虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

北信州の旅


8月29日から30日にわたり、ブログ仲間の画家であるオンコリンクスさんのおひざ元に伺いました。彼は安曇野在住ですが、今回は彼の仲間たちで運営する山荘(美麻村)を拠点にして行動しました。(合宿所としても使え、入浴施設等完備、PC3台付きの山荘です。写真左側はロッククライミングができるようになっていて、一世を風靡する・したグレイシー柔術の人が難なく登り切ったとのことです。)

 旅行初日はJR長野駅で午後4時に待ち合わせ、合流したあと、犀川沿いに遡上しました。
この日は暗くもなったし、道の右手に「鬼無里:きなさ:高層湿原」の案内板を見ながらドライブを少々楽しんだあと、酒・ツマミを買って山荘にいきました。私はお土産にフランスの名酒・シャルトリューズを持参していて、彼はなめる程度しか酒は嗜まないそうで、私は自分用にヱビスビールを買いました。

 この晩の宴は楽しく、かれこれ午前2時まで語り合いました。


 さて、翌日。精力的に「隠れた名所」を案内してもらいました。

仙人岩です。(小さく映っているのが私。)

何時からか
仙人岩よ
座禅する

高瀬川をせき止めるロックフィルダムです。

現代の
ピラミッドかや
石を組む


眼も眩むほど高い橋のはるか下に50センチほどはあろうかという「イワナ」が二匹見えました。


なんとまあ
大きなイワナ
川の主


毛バリ釣りの実技講習会。イワナはいたようですがこの日は釣れませんでした。

イワナ釣り
ボウズになりし
そこに居る


それにしても、私もかつて山暮らしをしていたのですが、仙人岩に降りる急傾斜、イワナを釣る岩場のごつごつした状態になかなかついていけなくなっていましたね。おそるおそる足を運びました。


都会人
簡単でなし
大自然


名前不明の植物・・・あとで考えたら「カラハナソウ」のようです。葉がクワに似ているからクワ科、ツル性で冷涼地を好むから。(ビールに使われるホップの仲間)。


その場では
植物名が
解らない

ソバの畑。同じ地区の農地でも、生育段階が違い、いろいろな生え方をしていました。


色々な
成長段階
蕎麦が生え




名山の写真

 蝶ヶ岳(右上:稲作の適期に山に蝶々が見えるのでこの名がついたとか。標高2677m)


鹿島槍ヶ岳(二つのピークを持つため、「猫の耳」とも呼ばれるそう。標高2889m)

威圧感
山々が持つ
雄々しさよ

とても興味深かったのは、オンコリンクスさんが子供のころ、数字に色がついて見えたのだそう。だから「1から10まで全部足せ」という問題も、あっさり答えたことがあるそうです。数学の帝王ガウスなみですね。また、彼は、画家の仕事は理科系の仕事だと言われています。


帰りの長野新幹線の車中で帽子に「金!」がついていました。

帽子にも
等しく注ぐ
木の葉たち


オンコリンクスさん、楽しいひと時をありがとう!!そして素晴らしい山河


日本百名山 (新潮文庫)

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