狂牛病に並ぶ脅威・・・ヨーネ病
(面白い話を挿入します。)
(今回のブログは、私の友人のブログに、友人の承諾を得て、加筆したものです。)
牛の罹る病気は結構あります。「口蹄疫(こうていえき)」などもその一つで、牛にとっては致命的な病気ではなくても、殺処分されます。このように日本の畜産は、病気についてはかなり厳密に消費者が保護されているのです。
さて、狂牛病がまだくすぶっているのに、「新しい脅威」が生まれたようです。週刊文春8月14,21合併号の記事として、アメリカではヨーネ病が蔓延していると言うのです。
以上、Wikipediaより。
ヨーネ病(Johne's disease−paratuberculosis)は、マイコバクテリウム属のヨーネ菌(Mycobacterium avium subsp. paratuberculosis)の感染によって起こる慢性肉芽腫性腸炎である。感受性動物は牛、羊、山羊などの反芻類。分娩1~数週間後の発症が多く、慢性的な下痢、削痩、泌乳量の低下を呈し、発症数ヶ月から1年以内に死亡する。家畜伝染病予防法における法定伝染病。搾乳牛および種畜を対象に5年ごとのELISAによる検査が義務付けられている。感染動物の治療は行わず、淘汰する。
なお、「ヨーネ病」の名前は、この細菌を発見したドイツ人の細菌学者で獣医の Heinrich A. Johne に由来する。
この病気は、ヨーネ菌が病原体で、小牛のときに感染し、3ないし,5年の潜伏期間を超えると、はじめは、牛が「下痢」して、「水様便」をだして、やがて衰弱して死ぬ病気です。
人がヨーネ菌を摂取すると、クローン病などの難病に罹りやすいとの説もあります。
クローン病(クローンびょう、英:Crohn's disease; CD)は、主として口腔から肛門までの消化管全域に、非連続性の炎症および潰瘍を起こす原因不明の疾患である。
本疾患における病変は消化管の粘膜から漿膜までの全層を侵し、進行すると腸管が狭くなる狭窄によって腸閉塞をきたすことや、腸管に穴のあく穿孔や瘻孔(ろうこう)、それらに膿が溜まった膿瘍ができることがある。潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患(英:w:Inflammatory bowel disease; IBD) に分類され、また同様に厚生労働省指定の特定疾患のひとつである(2005年2月20日現ざい)。
1932年にニューヨークはマウントサイナイ病院の内科医ブリル・バーナード・クローンらによって限局性回腸炎として報告される。後に病名は改められたが回腸、特に回腸末端から盲腸にかけての回盲部に好発する点は確かである。
以上、Wikipediaより―― 腸に病変が現れる点で似ています。なお、潰瘍性大腸炎
(IBD)のひとつがクローン病です。
日本の場合、家畜伝染病予防法で、「ヨーネ病」が見られた牛は、「殺処分」が義務つけられるのですが、アメリカではとくに処置を取らないずさんさで、アメリカの牛は70%は感染している、と見られるそうです。(注:この部分、はじめは90%以上と書きましたが、記載ミスでした。ごめんなさい。)例えば、地面に病原体がある場合、そこに座っていた母牛の乳房は汚染されていて、そのため幼牛も感染するのです。ここでまた記事。
長い潜伏期間のあとに発病する牛の感染症「ヨーネ病」(菌)に米国の酪農農場の約七割が汚染されていることが、四月に公表された米国農務省の報告書(研究リポート)で明らかになりました。紙智子参院議員の調査で判明したもの。食品衛生法は、ヨーネ病に感染した牛の食肉と乳製品の流通を禁止しており、米国からノーチェックで輸入されている乳製品への対策強化が迫られています。
報告書によると、米国内の酪農農場のうち、ヨーネ病の感染が認められたのは全体の68・1%でした。農場の規模ごとの集計では、五百頭以上の農場で感染が95%と高率なこともわかりました。
以上引用は「赤旗」08.6月23日号から。
日本でなら、これらアメリカ牛のような状態の牛は殺処分なのですから、アメリカ牛のほとんど全部が「ゾンビ」と言ってもいいかも知れません。ゾンビを食べることは、食べた本人がゾンビになることではないでしょうか。
アメリカ産牛肉は、いまでも危険なままなのです。
そんな危ない食品を安易に輸入させる、政府、企業はいますぐ、やめるべきだと思います。
じゃあ、アメリカ人は、なんでそれほど馬鹿なのかと言うと、
かなり以前に(とは言え、BSE騒動の最中)聞いた与太話なのですが、内陸アメリカ人は「知能が低く、沿岸のアメリカ人は知能が高いと、いったお話です。これって、アングロサクソン民族内差別かも。内陸部は、異国の国境ではなく、お隣は同じアメリカの州なので、緊張感を抱く必要がないのです。沿岸部の場合、常に異国との緊張感を抱えています。・・・と言った説です。
このお話の真贋はともかく、沿岸部の心ある人は、オージービーフなどを食べているかもしれませんね。オージービーフなら、アメリカで生産される牛より安全でしょうから。
「この牛、乳も出るし死なないから大丈夫なのだ」とマジメに考える民族ですからね。内陸アメリカ人。もちろん、テキサスで牧場をやっているブッシュ大統領もしっかり内陸アメリカ人の典型ですね。アメリカ人は、「今そこにある危機:Clear and Present Danger」という映画はよく知っていると思いますが、このヨーネ病、クローン病こそが「今そこにある危機」であると思い及ばないのでしょうか。人事(ひとごと)ではなく、アメリカ人全てに突きつけられた危機なのです。これを認めないアメリカ国は、「陽だまりの樹」(枯れそうな木)になることでしょう。
今日のひと言:危ないと疑われるものは、食べないのが無難です。また、新聞社、TV局は、メディアとしての「牙」を抜かれていると思います。情報網は沢山持っているのに、その情報を一般国民に知らせようとしないのではないでしょうか?アメリカ、日本政府に気兼ねしてね。それが証拠に、ヨーネ病は「週刊文春」の記事で初めて知ったのですし。
男性向け週刊誌「週刊文春」「週刊新潮」の場合、このような記事を載せるだけの反骨精神=牙が抜かれていないのが、これらの雑誌なのかな、と思います。
なお、9月18日「週刊文春」によると、アメリカ牛のヨーネ病罹患率は「50頭に1頭」位で、第一報より下方修正されている感があります。こら、ちゃんとした数字をあげなくてはダメじゃん。それでも高い罹患率です。第一報の70%という数字は、農場自体の汚染率です。
牛なら50頭に1頭というわけです。ふう、これで論理がつながりました。
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今日のひと言2:大麻所持で逮捕され、日本相撲協会を解雇させられた「若ノ鵬」、
例によってプロレス界に身を託し、付いたリングネームが「タイマー・マ スク」。←面割れ。
今日のひと言3:ついさっき、mixi上で「ヨーネ病」についての言及が、この一週間でどれだけあったか、調べてみたところ、該当する日記は0件でした。今08.08.23日午後7:30ですが、1000万人も会員がいて、このような重大問題に無関心な人ばかりというのには悄然とします。私は以前、mixiを含めSNSの閉鎖性を指摘したことがありますが、今回の事態は正にその通りになっているようです。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20061129
:SNSの落とし穴・・・「閉鎖社会」の問題点