虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

大分県と群馬県

*大分県群馬県


森下:今考えているのですが、「大分県」と「群馬県」には共通点が多いな、と。その理由:
 1)大きな山を持つ 赤城山阿蘇山(九重も含む)
 2)湧出量の多い温泉を持つ  別府温泉草津温泉
 3)地下水が豊富
 ただ
 4)大分は地震が多く、群馬は火山の噴火がある。
 5)平地が乏しいので麦作が重要な農作業になる。小麦が材料となる「うどん」が好んで食べられる。
以上です。 


Q:うーん、地震に関してはどうかなー。
関東である群馬の方が地震は多いのかと思いました。でも、群馬は地盤が厚くて、地震に強いとは聞きますね。大分県群馬県の共通点かー、特に温泉は思いつきます。そうですね、確かに大きい山も持ちますね。それから、大分のどんこを作るのに、群馬県人のどなたかがかかわっているというのを聞いた事がありますが・・・。(どんこ:ブランド物の干ししいたけ)



森下:Qさん、その人物は「森喜作」という京都大学を卒業した農学者で、世界ではじめて「コマ打ち込み式栽培」に成功して、その点、「大分のシイタケ農家は群馬に足をむけて寝ない」、と群馬ではまことしやかに言われているそうですよ。あくまで群馬県のみでですが。群馬でもシイタケ栽培は盛んです。日本のシイタケ栽培において、干しシイタケは大分県が一位、生シイタケでは群馬県が一位だったかな、と思います。その森喜作さんはもちろん群馬出身です。いまでも「森産業」(桐生市)というきのこ栽培会社にその名をとどめています。



 大分県は海あり県、群馬県は海なし県ですが、規模の特別大きな火山がある点で、大きな共通点があるのだと思います。それは豊富な地下水を持つ担保になっているのですね。私の父が勤めていたアルミニウム二次精錬会社も、おそらくそれゆえ群馬県大分県に工場を持っていました。なお、火山灰も、ただのお邪魔虫かと思いきや、生物に必須のミネラルを含み、恵みをもたらすと言われます。(NHK:「ダーウィンが来た!」より。)また、地震と火山噴火は兄弟みたいなもので、それが多い点においても両県は似ているのです。


  ほかの都道府県を見ても、形のうえでよく似た都道府県はありますね。青森県、愛知県、鹿児島県。あるいは東京湾(房総半島と三浦半島。)その心は・・・4件ともに半島が2つもあり、ちょうど蟹のはさみのようになっていることです。(=Cancer:かに、かに座、癌などを意味する)なかでも愛知県と鹿児島県は、歴史を動かした人物を輩出していますね。一種の地政学です。



(以上の記述は「当馬敏人さんの超論暴論」
http://bouron.blog.ocn.ne.jp/touma/
 に投稿したコメントを、管理人の当馬さんおよび同時にコメントした人に断り、掲載したものです。)


  今日のひと言:群馬県には地酒に焼酎がないのが残念!!・・・と、言っていたら、麦と山和芋(山芋)を使った焼酎が太田市にありました。「麦とろの会」が創始して、下記の連絡先で売っているそうです。なお、太田市尾島地区は、山芋の作付け面積が、日本一だそうで、芋の粘り気が、他の産地を凌駕しています。

  寿屋酒店  TEL:0276−52−1212

群馬県太田市南ヶ丘町1299-1

なお、醸造所が「聖酒造株式会社」(渋川市)です。



シイタケの研究 (1963年) (森食用菌蕈研究所報告〈第1号〉)

シイタケの研究 (1963年) (森食用菌蕈研究所報告〈第1号〉)

きのこの巨人森喜作 (1974年)

きのこの巨人森喜作 (1974年)