虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ビッグマウス・押尾学

 
 押尾学は、フジテレビの「やまとなでしこ」に青年医師役で登場したので知っていましたが、これほど稀有なキャラクターも他にいないでしょう。あまりのビッグマウス(大口叩き)が災いして、TVドラマ、音楽の世界から追放された形になっています。矢田亜希子と結婚したようですが、矢田自身もCMの画面から消えました。きょうは、押尾語録を省みてみようと思います。

参考にしたのは
 http://members.at.infoseek.co.jp/karl_V/oshio.html
です。
私はこの大部な語録を
1) 自分について述べたもの
2) 音楽・ロックについて述べたもの
3) 他者について述べたもの
4) 女について述べたもの
・ ・・・・に分類しようと思います

この分類でとくに目立つのが1)と2)です。それらに寸評を加えます。


1) の幾つか
 「押尾学ぶの「学」は、俺が何かを「学」ぶんじゃなくて、お前らが俺から「学」ぶってことなんだ」
 「挫折したこと?あるよ。このあふれる才能をどうやって全部活かそうかってね」
 「明日なんか、どこにもない。俺の心に閉じ込めたから」
 「俺には、愛という言葉の意味がわからない」
 「右か、左か?と聞かれたら、俺は道なき「前」を選ぶ」
 「魂を見たい?俺のすべてが魂だよ」


 なんというか、誇大妄想のカタマリのような人ですね。最初の一節は傲慢さにおいて極めて有名な言葉ですね。


2) の幾つか
「革命に憧れる。もちろん音楽での革命。」
「流れる涙に意味なんてない。だから俺は歌うんだ。」
「押尾の、押尾による、押尾のための音楽」
「ノーベル音楽賞ってのがあれば、俺は間違いなく受賞できる」
「マイクを持たせたら、米軍にもまけねえ」
「政治より音楽。政治を音楽にすることはできる。でも、音楽を政治にすることはできない。」←カテゴリーが違います。
TSUTAYAには、もっと俺のCDが置かれていいはずだ」←これ、せこい。 


  音楽は音楽であり、それ以上でも以下でもありません。政治と音楽は無関係なのが、押尾さんにはわからないようです。(まあ、旧ソ連の音楽家たちが受けた強制は、この場合、オミットしておきますが。)彼の誇大妄想は、ここいらにも充分発揮されているようです。



3) の幾つか
 「雨の日は、誰かが泣いている」
 「上手くいかないのは、何もかも雨のせいだ」
 「雪が降ったら、すべてを許せそうな気がする」
  
  雨がキライなのはよく解りました。



4) の幾つか
 「ウーマン・リブって、女はみんなリブを好きってこと?」
 「インフルエンザが女だったら、俺をほっとかないだろうな」
 「矢田亜希子とも結婚したい」


最後の「とも」というのが気になります。リブというのは豚肉につくリブと勘違いしているようです。



今日のひと言:これはこれで、強烈なキャラクター、日本でだめならイギリスにいって腕をみがけばよいと思います。そして逆輸入。なお、本年1月15日付けの「週刊文春」の「原色美女図鑑」で矢田亜希子が取り上げられていますが、彼女の旦那が押尾学であることは、書かれていません!!文春にも嫌われたか、押尾学!?



夢で逢いましょう DVD-BOX

夢で逢いましょう DVD-BOX