虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

デビルマン――ザンニン(目)とムザン(口)

iirei2009-01-21

 *デビルマン――ザンニン(目)とムザン(口)


        ムザン→

http://www.videx.jp/detail/anime/v_a_toeianimation/atoa0132_0004/index.htm

より


 「ハレンチ学園」で鮮烈にマンガ界にデビューした永井豪の作品のうち、SFアニメとして描かれた代表作が「マジンガーZ」と「デビルマン」。いや、待て・・・妖怪を扱う「デビルマン」か。ただ、「デビルマン」以前に「魔王ダンテ」という作品を永井豪は描いています。そこで言う妖怪とは、「食いつ食われつ、優れた形質を獲得していったと言う」妖怪たちです。これを以ってSFアニメであると呼んでいいかと思います。


 その大元締めが魔王ゼノンで、人間の女の子(牧村美樹)と恋愛関係に陥ってデーモン族を裏切ったデビルマン不動明)に様々な刺客を送りこみます。不動明に憑依する前は、「勇者アモン」と呼ばれていたのが皮肉です。本来、魔族と戦う人間の、リーダーシップを取る人間を勇者と呼んでいたはずですから。


 全39話。その内、4回目から14回目までに魔将軍ザンニン、15回目から25回目までは妖将軍ムザンが登場します。(なお、27回目から35回目には妖元帥レーコックが登場しますが、彼女はオミットします。まあ、女妖怪の恐さを認識させてくれる存在だったと言っておきます。残忍、無残、冷酷・・・か。)


 ザンニンは、過酷な性質をしていて、デビルマン打倒に失敗して帰ってきた部下を残忍に殺します。また、ほかの妖怪もザンニンのもとでは働きたくないようで、人気がありません。

 ただ、彼の武器は胸に付いた大きな2つの目。これは相手の魔力をすべて跳ね返し、おまけに殺人光線を発せますし、尻尾をムチのように使えます。



 ムザンの場合、温和な性格で、部下をいたわるようで、部下には人気があります。


ムザンの特徴は、腹に開いた大きな口。本来の能力はどんな具合だかはわかりませんが、ゼノンに「空間を縫いつけ、異空間を作れる」針を懇願し、デビルマンを学園から締め出し、投降を勧告します。ムザンのちょっとしたミスをデビルマンに突かれ、ムザンは死を選びます。


ここで取り上げた二人の将軍、ザンニンの「目」、ムザンの「口」への好奇心は尽きません。



目については「邪眼」という禍々しい言葉があるので(たとえば「幽遊白書」に出てくる「飛影」は邪眼師でした。)では、口の魔力とは・・・ムザンの例から考えるに、「クラインの壷」を作るもとになっているのかと思います。

 (クラインの壷とは、裏も表もない3次元の立体です。)

「存在が意識を規定する」というマルクスの言葉通り、ザンニンとムザンは好一対であるかと思います。どちらもイヌかネコか、という風貌ですが。



今日のひと言:アニメの作品を最近レンタルして見ましたが、DVDになっているあたり、いまでも結構人気があるようですね。
 なお、マンガ版は、デビルマンの姿もアニメ版とはかなり違いますが、マンガ版のラストが大変盛り上がり、傑作とされます。新世紀エヴァンゲリオン庵野秀明氏にも感銘を与えたとのことです。(←Wikipedia




過去ログより、マンガ、アニメに触れた記事(抜粋)
ギャラクシー銀座
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080117
いじめ――ひとりぼっちの戦い――
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080317
 神社のススメ、フェティッシュ田中ユキ
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080401
もやしもん
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080421
静かなるドン
    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080605
忍風カムイ外伝
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080913
MW
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080918

デスノート
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080923
 
バビル2世
     http://d.hatena.ne.jp/iirei./20090116



愛蔵版 デビルマン (KCデラックス)

愛蔵版 デビルマン (KCデラックス)

永井豪ショッキング・エッチコレクション (KCデラックス)

永井豪ショッキング・エッチコレクション (KCデラックス)