「けいおん!」はどこが面白い?
はてなブログの注目書籍でよく取り上げられている「けいおん!」、どんなものかと入手してみました。とりあえず1巻を。定価860円。「けいおん」とは「軽音楽」の略称でしょう、私はジャズやロックをクラシックに比べて「軽い」ことはないと思うのですが。一種の蔑称かと思います。さて、この作品を読んでみて、これは大外れかと思いました。どんな話かというと、wikipediaによると
廃部寸前の私立桜が丘女子高校軽音楽部で4人の生徒たちがバンドを組み、ゼロから部活動を行っていくストーリー。途中新入生が加わり、5人となった。軽音楽部の結成から結成時のメンバー4人の大学進学までの3年間の部活動を描く。
「「芳文社」」の月刊4コマ漫画誌『まんがタイムきらら』にて2007年5月号から連載を開始。『まんがタイムきららキャラット』では数回のゲスト掲載を経て、2008年10月号からしばらく隔月連載された。2009年6月には『まんがタイムきららフォワード』(8月号)にもゲスト掲載された。2010年9月9日発売の『まんがタイムきらら』2010年10月号をもって完結、連載を終了。(以後、大学編もある:森下注)
(中略)
本格的なバンド活動の描写よりも、メンバーたちののんびりとした日常を描写することに視点が置かれている。作者のkakifly(かきふらい)は初連載作品として本作を手がけるにあたり、大学時代に経験したバンド活動を題材に選び、主人公・平沢唯を音楽の初心者に設定することで、音楽に詳しくない読者にも読める漫画を目指したという。
(粗筋・一年生編)
私立桜が丘女子高等学校に入学した田井中律は一緒に入学した幼なじみの秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。その後、合唱部の見学に来るつもりで律の勧誘で軽音楽部に来てしまった琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達を気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。
そんな中、主人公の平沢唯は何か部活に入ろうとするが何も思いつかず、2週間もの間入部届を書けずに日々を過ごしていた。そんな時、軽音楽部の存在を知った唯は「軽い音楽って書くから、簡単なことしかやらない(口笛とか)」と思い入部届を出してしまう。本来の活動内容を知って自分にはバンドはできないと思い、入部を取り消してもらおうと部室に訪れた唯だったが、3人の演奏を聴いて心を動かされ入部を決意。
こうして集まった4人は唯の楽器購入を手始めに、練習・合宿・学園祭とゼロからの音楽活動を行っていく。
これだけを読めば、魅力的なお話と見えますが、私には「ドラマツルギー」のへったくれもない駄作に映りました。上にあげた概要で、
>本格的なバンド活動の描写よりも、メンバーたちののんびりとした日常を描写することに視点が置かれている。
というあたりが問題です。彼女らが音楽活動をする必然性がないのです。別に美術クラブのお話でも、書道部のお話でも、文化系サークルの話なら、なんでも良い気がします。体育会系サークルのお話なら、もっとエピソードが生まれるでしょうが。
このようなゆるいお話、どんな人が読むかといえば、女性よりも青年男性が多いとのこと。いわゆる「草食系男子」?発展性のないストーリー進行、なぜ人気があるのでしょう?このコミック、2008年5月11日に第1刷、2011年11月15日に第33刷・・・売れているのです!
そのような話にもれず、この作品も「鼻の穴、鼻」をきちんと描かない「アニメ絵」です。この種のマンガ・アニメには虫唾が走る私です。(この本の入手は、外出するついでの家人に購入を頼んだのですが、自分で選べば買わなかったかも知れません。)なお、このマンガは、緩やかな4コママンガという体裁を取っていますが、話はその区切りとは関係なく進行し、この辺が「だらだら続くマンガだなあ」という印象も与えるのだと思います。
今日のひと言:日本が、現在の世界へのアニメ発信地から滑り落ちることもあるかと思います。アニメ絵は、いずれ世界的に飽きられるでしょうから。ちなみに「けいおん!」もテレビアニメ化されています。
- 作者: かきふらい
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なぞって上達! マンガキャラ描き方・デッサン-基本とコツがよくわかる! (池田書店のマンガ上達シリーズ)
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今日の料理
以前も「雲南百薬」の料理を取り上げましたが、
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20101003#1286058635
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20130723#1374551060
今回はちょっと目先を変えて、スリゴマ・コチュジャン・醤油で味付けました。美味です。ベランダに巻きつき、ほかの植物の鉢植えの位置を変えるほど、茂っています。で、晩秋の10月くらいまではふんだんに食べられます。
(2013.08.25)
@カツオのタレ
カツオのタタキの調味料としてよく作ります。オロシショウガ、フレンチ・タラゴン、醤油を混ぜます。この配合にする前には、ミント、シソも試したことがありますが、今はこれで決まり!!です。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090921#1253497714
ハーブとしてのタラゴンには、2種類あります。フレンチ・タラゴンとロシアン・タラゴン。
ただロシアンは、種から作れますが、香りがありません。フレンチは魚料理との相性ばっちりですが、株分けでしか増やせません。栽培も難しく、私はフレンチ・タラゴンの干した葉を「生活の木」から購入しています。
(2013.08.25)
今日の一句
垂れ下がる
巧みな戦略
イカリ草
懸命にむしった雑草「アメリカセンダングサ」が線路の中から外にしなだれ、実を結べば犬の被毛に種がくっ付くようです。このアメリカセンダングサについては以前も取りあげていますが、
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20130708#1373252442
種が碇のように二股に割れたフックを持っているので、被毛にくっ付くこと!!そこで句中ではイカリ草と呼びました。雨が降らずに枯れるかと思っていたら、しなだれることで絶対被毛にくっ付くぞ!・・・という決意のほどが知れます。手ごわい!!・・・目に付く範囲で切ったのは当然です。
(2013.08.23)