ラオスを資本主義に巻き込むな!!
ラオスは、東南アジアの内陸国です。現在ここに日本・中国の多くの企業が進出を目指しています。
Wikipediaによれば、
ラオスの歴史は、中国南西部(現在の雲南省中心)にあったナンチャオ王国(南詔国)の支配領域が南下し、この地に定住者があらわれた時代に始まる。王国滅亡後の1353年に、ラーオ族による統一王朝ラーンサーン王国が建国され、その勢力は現在のタイ北東部やカンボジア北部にまで及んだ。しかし、18世紀には、3国に分裂し、それぞれタイやカンボジアの影響下に置かれ、両国の争いに巻き込まれる形で戦乱が続いた。19世紀半ばにフランス人がインドシナ半島に進出し始めた頃には、ラオスの3国はタイの支配下にあったが、ラオスの王族はフランスの力を借りて隣国に対抗しようとし、1893年にフランスの保護国となり仏領インドシナ連邦に編入された。第二次世界大戦中に日本に占領された後(日本支配下の1945年4月8日に独立宣言している)、1949年、フランス連合内のラオス王国として独立。そして1953年10月22日、フランス・ラオス条約により完全独立を達成した。独立後、ラオスでは右派、中立派、左派(パテート・ラーオ)による内戦が長期にわたって続いた。1974年三派連合によるラオス民族連合が成立したが、1975年南ベトナムのサイゴン陥落後、1975年にはパテート・ラーオがラオス全土を制圧、同年12月に王政を廃止してラオス人民民主共和国を樹立した。
また、現在の政治体制は
マルクス・レーニン主義を掲げるラオス人民革命党による一党独裁体制。憲法で、ラオスは「人民民主主義国家」と規定されている。
国家元首は、大統領。人民議会で選出され、任期は5年。職務の補佐・代行のために副大統領がいる。
行政府の長は、首相。大統領に指名され、人民議会で承認を受ける。任期は5年。副首相が、3人。
ラオス人は、自給自足をこととした、のんびりした国民性をしています。ところがここに、日本や中国から、安い賃金を目当てに企業が進出しているようなのです。
http://www.j-cast.com/tv/2008/07/10023288.html
を参照しましたが、
・・・ なので、資本家には、喉から手が出るほどの低賃金労働者なのですね。ラオス人に対する評が面白いです。企業家は、「人はいいのだが、ハングリーさがない」と定着率の低さを嘆いていたといいます。
資本主義という経済システムは、生きていく上で余り大切ではないものを押し付けて、かわりに大事なものを取り上げていく特質を持っていると思います。いみじくも「ハングリーさがない」という言葉自体がその消息を語っているようです。・・・ラオス人達よ、資本主義に囚われるな。ハングリーでない状態ということは、あなた方が先祖代々受け継いできた誇るべき豊かな環境が担保するのですよ。工場が公害やら外部不経済を出したら、あなたたちは「自給自足」の暮らしは出来なくなります。わずかな賃金で「自給自足の生活を手放し」「ハングリー精神を持つ必要はない」のです。老子の言う「小国寡民:しょうこくかみん」状態にあるのがラオスだと思うのです。・・・それは一種のユートピアで、長年ラオス国民が享受してきたものなのです。
今日のひと言:資本主義が共産主義より優れていたのではく、共産主義が自滅したのです。
このレースで生き残った資本主義も完全なものではないのです。人を無限の欲望へと導くのが資本主義であり、金利という化け物も引っ付いた悪です。
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