虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

チビ:スポイルされた我が家の犬の人生(犬生):散文詩

我が家では、現在♀犬一頭(15歳、人間の年齢で80歳超)を飼っていますが、我々が若い頃は♂犬を飼っていました。でも毎日は散歩させない、ご飯は猫まんまで、ある意味虐待していました。いわばスポイルしていたのです。でもこの犬は私に懐き、いじらしかったです。たとえ猫まんまの・栄養の足りない皿を私が持っていったにせよ、大きく尻尾を振って、喜びを表現していました。(もともとは、母が「スピッツの血統の犬」だと聞いて貰ってきたので、本来母が飼うべき犬だったのですが、本人は、躁鬱病に罹り、犬の世話ではなくなったため、私が面倒をみるようになったのです。)それでも、チビは13年以上生きて、これはスーパードッグだったなと思えるのです。


そこで、この犬の似顔絵をクレヨンで描き、冷遇を謝する英詩を添えました。その後ほどなく犬は死にました。当時の私の描いたものを辿ってみると、その絵は残っていました。(自分自身に嫌気がさした私は、それまで描いた自分の自己満足として描いた絵を多く廃棄したのですが、自分と客観的に対する対象を描いたものは捨てられなかったのです。)



絵は掲載したとおりですが、詩を別に挙げると、以下のようになります。


To Chibi


What a wonderful llife
You had to take!!
You were supposed to be
A wonderful dog …..
But we , no, I,
Made you a silly one!!
How envious you of me!!
Please, please, excuse me…
 (1979.04.03)


(日本語訳)

なんて素晴らしい犬生を
お前は謳歌できたことか!!
お前は素晴らしい犬に
なることができたのだ・・・
しかし我々、いや俺が
お前を愚かな犬にしてしまった!!
お前はどれだけ、俺を憎んだことか!!
どうか、どうか、許しておくれ・・・


・・・この反省に立って、私と弟は現在飼っているタエコには、出来うる限り尽くしているのです。動物を飼うには、それだけの覚悟が必要なのです。



今日のひと言:↑の記述に関係しますが有名な獣医師の野村潤一郎さんがいつか言っていました:「動物を飼うなら、飼う人の命を分け合う覚悟を持たねばならない」。至言だと思います。なお、チビ(♂)と言い、飼いネコ・チョマ(♂)と言い、私が彼らの肖像画を描くと、彼らがこの世におさらばする切っ掛けとなったような気がするので、現在飼っているタエコ(♀犬)の肖像画は描かないつもりでいます。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140806#1407319236

  :手のない招き猫(散文詩)〜〜チョマの生の軌跡




犬と話をつけるには (文春新書)

犬と話をつけるには (文春新書)

犬バカですが なにか?

犬バカですが なにか?

犬と猫の栄養学

犬と猫の栄養学

ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本

ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本




今日の一品


@鮎(アユ)の甘露煮



栃木県喜連川の商品。鮎が5匹入っていて、約700円。良心的な値段です。美味しい甘露煮です。

 (2017.06.23)



@鶏モモ肉とエリンギの炒めもの



弟作。我が弟ながら、よく鶏料理が浮かぶものです。

 (2017.06.24)



ミョウガタケ



まだ若いミョウガ本体(花ではない)を根元から切り取り、皮を剥いて髄の部分を味噌で食します。爽やかな風味が美味しい。

 (2017.06.25)



@濃厚シチュー キャロット



S&Bの商品を使って型通りのシチュー。ニン・タマ・ジャガの他、唐辛子、ニンニク、ローリエ、タイム、イタリアン・パセリを加え、香り高くしました。肉は手羽元。

 (2017.06.26)






今日の詩


@穴ぐら


犬が堀り
人が埋めにし
家の隅


幾度の
熱き戦い
繰り返し


遂には
穴ぐら掘りて
憩う犬なり



近所の犬のお話しです。穴ぐらは、防空壕みたいなもの。

 (2017.06.26)





今日の三句


稲の苗
グラデーション
筆使い



稲を植える時期がずれるので、緑の濃さに違いがでる訳です。

 (2017.06.24)




樹脂かぶせ
防ぎきれない
野草かな



野草を生やすまいとかぶせた樹脂の布、しっかりアメリカセンダングサなどが生えています。

 (2017.06.24)




兜海老(カブトエビ
田植ほどなく
踊りけり



ホウネンエビとともに、水田で見られると豊作間違いなしとされる甲殻類。大きさはすでにオタマジャクシ並みで、いつ育ったかといぶかりました。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20100630#1277961978

 (2017.06.28)