私の山暮らし(男一匹・独身での一人暮らし!!)

暮らしに役立つスグレモノ 炭を使いこなす (新・ウッディライフ選書)
- 作者: 山と渓谷社
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 単行本
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*私の山暮らし(男一匹・独身での一人暮らし!!)
現在、定年前後から夫婦で山暮らし、海暮らしをする人たちが増えています。それは自由だし、自然と触れ合う機会も多いから良いと思いますが、年金という収入源がない場合は、それらの場所での生活自体が成り立たないでしょう。
私は年金の貰える年齢ではない27歳のとき、それまでの全てをなげうって山暮らしを始めました。現在私は47歳だから、かれこれ20年前のことです。
このような場合、連れ合いが出来てから現地での生活を始めるのが通例ですから、なんとも孤独なスタートでした。(死ぬほど好きな女性はいましたが。)ある森林問題を考えるグループの現地駐在員として。ただし、グループからは給料は出ず、自前で稼ぐのが条件でした。
10万円ほど用意した現金が半年で底をついたとき、私の近所の家の堰堤工事での土方(どかた:土木作業員)のアルバイトに就きました。堰堤(えんてい)とは、急傾斜地に立った家の裏山のがけ崩れを防ぐために作られる一種のダムです。一ヶ月働き、ヘボな親方の命令で行なった作業で大怪我をしかけた翌日、なぜか土方は首になりました。
その後は高速道路のインターチェンジ予定地に引っかかった遺跡の発掘調査補助員をやりました。収入月3万円弱。当時の私は月2万円で生活費が足りたので、これでも充分な収入でした。
いろいろな活動もしました。山間の傾斜地での畑作と杉の管理、炭焼き、紙すき・・・等々。
最後には、グループ内での人間関係に足元をすくわれ、ノイローゼになり、結局は山を降ろされました。名残惜しい終幕でした。
現代の人が山暮らし、海暮らしをする姿を見ると、年金というファクターによって優雅に暮らしています。さきほど見たニュースでは陶芸、ソバ打ちと趣味の世界を展開する旦那さんの姿が写しだされていましたが、一つだけ言っておきたい言葉があります。――都会の生活パターン、考え方を持ち込むなよ、と。せめて大・小便くらいはリサイクルする生活を送れよ、と。さもなくば在田舎東京都民であるに過ぎず、害悪を垂れ流すばかりになるぞ、と。
今日のひと言:男一人の山暮らしはマジに苛酷だぞ〜〜〜