*畑はオーケストラ
バイアム →
以下、友人とのやり取りです。Bは森下。
A:デンプン農薬についての添付ファイル、ありがとうございました。
とりあえず環境にも人体にも安全なタイプの農薬という感じがするけど――。
ところで最近、畑がオーケストラを奏でているというのが実によく感じるように
なりました。野菜を育てている、ということが、殺生と裏表ということも。まあ、じかに
係わっているということですね。料理もせず、自分の手で食材を獲ってきたり育てた
りせねば、殺生も向こうの世界、遠い雲の上のことなのでしょう――。
バイアム、楽しみです。
私は明日はここでは買えぬ雑貨を買いに行ってきます。今日は購入したハーブを
全部ポリポットからプランターに移しました。フェンネルはフェンネル一本だけで、ロー
ズマリーは同種類のを一緒のプランターにし、レモンバームはレモンバームだけ、と、
あまり寄せ植えという感じにはせず、ごちゃごちゃせずに、余裕を持たせました。
シンプルでさっぱり、のびのび、風通しがよくていいです。
B: 「畑はオーケストラ」、確かにあなたの言うとおりだと思います。いい表現ですね。水上勉の「土を喰う日々」(新潮文庫)の冬の季節の写真の説明に「祭りは終わった」という言い回しがあったように記憶していますが、共通の発想ですね。
そうすると、耕作者は「指揮者」ということになりますね。いい音楽を奏でませう。
プランターの植え付けかた、それでいいと思います。
A:畑はオーケストラ、礼さん、これは、あなたの発言なのよん。私が以前自分で育てた
エンサイのことしか頭になくて、じゃがいもの収穫のことを忘れたときに言ってくれたの。
それがつくづく、ほんとにそうだなあと最近感じるようになったのです。
B:オーケストラのいいだしっぺは僕であったのか。脳が老化しちゃったか?