植物詩人としての私:遥かなる牧野富太郎博士
大学教養課程のとき、哲学者:ウィトゲンシュタインの講義を取りましたが、その講座の講師:坂井某という人、相当に偏見を持った人でした。ひとつに、反核兵器運動をやっていたアインシュタインとかラッセルとかは、知的レベルが低い、とか、牧野富太郎さんの植物の分類の業績もやはり知的レベルが低いとか・・・「高度な」(と、彼が考える)哲学的思索以外は、なんでも「知的レベルが低い」と決めつけていたのですね、この坂井という人。
まあ、ハンパな哲学者の坂井氏のことはここまでにし、牧野さんの精力的な新種植物を見つけ、分類、植物画を描く一連の作業、これを何百種もの植物に適用するのは、決して知的レベルが低いということはありません。プラス植物に対する溢れんばかりの愛情・情熱がなければ出来ないことです。
私は、植物について、小学校のころのアサガオ、ヘチマの栽培、クロッカス、ヒアシンスの水栽培と、思い返せば多くの植物に慣れ親しんできて、ある意味恵まれていたな、と想います。経緯があり、詩を書くことが多くなった青年期以降、人間関係の中から詩を紡ぎ出すことはもちろんやりましたが、最近はズバリ植物に関する詩を書く機会が増えています。幾つか挙げると
金木犀の香るころ あなたと出合い
沈丁花の匂うころ あなたと別れた
私はいまなお 官能の中
(2007年10月上旬)
@たくあん
ダイコンを引き抜き 葉っぱつきで 日にあてる
そうするとダイコンの根の本体から 葉に水が供給され
それだけでデンプンができエネルギー源になる
「おしん」のダイコン飯も故なきことではない。
(2007.07.24)
列を組み
寒さをしのぐ
根深かな
根深(ねぶか)とはネギのこと。関東では土を厚く盛り上げ、ネギの白い部分を増やして食べます。関西のほうでは青いネギを好んで食べるそうですね。
(2014.01.02)
@悲母観音
ビオラに灌水している私
ピッチャーで水をやっている。
不図、狩野芳崖の
「悲母観音」の絵が浮かぶ。
生まれたての嬰児に
慈悲の水を降り注ぐ観音さま。
もしビオラが嬰児ならば
私は悲母観音だろう。
植物を育てることには
実に真剣に取り組むべきか。
(wiki)
(2017.12.11)
三者とも
今を盛りの
花模様
川べり、画面中央にギシギシ、その周囲をクレッソン、上にカキナが咲き誇っていました。
(2018.04.15)
今日のひと言:最近は、詠む詩(俳句、短歌も含め)で、70%以上の詩歌が植物がらみの様相です。たぶん、私は「植物詩人」なのでしょう。だからこそ、私の師は牧野富太郎さんなのかと考えます。なお、今回の「植物詩人」の着想は
「彼も植物に詳しいiireiさんもハイブリッドですね(笑)」というid:SPYBOYさんの言葉からでした。この場合、彼とは私の大学の後輩で経済学の本の翻訳を得意とする:山形浩生さんを指します。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20180501#1525100769
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今日の一品
@鮭のキャラウェイシードとクミンシ−ド焼き
切り身の鮭に2つのスパイス(種、ホール)を乗せ、チンしました。なんだかキャラウェイシードのほうが強く感じられました。
(2018.06.24)
@エンバクの炊き込みご飯
弟作。ホール状態で市販されていたエンバクを炊き込んでみました。30分ほど水浸して米と炊きます。
参考過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20170412#1491981367
:燕麦(エンバク=oats)の味わい:バカにしたものではない。
(2018.06.24)
@クラムチャウダー
二枚貝のシチューといったところ。一度作ってみたかったのです。貝はアサリの剥き身。参照したのはwiki。
作り方
必要な食材
二枚貝の剥身、タマネギ、ジャガイモ、セロリなどが必須の素材だが、それ以外はいろいろなレシピが存在する。野菜としてニンジン、トマト、白菜などを使うものや、ベーコンを使うレシピもある。
使用する貝
貝は、本場アメリカでは二枚貝としてよく食べられているホンビノスガイ(英語:Quahog)を使用する。日本では1990年代になって外来種として東京湾や大阪湾などに定着しているが、首都圏や京阪神以外ではホンビノスガイがあまり流通していないため、ハマグリやアサリなどで代用するのが通例である。
以下にニューイングランド風クラムチャウダーの作り方を記す。
1. 貝と小さめの賽の目切りした野菜をバター(ベーコンを使う場合はその油でも可)で軽く炒める。
2. 小麦粉(薄力粉)を加えて、粉っぽさがなくなる程度まで炒める。
3. 牛乳(生クリームならなお良い)でのばして、全体がクリーム状になったら濃度と味を調整して出来上がり。
4. 食べる際にパセリや砕いたクラッカーを浮かせることもある。
(少々、レシピをカスタマイズしました。)
@鶏手羽元のトマト煮
弟作。ヤマサの昆布だしと、トマト、塩、ピザソースで味付けしました。さっぱりと美味しいです。
(2018.06.25)
@ツルナとナスタチウムのお浸し
ツルナは茹でて冷水で洗い、15分ほど水に入れる(シュウ酸除去のため)、ナスタチウムの葉と花を採ってきて水洗いしてカット。ツルナ、ナスタチウムを合わせ、醤油、カツオ節で和える。
ツルナのどっしりした味にナスタチウムのピリ辛さがマッチします。
ツルナ:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20180531#1527692770
ナスタチウム:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051215
(2018.06.26)
今日の詩
今日も散歩中この草を見た
勢力が強くどこへ行っても
蔓延る姿が見られる。
我が家の犬が存命中は
碇状の種が被毛にくっ付き
取るのが大変だった
この草、農家はさほど気にかけて
いないようだが
環境破壊の元凶の一つだ。
(2018.06.24)
今日の三句
蒸気立ち
輪郭かすか
赤城山
(2018.06.24)
クチナワか?
・・・いや、さにあらず
藻なりけり!
クチナワ(朽ち縄)は古語で、蛇のこと。用水路の藻が道に投げ捨てられ、S字にくねるようだった
のを見て。一瞬ヘビかと思いました。
(2018.06.24)
酷き名の
ハキダメギクの
健やかさ
掃き溜めで↑の牧野富太郎博士が発見・命名したのでこの名が付いたのです。
(2018.06.28)