虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

バビル2世と三つのしもべ〜〜物語の類型


 私が中学2年生のころ放送されていたアニメ。バビルとは、バベルあるいはバビロニアという意味でしょう。2世というからには、1世もいて、宇宙人でしたが、後世自分と同じ遺伝子を持つ子孫に「バビルの塔」に君臨させる、というプログラムを残します。その結果えらばれたのが「バビル2世」です。超能力を持ちます。



 彼のライバルとして登場するのが「ヨミ」、彼(ヨミ)は選定プログラムからはもれてしまったのです。以後バビル2世と血みどろの抗争をします。



この作品のおかしな点は、科学技術が最先端のはずなのに、超能力を持っている点。そりゃあ、両方あったら、無敵でしょうがね。



3つの僕(しもべ)、ロプロス、ポセイドン、ロデムは、ちようど西遊記のゴクウ、ハッカイ,サゴジョウを連想します。♪怪鳥ロプロス空を飛べ、ポセイドンは海を行け、ロデム変身地を駆けろ♪
ロプロスは鳥型ロボット、ポセイドンは人型ロボット、ロデムは生命体です。(いろいろなものに変身可能。)


 バビル2世を中心にして大きく展開する「三つの僕(しもべ)」の活躍にわくわくしたものです。

そのバビル2世、ビデオかDVD,そこいらのレンタルショップでさがしましたが、どこにもありませんでした・・・・T_T

同じ時期放映されていた「デビルマン」なら、あるのに。



原作者は「鉄人28号」「魔法使いサリー」「三国志」などで有名な故・横山光輝氏。



ここで、主人公の周りに3名の部下が縦横無尽に働くという設定は、バビル2世西遊記のほかにも、桃太郎、水戸黄門などが挙げられるでしょう。桃太郎なら、猿、雉、犬でした。

水戸黄門なら、すけさん、かくさん、うっかり八兵衛ですかね。もっとも、八兵衛の場合はおかざりで、隠密行動を担当した風車の弥七が第3の従者でしょうね。
 


今日のひと言:いつか数秘術とお笑い芸人のネタをとりあげた際、1+3の4は、世界の有様を示すとしましたが、今回もこの記述を以ってブログを結びます。アディユー!!

(追加)そうそう、桃太郎の場合、干支で西方面を示す申、酉、戌が並んで従者になっているのは、桃太郎の原形とされる吉備津彦命(きびつひこのみこと)が、朝廷からみた西方、つまり中国地方を平定した故事によっているようです。従者は3名。


また、サル=去る、イヌ=いない、キジ=来ない  として、桃太郎は単独で侵攻したのか、と考えたことがありますが、雉の場合は「きず」ではなく「こず」との読み方になるので、私の仮説は潰れました。
  
 過去ログで触れたマンガ、アニメ(抜粋)
ギャラクシー銀座
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080117
いじめ――ひとりぼっちの戦い――
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080317
 神社のススメ、フェティッシュ田中ユキ
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080401
もやしもん
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080421
静かなるドン
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080605
忍風カムイ外伝
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080913
MW
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080918

デスノート
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080923
 


桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント (講談社+α新書)

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横山光輝のすべて

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