インディアン(ネイティヴ・アメリカン)、ティカムサ:その雄渾な詩
映画『ネイビーシールズ』 の終盤に出てくるテクムセ(ティカムサ)の詩です
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死の恐怖に犯されない人生を送れ
人の信仰を貶めるな
人の考えを尊重し自分の考えも尊重してもらうよう求めよ
人生を愛し全うしろ
あらゆるものを美しく彩れ
長く生きるよう努め大切な人に尽くせ
そしてその時が来たら
死の恐怖に囚われる者になるな
もっと時間が欲しい
違う人生をやり直したいと嘆く者になるな
賛歌を口ずさみ
英雄の帰還すが如く逝け
この一節は以下(↓)のブログから引用しました。
http://ameblo.jp/n-black77/entry-11549052820.html n-Blackのブログ
(知人にこのブログ、詩の存在を教えてもらいました。)
品位を汚さず、雄渾な詩だと思います。短い詩の中に、人生一個分のヴィジョンが濃縮されています。明瞭な死生観も持ちます。こんな詩を書ける人とは・・・?
以下、wikipedia より
テカムセ、またはテカムシ(Tecumseh / Tecumtha / Tekamthi, 1768年? - 1813年10月5日)は、アメリカインディアンのショーニー族の戦士、または酋長で、白人への植民地抵抗運動のシンボル的人物。
名前のアメリカでの発音表記は「/tɛˈkʌmsə/」(テカムセ)で、これはショーニー族の言葉で「流れ星」、または「天空を横切る豹」、「待ち伏せしている豹」を意味する。
テカムセは「酋長」(Chief)と呼ばれているが、白人は現在でも「尊敬を集める大戦士」と「酋長」(調停者)を取り違えているので、テカムセ自身がインディアンの社会で言うところの「酋長」だったのかどうかわからない。戦いの先陣に立った姿は「大戦士」のものだからである。「大戦士」であっても「酋長」であっても、どちらにしろ「部族の指導者」ではないことに変わりはない。
合議制を基本とするインディアン社会には、「首長」や「司令官」のような絶対権力者は存在しない。インディアンの戦士たちはすべて自由参加形式の戦士団である。誰か「戦闘司令官」がいて、上意下達の命令系統の下に全戦士が統率されるような「軍団」ではない。インディアンの社会は横並びの社会であって、「命令する」という文化は無い。
「テカムセがインディアンの大軍団を率いた」というのは白人の思い込み、勘違いである。
以下もwikipediaから。
白人たち(the white man)による侵略というこの悪を阻止する、唯一無二の方法は、インディアンが一致団結して、土地に対する共通の、しかも平等な権利を主張することしかない。土地というものは、かつて分割されたことなどなかったのだ。それは我々インディアンたち全員のものだ。
いかなるインディアン部族も、それがたとえ同じ部族同士であっても、土地を売り渡す権利など誰も持っていない。ましてや、よそから入り込んで来た白人などに売る権利などは断じてないのだ。
この最後の数行は、ティカムサの演説から。
私は過去ログで、インディアンたちがいかに白人たちに土地を奪われ追い詰められていったのかと書きましたが、ティカムサの演説もこれにスポットをあてた見事なものでした。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20061227#1335977029 ラム酒とインディアン
・・・に、私はインディアンたちを騙して、土地を奪い取るアングロ・サクソンの蛮行を書きました。「インディアン+ラム酒=ゼロ」、酒を飲ませ、グテングテンにさせたインディアンに、土地の移譲書を書かせる、といった詐欺行為を白人はしていたのです。
今日のひと言:「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で有名な社会学者:マックス・ウェーバーは、論語を読んで「この話し方は、インディアンの酋長に似ている」と発言したそうです。・・・そうか、ヨーロッパ人から見れば、どちらも同じ、管理・迫害をするのも白人の自由だと言う思い上がった意味が裏にはあるように思います。いわゆる「オリエンタリズム」です。
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