「毛」考・・・いろいろな毛
(2回に渡る「お下品」特集 その1:途中面白い記事を挿入)
☆川内康範
この男、
左右の耳の耳たぶの下部
約3分の2の場所に
毛がはえている、たっぷりと。
面白い奴。
新種の生物か?
ところで
森進一って
誰だったっけ?
演歌ってバ@
絶滅寸前。
なむあみだぶつ^^
この詩は、私の過去ログに収録した詩です。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070225
それにしても、なぜ「毛」は人の心に訴えるのでしょう。男性は頭髪が薄くなっていくことに悩み、女性は多毛に悩みます。(←ムダ毛というやつですね。)特に変な箇所に生えていたら大変です。女性の乳頭に毛が生えていたとかね。だからこそ川内さんの「耳毛」はまさに大衆の耳目を集めたのです。その耳毛を触らせてもらった幸運な女性ジャーナリスト、「ふわふわとしてまるで馬の毛で作った毛筆のようでした」とか言っていたようです。今年、その川内さんはお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。また、数回後くらいのブログで川内さんの「レインボーマン」を取り上げます。この作品は、私のお気に入りの一作です。
「毛」という漢字の語源は象形文字で、「毛」の有様をかたどったものです。特に良い、悪いという判断は入りませんが、人は「毛」にこだわるのですね。
男性である私には「頭髪」が薄くなっていくという悩みがあり、一時期「リアップ」を購入していたこともありますが、今では頭髪が薄くなっていくことを、気にしないようになりました。
一方の女性は「髪の毛、眉毛、睫毛(まつげ)を除く」「毛」一般が深いことに気を病むということがあります。手足の毛、鼻毛、腋毛、陰毛、すべてに敏感ですよね。「陰毛エステ」という業者が現実に存在していて、例えば陰毛がV字型パンティーからはみ出すことに悩む女性を対象に業務しています。どんな美人でも、鼻毛ぼうぼうでは、男性にもてませんしねえ。「毛」一般は、女性の魅力を奪うのです。ただ、唯一の例外として、腋毛を売りにしたタレント・黒木香さんがいました。
類人猿からの進歩の証として、毛はいくつかの箇所を除き、なくなっていきました。その意味では、毛の少ない女性のほうが男性より進歩しているのかも知れません。もっとも、毛むくじゃらなイヌ、ネコは、自分の毛深さなどは気にもしませんがね。
ここで、また毛(髭:ヒゲ)にちなんだ詩:
☆ナタで髭剃る女
その女
カイゼル髭を蓄え
炭焼きに精をだす。
ところが
自慢のカイゼル髭に
火が移り
中途半端に
焼け残った。
しかたなく
女は
ナタで後始末をした。
この詩はhttp://d.hatena.ne.jp/iirei/20070318 より。
今日のひと言:群馬県と栃木県は、あわせて太古から「毛の国」と呼ばれていましたが、この場合の「毛」とは「作物」をしめし、ゆたかな穀倉地帯であったといえます。「毛」=「豊穣」の証なのです。なにを毛について悩むことがあろうか、というオチです。
群馬県=かみつけ(上の毛)、栃木県=しもつけ(下の毛)と呼ばれます。群馬の人はとくに気にせず「じょうしゅう:上州」と名乗りますが、栃木の人は「げしゅう」とは自称せず、「野州」と名乗ります。「下の毛」って、やはり印象が悪いのです。
なお、中共の「英雄」・毛沢東の姓、「毛=hair」は、欧米の反体制派のシンボルになりましたが、毛沢東が仕掛けた、狂気の「文革」を知っていれば、間違えても、この悪党を信奉することはない/なかった・でしょうね。
また、この前惜しくも亡くなられた赤塚不二夫さんの傑作「天才バカボン」の主役「バカボンのパパ」の鼻の下に3,4本生えている「毛」はヒゲなのでしょうか、ハナゲなのでしょうか?・・・永遠の謎になりました。私個人はハナゲだと思っていますが。
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