クラシック音楽のクラシックとは何の意味か?鼻持ちならぬかも。
私は、比較的好きな音楽ジャンルが広いほうだと思いますが、積極的に好きなのは、クラシックとロックです。この組み合わせを奇異に感じる人がいるかも知れませんが、古典的なロックグループ「ビートルズ」の曲はむしろクラシックとされることも多いようですし、ロックグループ「キリング・ジョーク」のリーダー:ジャズ・コールマンはクラシックの作曲家でもあり、クラシックとロックの境目はあいまいなように思えます。
そこで、「クラシック」の語源に遡り、この音楽の来歴を調べてみたいと思います。
クラシック (英: classic) は、「階級」を表すラテン語「class(クラス)」に由来し、「最高クラスの」=「一流の」という意味であるが、ここから転じて「古典」、「格式のある」の意でも用いられる。文学、音楽などの芸術作品や服装、行事に対して用いられる。ここから、各分野において、歴史的に長く、評価の定まった物事を指して、単に「クラシック」と呼ぶ場合がある。
Wiki (クラシック)
クラシックは、なんとも傲慢な音楽と言えないでもありません。まず、曲そのものに「クラシック=高尚な一流の音楽」であるとの共通認識があり、それらの曲を鑑賞できるのは、裕福な一流の人たちだけだという意識が見え見えだからです。現代人でも、「クラシックは敷居が高いと思う人は多いでしょうけど、どう見ても、アホの音楽「ヘヴィーメタル」(ロックの一種)にさえ、「クラシック」と呼ばれるものがあるというのは、人間だれしも「権威付け」は欲しいのだな、という感慨が浮かびます。
16世紀頃から使われたクラシック音楽の記譜法は、ヨーロッパ以外の伝統音楽やポピュラー音楽の記譜法と大きく異なる。クラシック音楽では楽譜は、作曲家が演奏家に曲の音高(メロディ、ベースライン、コード等)、テンポ、拍子、リズムを示すために使われた。そのため、ヨーロッパ以外の伝統音楽やジャズ、ブルースのようなポピュラー音楽によく見られる、即興や自由な装飾が施しにくい。しかし、クラシック音楽の記譜法により、フーガ、協奏曲、交響曲、ソナタ、オペラといった非常に精巧な展開を作り上げ、より大きな構成を保持し、複雑な楽曲を作り出すことができる。
「クラシック音楽」という用語は早くとも19世紀まで使われていなかった。その頃、ヨハン・セバスチャン・バッハからルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの時代の音楽を復活させる試みがなされたことにより、クラシック音楽が他と区別されるようになった。初めてオックスフォード英語辞典でクラシック音楽に言及されたのは1836年のことである。
固定的な楽譜の記法が音楽発展の基となったのがユニークです。西欧音楽の楽譜、今ではその完備性と精巧さから世界中の音楽の基本となっているのでしょうが、それがマイナーなものだったというのは面白い事実です。
今日のひと言:もっとも、西欧音楽がこれほど世界に広がったのは、音楽のみの力に拠るものではなく、欧米の帝国主義のお土産としてもたらされたからと言えるかも知れません。なお、階級的な音楽として、「上品:じょうほん」「中品:ちゅうほん」「下品:げほん」なる分類をすれば(この分類は本来漢方薬の類別でもあります。)、クラシック音楽は上品な音楽とも言えるでしょう。
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今日の一品
@チキンカレー
弟作。胸肉を入れたガラムマサラ。スパイスは、クミン、ターメリック、クローブ、カイエンペパー、シナモン、ナツメグ、タイム、ジンジャー、胡椒、塩が成分。ほかにミニトマト、バター、ミルク。
(2018.08.23)
@フダンソウと油揚げの煮物
フダンソウはホウレンソウと同じくアカザ科の野菜。一年中いつでも栽培できるので「絶えない」=不断草と言います。収穫はわずかだったので、油揚げ、クコの実を煮物にしました。なお、ホウレンソウと同じくシュウ酸を含みますから、それを中和するカルシウムを含む油揚げと組ませたのです。
(2018.08.24)
@カボチャの煮物
この前、庭で収穫したカボチャを煮物にしました。甘味は充分で、ホクホクとして美味しく頂きました。分量が多いので、半分でも丼が山盛りになりました。なお、カボチャが大きくて包丁では切りにくかったので、ピラニアン・カッターで切りました。
(2018.08.26)
@スベリヒユのゴマ・カツオ節和え
スベリヒユは夏を代表する野草です。シュウ酸を多く含むので、茹でて一昼夜水に晒し、もう一度茹でて冷やし、切りそろえ、すりゴマ、カツオ節(この両者はシュウ酸を中和するカルシウムを含みます)」、塩で和えました。ヌメリと酸味が美味しい。
(2018.08.27)
今日の詩(2編)
私は明日仕事を休んで
病院へ行く。
この病院は込むので
いつ診てもらえるかは霧の中だ。
もし早めに診てもらえれば
昼過ぎには会社に行けるかも知れない。
さもないと直帰することになる
さて昼過ぎに弟が帰って来た時、
私が居るか居ないかは
状況次第だ。
まさしく私は量子化する。
確率の問題になるのだ。
(この状況は、スマホを持たない私ならでは。)
(2018.08.23)
ある通りの道沿いの壁に
一面の落書きが描かれていた。
すわ、ここは
ニューヨークのストリートか?
バスキアが描いたのか?――
いや違う、
ここは日本の地方都市。
寂れていて観る者も少なかろう。
よくよく見れば
「交通安全」と描かれていた。
なんと教育的な・・・
善良な小学生たちが
教諭に指導を受けつつ
描いたものなのだろう。
(2018.08.24)
今日の二首
朝早く
水路流れる
水の声
この音あるなら
人は安泰
(2018.08.25)
踏切の
目にも鮮やか
黒・黄色
警戒色と
人は言うなり
危険な動物、スズメバチ、虎もこの配色ですね。
(2018.08.26)
今日の三句
だれ描きし
堅牢な赤
千日紅
(2018.08.25)
雷雲は
ゼウスの玉座
怒りけり
庭から撮れた雷雲。発光するさまが観察できました。
(2018.08.25)
ブドウ棚
カラス佇む
美味しいか
(2018.08.26)
今日の戯言
「トリビアを聴きながら」・・・歌:否里
正しくは
「オリビアを聴きながら」・・・歌:杏里
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トリビアとは「細かくて詰まらない」薀蓄(うんちく)などの事。
(2018.08.27)
拙ブログはおおむね6日ごとに更新しています。また、構成は、1)本文 2)料理 3)詩歌 の三部構成です。