わったものが、私の行動圏のなかにあることも思いついた。・・・さらにもう一つ――「鰻」という字の中に、「又」という字が入っているではないか!


もしかして、かなりの確率で「・・又」と付く店名はこの漢字を崩した「又」から取っているのだろう、と思う。

 (2017.12.08)




 

今日の一句


山茶花(さざんか)の
樹勢強くも
微笑(びしょう)せる



近くの公園で。

 (2017.12.06)





今日の音楽〜パイプオルガンの驚異


図書館から「パイプオルガン入門」(DVD:土橋薫・出演)を借りて視聴してみました。私は細かなことは解らない門外漢ですが、この楽器の複雑さに驚きました。鍵盤が手鍵盤3本、足鍵盤が1本あり、都合4つの鍵盤を使い分け、演奏するのですね。ピアノ数台分のポテンシャル。スゴイ。

 (2017.12.03)