日本の食糧自給率が現在39%とのことは今や周知の事実ですが、ちょっと別の分野に目を転じて、「墓石の国内自給率」はどんなものかと思い、調べてみました。
手始めに、私の住むS市周辺にある「石屋さん」2店にTELで聞き取り調査を行いました。ここで知りえたのは、かなりの比率で墓石は海外から持ってきており、ブラジル、アメリカ、中国などが多いとのことでした。
次にネットで調べてみたところ、すごい状況であるのが分かりました。
株式会社杉田のHPでは、日本国内の産地とともに、外国の産地の紹介もありました。
http://sugita-sekizai.com/build/gravestone.html#002
アメリカ、中国、インド、スウェーデン、ポルトガル、南アフリカなどから、この会社は墓石を輸入しているというわけです。
では、日本の墓石の国内自給率は・・・?これにも答えてくれるブログがありました。
「エコビレッジへの旅」で、記事は「お墓も地産地消が課題らしい」です。
http://way-to-ecovillage.cocolog-nifty.com/aloha/2007/10/post_06c1.html
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136322/16934523(TB)
正確な統計は見あたらないが、戦前までは墓石の自給率はほぼ100%であったものの、現在では世界30ケ国以上から墓石が輸入され、自給率は10%にも満たないそうだ。1960年代後半から安価な外国製品が広く流通するようになり、国産材への需要は大きく減退してきた。ただし気候風土を考えると、国産の墓石が望ましい。高温多湿の日本の風土の中で形成されてきた石であるからこそ、じゅうぶんな耐久性が確保できるという。先祖を長く偲ぶには、墓石も地産地消が望ましい。
なんと、日本の墓石自給率は10%未満とは・・・。多くの国から石を買い集める日本企業の姿が目に浮かびます。そのため、山を崩すという行為を全世界で行なっているのが、日本人なんですね。とは言え、外国産の石が日本の風土に合っているとは限りません。すぐにボロボロになってしまうかも知れません。
私は墓不要論者ですから、(私の言う意味で)山から墓石を切り出す作業もやめるべきだと思います。2年前大ヒットした「千の風になって」(秋川雅史)のように、死後は墓にはその人は宿らず、自然の中に溶け込んでいく、という死生観が好きなのです。そして、そのようなあり方こそが人間のあるべき姿なのだと思います。
ここで、ちょっと視点を変えて、山を削っていかなければならない状況が私の頭にあります。それは、中国の工場で出てきた「亜硫酸ガス」が酸性雨として西日本を襲うという状況です。この場合、亜硫酸ガスによってできた強酸性の液(硫酸)によって、森林、畑、水田などが異常をきたすことが考えられます。だから、そういった事態に備えて、セメント(石灰岩:酸を中和するアルカリ性原料)を扱う会社である「住友大阪セメント」の株を私は持っています。そうなった場合、株価が上がるのは必至ですからね。
鳥取県の大山(だいせん)一山位のセメントが必要になるでしょうね。ああ、恐ろしい。
今日のひと言:私はなにも私が株を買うという行為が悪いものだと思っていません。なんでもありの世の中ですからね。(ここの記述は、私なりの目論見にすぎませんので、仮に株を買って失敗したという人がいたとしても、自己責任ということでよろしく。)
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