角田美代子〜タガメ女か女王蜂か女郎蜘蛛か
もし、路上で些細なことで老婆に因縁をつけられ、屈強な10名近くの男性たちが、自宅に押しかけ、居座り、金品、金目の物を強奪していき、生命の危機も招く・・・こんなシチュエーションに出会ったら、あなたはどうしますか?
この老婆こそ、複数の家族に取り入って、8名もの死者・行方不明者を出した角田美代子(すみだ・みよこ)です。2012年当時64歳。彼女の一生は、まさにアウトローそのものの人生でした。建設会社を経営する父親のもとで尼崎市に生まれ、地元の小・中学校を卒業し、高校は中退、10代で水商売の道に入る・・・パチンコ大好き。
彼女は、仕事について、「働くなんて、めんどくさいんじゃ!」と放言していたそうです。
http://matome.naver.jp/odai/2135113702185782001 参照。
ところで、昨年話題になった本に「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」(深尾葉子:講談社+α新書)というのがあります。男をカエルにたとえ、捕食者である「タガメ女」が夫である「カエル男」を縛りつけ、給料はもとより社会的リソースも横領するさまが戯画的に描かれた本です。特に、20年、30年の住宅ローンを組むと、必然的に家計のやりくりは妻(タガメ女)が握り、夫の小遣いまで妻が管理するようになるのですね。
タガメという昆虫は、カエルとかメダカなどの水生動物を左右の鎌でしっかり掴み、消化液を獲物に注入し、獲物の体を溶かして液状にして吸い取る虫です。
この本のキーワードは「箍:たが」・・・枠組みであり、タガメ女の両腕にカエル男が嵌められてしまうというわけ。ただ、この箍というものは、タガメ女をも縛るものだとされています。
この種の問題は、社会全体を見直さないと、解消できないものかも知れません。
さて、角田美代子は、昆虫に喩えると、どう呼べばいいのでしょうか。「タガメ女」ではいささか弱い気がします。彼女は、いとこである李正則(在日韓国人:2012年当時38歳)をはじめとする8人ほどのグループ(金髪デブ軍団)が暴力をターゲットにした家族に振るっていましたが、角田自身はあまり自分の手は汚しませんでした。その意味では「女王蜂」と言っていいかも知れません。また、「獲物」をあさって夜歩きする辺り、巣に絡めとるという意味では「女郎蜘蛛:じょろうぐも」とも呼べそうです。
被害に遭った家族については、マイホームも取り上げられ、ワンルームマンションのせまい一室に家族たちを詰め込み、あまつさえベランダの犬小屋のような隔離小屋に押し込んだり、
さらには、家族同士で殴り合わせて、信頼関係を崩壊させるなど、鬼畜の所業をやっていました。
この異常な事件について、警察は(よくあるパターンですが)この大事件についての認識が甘く、被害届があっても無視していたらしいです。動かず。やっと2012年10月にやっと動き出し、角田を逮捕しましたが、12月12日、拘置所で角田の自殺を許してしまうという失態を演じてしまいました。なんともはや・・・
今日のひと言:今回のブログは以下の記述を参考にしました。「ユアペディア」というネット上の辞書もあるのですね。
http://ja.yourpedia.org/wiki/%E8%A7%92%E7%94%B0%E7%BE%8E%E4%BB%A3%E5%AD%90
女性の殺人者についての過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070201#1319614091
:「やまとなでしこ」になれなかった女――三橋歌織と神野桜子
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20100426#1272233221
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今日の料理
@「芋がら」の煮つけ
芋がらをふやかす
完成
サトイモの葉柄から皮を剥き、乾燥させたものが芋がら(ズイキ)です。水でふやかしたあと、「エグミ」を取るため草木灰で茹で、よく分離させて、鍋に水を張り、砂糖、醤油、カツオだしで煮て完成。ちょうど干瓢(かんぴょう)の風味がして、美味しいです。なお、芋がらには青い種類と赤い種類がありますが、この料理にするのは赤い種類です。なぜかははっきりとは解りませんが、皮の剥きやすさによるのかも。
(2014.02.04)
@キムチ鍋
有名だけど未体験だったキムチ鍋。おもにNHK「今日の料理ビギナーズ2014.2月号」を参考に作りました。砂抜きしたアサリ250gとチキンブイヨン一個にカップ4杯分の水を加えて煮、タラ(魚の)切り身2枚、マイタケ1/2パック、焼き豆腐、ネギを順に入れ、180g位のキムチを2回に分けて投入し、味を調えます。そうして出来上がったスープはなかなかの味で、鍋を美味しく食べられました。(二人分、一日で食べ終わり。残った汁は翌日ちょっと具材を補って飲みました。)
(2014.02.05)
@杓子菜漬け
地方には、その地方色豊かな野菜があります。長野県の野沢菜、東京都の小松菜、群馬県のカキ菜・・・と言った具合に。おおむねアブラナ科の野菜ですが、埼玉県西部の秩父地方にも、杓子菜(しゃくしな)というのがあります。いつも売っているスーパーで買ってきて食べました。我が家ではそのまま切って食べますが、オニギリを巻いたり、チャーハンにしたりと、万能選手です。
(2014.02.06)
今日の一句
つややかに
六弁花なり
ニラの花
今ニラの花を見ているのではなく、以前撮った写真を見ながら書いているのです。
(2014.02.03)