十二支は植物の成長過程を示す
春風献上!!あけましておめでとうございます。
今日は干支(えと)に因んだお話。
私は、毎年の年賀状には、いわゆる「ねずみ」「うし」「とら」・・・などの動物をあしらって出すのではなく、主に植物の花をあしらって出しています。というのも、私は以前、各種占いの勉強をしたことがあり、その中の一つ・・・「四柱推命:しちゅうすいめい」の中で、十二支を植物に喩え、ひいては占われる人の状態を植物の状態に喩える論理が使われていたように記憶していたからです。
調べてみると、十干(じっかん)こそ植物の成長過程を示すという異論もありましたが、十二支を私のように捉えているHP・ブログも結構あるようなので、その中の一つを引用しようと思います。(十干:甲、乙、丙、丁・・・と言ったものです。)
子(ね・し)は、植物がこれから子をふやし生長しようとするタネ(種子)の状態を示します。
丑(うし・ちゅう)は、植物の種が地中にあってまだ、発芽しない時期を示します。
寅(とら・いん)は、植物が発芽してすくすくと伸び始める段階を示します。
卯(う・ぼう)は、植物が勢い良く伸びて上からかぶさるほどに若葉が茂る状態です。
辰(たつ・しん)は、植物が風になびき、さらに生長する盛んな段階です。
巳(み・し)は、植物の伸長から種子をはらみ始める成熟に向かう入り口です。
午(うま・ご)は、植物が新しい命を生み出す、活発なエネルギーの状態です。
未(ひつじ・び)は、宿った植物の種がいまだ成熟しきらぬ未熟な段階です。
申(さる・しん)は、植物の命が満ちて、種が熟した状態です。
酉(とり・ゆう)は、完熟した作物の収穫を指しています。
戌(いぬ・じゅつ)は、収穫した作物を蓄え、守っている状態です。
亥(い・がい)は、収穫された作物が皆に行き渡った状態を現しています。
以上、中 広行 ブログ
http://naka-hiroyuki-blog.seesaa.net/article/240977572.html
あるいは
http://ameblo.jp/asdfghjkl-001/entry-10272496630.html
なども参考になります。これも引用すると
1)「子」の文字に、「茲」を補い「孳」
→子孫を増やそうと種となって次の力を蓄えている状態
2)「丑」の文字に、「糸」を補い「紐」
→種から発芽し地面に出る前に土を押しのけようと曲がっている状態
3)「寅」の文字に、「水」を補い「演」
→芽が伸び始める状態
4)「卯」の元字は、「茂」
→少し成長し枝や葉が茂った状態
5)「辰」の文字に、「雨」を補い「震」
→繁茂し、枝や葉が大きく揺れる状態
6)「巳」の元字も、「巳」
→すでに成長しきった状態
7)「午」の文字に、「人」を補い「件」
→最盛期を終えて衰えを見せ始めた状態
8)「未」の文字に、「口」を補い「味」
→植物の実が滋味を持ち始めた状態
9)「申」の元字は、「身」
→実が出来上がった状態
10)「酉」の元字は、「老」
→実が熟しきった状態
11)「戌」の文字に、「水」を補い「滅」
→枯れて土に帰る状態
12)「亥」の文字に、「木」を補い「核」
→種に成長力を閉じ込めた状態
・・・これは、なかなか見事な解説です。私がした解説でなくて残念。
以上のように、案外きっぱりと十二支は捉えられるのですね。でも、今回書いたように、十二支の意味が植物の生育過程を示すのだとすると、何故ちまたでは、十二支に動物を当てるのでしょう? 思うに、これは、西洋流の占星術の黄道十二宮と混ざってしまったのではないか、とも思えるのです。なぜなら、黄道十二宮は「獣帯:ゾディアック:じゅうたい」とも呼ばれるように、主として獣(よりひろく動物)をイメージした占いの道具なのですから。
今日のひと言:十二支、獣帯ともに、12に関係するものですが、何故12なのでしょう?思うに、12は1、2、3、4、6を約数に持ち、占い上、色々な操作が出来るからでしょう。グループ分けして各宮の関係性を分析するとか。以前、ヘビ使い座を12宮のなかに編入して、13宮にしようという声が上がったことがありますが、13という素数では、約数が乏しく、操作のダイナミズムがなくなってしまうでしょう。そんな訳もあり、この提案は浸透しなかったようです。もともと、天空を12分割する目印が12宮だったのです。
今日の料理
マッシュポテト・ナスタチウム混ぜ
水上勉氏が「土を喰う日々」のなかで、マッシュポテトにリンゴの賽の目切りを混ぜて来客に出し、目をぱちくりしながらお客さんがほおばっていたことを書いていましたが、今回我が家ではリンゴではなくワサビの風味のあるナスタチウムの葉を混ぜて作ってみました。ポテトに比べ、ナスタチウムが少な目でしたのでワサビのようなピリッという感じはしませんでしたが、まずまずの出来でした。両者ともに南米原産の植物・・・だから相性は良いのでは?
(2013.01.01)
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