虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

職業倫理上してはならないこと:出来てなんぼか?

世の中には、いろいろな職業がありますが、どの商売でも、その業務上、許されぬ行為があると思います。もちろん、殺人と言う行為は、軍隊・警察と法務大臣(および死刑執行人)のみが許されている行為で、これは例外でしょう。(軍隊は、外敵・内乱者の鎮圧について殺人OKですし、法務大臣は、死刑囚の命をハンコ一つで奪えるのです。)以下、思いつくままに例をあげていきます。


@郵便配達人が、配るべき文書を、めんどくさいという理由で、自宅に隠したり、廃棄してしまう行為・・・これは論外ですけど、年に数回は、このようなニュースが聞ける気がします。郵便配達人は、決められた住所の人に、正確に郵便物を配達してなんぼのもんですから。以前読んだ話で、初期の郵便配達人は、信書の秘密を守るため、警察官をさて置いて、拳銃の所持が認められていたということです。


消防団員が放火を行う・・・火事の際、颯爽とした消火活動を誇示したくて、放火を行う行為。精神年齢の低さが伺えます。消防士は、どこか見知らぬ要因で、火災になったのを後始末してなんぼのものです。


@教師が淫行行為を行う・・・このケースの場合、仮に相手の生徒がその教師と相思相愛であったとしても、無限の可能性のある若者の将来を「縛る」と言う意味で、淫行教師は誤っているのです。生徒を縛りなく成長させて、なんぼのものです。


@警察官が万引き行為をする・・・法秩序の破壊です。もし店舗側が警察を呼んだら、警察官VS警察官の様相を呈しますね。警察官は、万引きする人を補導して、なんぼのもんです。


@弁護士が詐欺行為をする・・・もともと知能が高いので、一般市民は騙し易くなるのでしょう。高い知能を、困った人のために使ってなんぼのもんです。


@食品工場の従業員が、自社製品に毒を入れる行為・・・これは、実際に、群馬県にあるマルハニチロの子会社で有った事件です。その一人の「悪行」から、会社全体の不利益をもたらすのです。従業員は、安全な食品を製造してなんぼのもんです。


@農家・漁師が行う産地偽装・・・ばれれば社会的な制裁を受けるでしょうが、残念ながら福島県沖でとれた魚介類は食べる気がしません。それを別の県や地域の産物だと偽るのは、勘弁願いたいです。ラベルと中身の一致を計ってこそ、なんぼのもんかと思います。


ニートが、するに事欠いて、幼児を誘拐・監禁・殺人をするものがいます。2014年6月ごろだったか、ある女児を誘拐したTFが、その女児を発見され、吐いた言葉が「この人は妻」です、といったインパクトの強いお話がありました。なんでも、この男、自分好みな女性にしたかったとかほざいていました。・・・「光源氏」か、お前は?なお、この男、倫理学を専攻し、大学院にも行っていたそうです。それでこの発言・・・以前ある人のブログに書いたのですが、「女はどんどん凶暴になり、男はますますバカになる」(この場合の女とは、佐世保で同級生を殺して解剖した女子高生や名古屋で老婆を殺した女子大生のことを指します。共通するのは「人を殺してみたかった。」との発言。後者は特にタチがわるく「自分は少年法に守られている」と嘯いていました。)



今日の一言:ニートについていえば、「なんら生産的な」活動をしないのが仕事ですから、せめて性犯罪のような事件は起してはなりません。なにもしないのがなんぼのものなのですね。


他にもこのような例があったら、教えてください。



人間として犯してはいけない13のタブー アドベンチャーブックス

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天国への郵便配達人

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死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)

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警察の裏側 (文庫ぎんが堂)

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今日の料理


@アンチョビ・スパゲティ




昼食。かつてあまりの塩辛さに閉口したアンチョビ缶ですが、刻んでスパゲティに乗せると、充分美味しく食べられました。アンチョビはニシン目・カタクチイワシ科の魚です。

 (2015.11.24)



@蓮根のスパイス炒め




弟作。蓮根に各種スパイスを配して炒めました。使ったスパイスは、クミン(ホール)、ナツメグ、胡椒、ターメリック、カイエンペパー、塩など。

 (2015.11.24)



鶏もも肉の香草焼き




弟作。ガーリックを除けばフランスの「エルブ・ド・プロヴァンス」という複合香辛料に成分が似ている「鶏の香草焼き」(S&B)を使い、オーブントースターで焼きました。

 (2015.11.25)



雲南百薬のゴマ和え





霜も降り、今年最後の収穫であろうという雲南百薬を調理しました。

 (2015.11.28)




今日の詩


@腕立て伏せ


ふと見ると 路上で
腕立て伏せをする男を発見。


もの好きだなと思いよく見ると、
彼は稲わらを
かがんで掴み
束ねていたのだ。


――ああ、勘違い!


このように見えたのは、舗道と田に段差があり、かがむごとにその動作が腕立て伏せのように見えたのでした。

 (2015.11.27)




今日の一句




地味なれど
なにやらゆかし
山茶花(さざんか)や

 (2015.11.28)